「姉さん、元気でね」 と叔母は言った
先週、叔母が亡くなった。
叔母は母の妹に当たる。母ととても仲がよく、母が入院してからも何かと実家を気にかけて父の通院に付き添ってくれたりもしていた。
死んでいた父の第一発見者も彼女だ。
父の葬儀後には私に得意のキャロットケーキを焼いてきてくれた。お菓子をどっさり買ってきてくれた。母が施設に入るときには面会にも来てくれた。
それなのに、病に倒れてあっという間に亡くなってしまった。
母より先に。
母が、入院していた叔母のことをとても気にするので、先週面会に行ったときに、病床の叔母と電話でつないで話をしてもらっていた。ちょうど叔母が亡くなる1週間前だ。
「姉さん、元気でね」
これが最後に聞いた叔母の言葉だ。
最後に母と話してもらえてよかった。本当によかった。
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