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自分を取り戻すための半年間が過ぎて

本来この「R-50 Ladies Only」というマガジンは、ふざけたタイトルからもわかるようにnoteに「50代になって感じたこと」を、時には笑える話など交えながら書いていこうと思っていた。

けれど、2021年1月に「父がひとりで死んでいた」経験をしてからは、孤独死や遠距離介護や空き家や老猫の飼育のことを書かざるを得なかった。私の生活が1年以上、それ一色に塗りつぶされたからだ。

その過程で多くの読者のみなさまに読んでいただき心強かった。とてもひとりではこの怒濤の日々を乗り切れなかったと思う。寄り添い、伴走いただき本当に感謝申し上げます。

2022年1月に父親の一周忌が過ぎた。あっけなかった。施設に入った母は2月からの言語聴覚士によるリハビリの甲斐あって、ほとんど普通に話ができるまでに回復した。まったく動かせなかった四肢は右手が使えるようになり、今は自分でスプーンを使って食事をしている。

空き家になってしまった実家も、いつ草むしりをしていつ庭木を剪定すれば良いのか見当がついたので、今年は帰省する回数がごくわずかで済んだ。

実家から東京に連れてきた4匹の老猫たちのうち1匹は腎臓病が急に悪化し、2021年9月から週に2回の通院の日々を経て6月に死んでしまった。けれど精いっぱい看護したので、今は悔いはない。

つまり、夏以降はある意味、バランスが取れていたのだ。

世間の風向きが変わってきたこともあり、久しぶりに出張ではなく自分のための旅を再開した。陰ヨガのティーチャートレーニングを200時間受けたりもした。

そんな中で、以前から下手の横好きだった写真に対する欲がまたムクムクと湧いてきて、取材用ではなく純粋に楽しみのために写真が撮りたいと思うようになった。

そこで手に入れたのがLEICA Q2、RICOH GR3、RICOH GR3xだ(それまではずっとSONY派で、取材用にはOLYMPUSを使っていたのだけれど)。特にGR3xは手になじみ、いつもポケットに入れて出かけるようになった。

写真を撮りながら感じること、発見することも様々あり、書いておきたいと考えるようになった。ただ、このnoteに書くのは、他の話題と変わりすぎてどうにも据わりが悪い気がする。

そこで、ひとまず如月サラ公式サイトのブログ機能を使って書くことにした。まずは1記事書いてみたので、ご興味ある方はぜひご覧ください。

自分を取り戻すために費やしたこの半年間だった。しかし母の遠距離介護も空き家の管理も現在進行形で抱えている問題で、なんとかこの瞬間だけ、危うくバランスを保っているに過ぎない。

いつそのバランスが崩れるか。

おびえながら暮らすことと、どうにかなるさと気楽に過ごすことを秤にかけて、後者を選んだ。だって、これからも私の人生はまだまだ続いてゆくのだから。

noteではまた、実家のことも含め「R-50 Ladies Only」な話題を書いていこうと思う。ご興味のある方はまた読んでいただければうれしいです。

年の瀬のことを季語では「数へ(え)日」とも言う。

数へ日の商店街に花を買ふ サラ

どうぞみなさま、年末年始、あたたかくしてお過ごしくださいね。

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