見出し画像

わかろうとする気持ちは育てられない

 数日前に、「人は育つものであって、育てられない」ということを書いた。

 自分でもまだぼんやりとしている部分があったので、その後も考え続けていた。一歩進んで思ったのは、「わかろうとする気持ち」は強制できないのだ。

 子どもを相手にしていて、理解できるように自分が噛み砕いて説明していた時、暖簾に腕押しだった。それはもう「わからない」と心を閉ざしていたのだ。その状態でどれだけ必死に伝えてみても無駄なのだ。その時必要なのは、気分転換をしたり、時間を置いてみることだった。

 美味しいからと勧めてみても、お腹一杯だったら食べない。それと同じで、根本的にわかろうとしていない人にわからせるには、脅すしかないのだ。〇〇しなければ酷いことが起こるぞ、と。

 ただ、脅すのは効果を上回る副作用があるので、使いたくない。

 だから、人はわからせる、育てるのはできないという前提に立つ。その上で、自分になにかできないかと模索していくのが支援をする人間にとって大事な視点なのかもしれない。

読んでいただきありがとうございます。 励みになります。いただいたお金は本を読もうと思います。