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日々の思考と記録

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毒にも薬にもならないけれど、身体に染み込むように、思ったこと、考えたことを自分の言葉で書きます。拙くたって、伝わらなくたって、真摯に書く。
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#コミュニケーション

体験がないと通じない

体験がないと通じない

今日参加したイベントで、「人に話を聞いてもらった体験をしたことがない人に対話の重要性を説いてもわからない」という話が出ていました。

その話は僕にとって納得感がありました。

必死に説得をしても伝わらないことがあって、不思議に思いました。自分の言っている言葉の意味は理解しているけれど、重要性が伝わっていない感触がありました。

包丁は扱い方を間違えると危険だ、と伝えても包丁を使ったことのない人には

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言葉の獲得を助ける

言葉の獲得を助ける

先日、友人やその知り合いを集めて食事会を企画しました。
想定以上に人が集まり、非常に楽しい時間になりました。

その時に、僕に感想を伝えてくれた人から、「なぜこのようなことをするのか?」と尋ねられました。
「このようなこと」がなにを指すのかわかりませんでしたが、話を聞いてみると好意的な意味合いだったようで、かなり時間を割いて意図や背景までを説明した覚えがあります。

その説明をしている時に、自分じ

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まだお互いに知らない

まだお互いに知らない

昨日は主催のワークショップとイベントを2つ終え、ひと段落つきました。

さまざまな話題が取り上げられていましたが、個人的に「聴く」ということを今一度考え直す機会になりました。

オットーシャーマーが提唱するU理論の中で、聞き方に4つの段階があるとされています。

第一段階「ダウンローディング(習慣的な聞き方)」
第二段階「事実を聞く」
第三段階「共感的な聞き方」
第四段階「生成的な聞き方」

僕達

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衝突を避ける切り分け

衝突を避ける切り分け

現状への不満を覚えることは、決して悪くありません。

それが行動へのエネルギーになる場合もあります。

しかし、その不満に他者が関わる時は注意する必要があります。感情的なやりとりに終始してしまい、課題の解決に結びつくどころか、余計に状況をややこしくしてしまう可能性があるからです。

だから、言いづらいことほど注意して伝える必要があります。

今日話を聞かれて、課題を指摘しなければならない場面があり

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助けを借りること

助けを借りること

昨日観たプリズン・サークルの映画が、まだ自分の中で余韻を残しています。

僕達は、自分では自分のことをわかっていると思っています。 けれど、自分がなぜ行為するのか、発言するのかということを本当はわかっていないのでしょう。

自信を持っていた一言ですら、素朴な疑問で容易く揺らいでしまう。それはわかっていなかったから。あるいは、目を背けていたから。

ただ、それって別に犯罪をしてしまった人に限った話じ

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呼び方1つ

呼び方1つ

よくわからない慣習で、教育関係ではお互いのことを「〇〇先生」と呼び合う風習があります。

少し教育関係の仕事もしていると、同じ呼ばれ方をされることがありますが、いつもむず痒くなります。

ただ、その感覚を覚えると安心します。 「先生って呼ばれていると自分が偉くなったように感じてしまうから気をつけなさい」 そう教えてくれたのは、僕が尊敬する方です。その言葉は今も胸に刻んでいます。

今日、仕事の関わ

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言葉の再定義

言葉の再定義

僕は「人脈」という言葉があまり好きではありません。

勝手な意味づけですが、そこに利害関係の匂いを強く感じています。利害が悪いわけではないですが、人と人との関係は自分の役に立つか立たないかという視点だけではないだろう。そんな想いがあります。

今日は困りごとの相談を受けていて、いくつかのうち僕が解決できるものはありました。
しかし、中には自分が苦手なこともお願いされました。難しければ別の人でもいい

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聴くことが助ける

聴くことが助ける

打ち合わせをしていて、人の話を「聴く」練習をしていてよかったと思いました。

僕はインタビューゲームをずっと続けていて、人の話を聞く回数はこなしています。それは日常会話のようなただの情報をやりとりだけでなく、まだ言葉になっていないなにかを「聴く」ということに慣れています。

打ち合わせでされる相談は、えてしてぼんやりとしたイメージはあるけど、それを上手に伝えられない場合が多いです。

今回の打ち合

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尋ねても答えてもらえない体験

尋ねても答えてもらえない体験

質問の仕方ってとても大事で、それはAIが一気に広がった今、より強く感じています。 AIに要望や質問をしても、自分の狙い通りの返答が得られないことがしばしばあります。けれど、自分のできなかったことを同じツールを使って実現している人がいて、それは言語化と質問力の違いなのだと思い知らされました。

ただ、違和感を覚えたことがありました。ネットで個人同士で揉めている投稿をたまたま見かけました。

質問者が

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夏、来たる

夏、来たる

雨が上がり、突然夏が来ました。

ほぼずっと降り続けていた雨のせいで、この3日間は早朝の散歩ができていなかったのですが、今朝は出ることができました。そうしたら、ちょっと歩いただけで汗ばみます。

しかし、突き抜けるような晴天はなんだか久々のような気がして、決して気分は悪くなかったです。

閑話休題。

人の声にならないニーズを受け取りたいという願いをずっと持っています。けれど、一筋縄ではいきません

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解像度一致

解像度一致

先日読書会の振り返りを書きました。

その後何日か経過して、webで次読む本を探していた時に、思ったことがあります。 amazonで誰かの書いたレビューを見ていると、高評価している声も低評価している声もあります。そうしたレビューを読んでいて、複数人のレビューが真っ向から食い違っていることがあります。

それは、読み解き方の違いなのでしょう。

読書会をやって気づいたのですが、読むことと読み解くこと

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人見知らない

人見知らない

知らない人ばかりの環境で、初めて会った人と話す。 そういう体験を今日はしてきました。少なくとも僕にとっては心理的な安全性が保証されていない場で、どれくらい自分が話すことができるのかわかりませんでした。

唯一の救いは出入りが自由なので、ダメだったらさっさと退散しようと思っていたのですが、意外と自分から喋りかけることができました。我がことながら驚きです。

ただ、平常心でいたかといえばそうでもないで

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ちょっかいの真相

ちょっかいの真相

たまに、知り合いにちょっかいをかけることをしています。
ちょっかいというと、悪戯のようなあまり好ましくない印象を受けますが、誰かをイベントに誘ったり、好みそうな情報を見つけたらお知らせしたりしています。

それは、ともすればお節介と嫌がられるリスクを伴っているのですが、徹底して深追いしないことにして、ギリギリを攻めるようにしています。

僕自身が自分から積極的に行動を起こすよりも、誘ってもらった方

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宴

いやー、今日はよく喋りました。
帰りの電車で書いてますが、こんなにたくさん話したのは久々かもしれません。

世の中には色んな人がいるんだなあ、と。
それぞれ葛藤を抱えながらもなんとかその課題に向き合おうともがいている。その姿は愛しくて、美しい。
活力をもらいました。僕も頑張ろうっと。