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日々の思考と記録

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毒にも薬にもならないけれど、身体に染み込むように、思ったこと、考えたことを自分の言葉で書きます。拙くたって、伝わらなくたって、真摯に書く。
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2019年3月の記事一覧

活路が見えないチャンスにつっこむ

活路が見えないチャンスにつっこむ

「活路が見えない」と言っている人の話を聞いて、僕は好機だと思った。

 だって、八方塞がりでどうしていいかわからない時には枕詞に「今のままでは」がつくから。つまり、根本から変わるチャンスなのだ。

 逆に言えば、活路が見える程度の問題は大した問題じゃないのかもしれない。小手先ではどうしようもない困難を乗り越えるためには、一皮剥ける必要があるのだ。

 だから、ピンチはチャンス。

 ただ、自分を振

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欲しい言葉を自分にかける

 誰かの言葉や生き様に救われた気になっているかもしれないけれど、それは一瞬の気休めに過ぎない。

「救われた」と何度も口にしている人がいて、一体その人は何度救われては、落とされているんだろう? 結局のところ、救いにはなっていないんだ。薬が切れたから、薬をもらいにいくようなもので、根本的な解決になっていない。

「これ、私がほしかった言葉だ」

 ではその言ってほしかった言葉を、なぜ自分で自分に言え

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BASWFOODCAMP参加してみた

BASWFOODCAMP参加してみた

 料理をすることが苦ではない。むしろ、好きだ。
 なぜかといえば、自分好みの味にできるからだ。オフクロの味で育ったのに、オフクロの味があまり合わなかった(美味しいことは美味しい)珍しい人間なので、自分で味つけができるのが嬉しい。

 基本的に食べるのは自分なので、揚げ物など手間のかかるものは作らないけれど、ご飯も炊くし、味噌汁も出汁からとる。同じようなものを食べるのも、まったく苦ではない。

 だ

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「黙る」という参加の仕方

「黙る」という参加の仕方

 3/2~3の2日間、6人で静岡県に住む友人の家を訪ねました。顔見知りも初めましてもいる中で、和気藹々とした時間でした。
 個人的には移住して間もない友人のお宅訪問のつもりでしたが、インタビューゲームをやったり、焚き火をしながら夕食を食べたりと盛りだくさんの内容でした。

少なくなる言葉

 最近、自分が語りたいことが少なくなりつつあります。
 だれかの問いに触発されて、話すうちに熱く語っているこ

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「結論が定まらないまま話す人」の泥臭い訓練法

「結論が定まらないまま話す人」の泥臭い訓練法

 話の主旨がなかなか伝わってこない人がいる。本人は必死に話しているつもりなのだけど、話の流れが前後したり、大事なところがどこなのかわからなくて混乱する。

 僕もそういった話し方をする人間だった。
「もっと話が上手くなりたい」と漠然と思って、本を読んだりだれかの話し方を真似てみたりしても変わらなかった。

 ただ、最近になって、その原因がおぼろげながらわかってきた。
 物事の構造が自分の中ではっき

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ここから先は変えられる

ここから先は変えられる

 クレジットカードの明細が届いていて、見慣れない数字が並んでいた。どうやら僕のカードは不正利用されていたらしい。

 カード会社に電話して、いくつもの部署をたらい回しにされながらも、カードが停止された。支払いについては保留され、「調査して折り返し電話します」という曖昧な返事を最後に電話を切った。

 カードは再発行しなければいけないし、登録していた月々の必要なお支払いは僕自身が連絡して、手続きをす

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捨てて、一歩踏み出す瞬間

捨てて、一歩踏み出す瞬間

 僕は人が変わる瞬間が出会いたいと思っている。

 その前と後では、明確になにかが変わったとわかるその刹那だ。子どもと関わっていると、たまにそれと出会う瞬間がある。ただ、大人だとなまじ経験があるためにそれまでの自分を捨てるのを躊躇ってなかなか目にかかることはできない。

 なにがどう変わるのかを詳細に伝えるのはなかなか難しい。
 ただ、それとわかる例が1つある。

『グレイテスト・ショーマン』とい

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仲間の厚さ

「仲間」ってなんだろう?

 最近その単語を口にする人が身の回りに何人かいて、その度に引っかかりを覚えている。気になっている時点で、自分が強い関心があるのは認める。ただ、それが自分にとってどういうものなのかまだ判然としない。

 1人の力に限界を感じ始めている。自分の上限はまだ見えないけれど、時間は有限で、やろうとしていることとできることの溝は広がる。
 組織で働く人の話は、愚痴もあれど、できるこ

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プライドが傷つかない失敗の数を増やす

プライドが傷つかない失敗の数を増やす

 失敗を怖れず、みずから飛び込んでいく人が時折いて、素直に尊敬する。

 けれど、全員がそういう道を辿れるわけではない。環境的な要因もあって、失敗することに恐怖を懐いている人もいる。

 ただ、きっとその人達も失敗そのものが怖いのではなくて、ミスにひもづいた周囲の反応やそこから生じるプライドの傷つきがが怖いのだ。
「失敗=自分はダメだ」が公式化されてしまっているので、その思い込みをまずほどく必要が

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当たり前のことは意識されない

当たり前のことは意識されない

 今日人生で初めてやることがあって、その説明を受けていた。
 その説明がものの見事にわからなかった。

 名誉のために言っておくと、話者はなるべく簡略化して説明をしようとしてくれていた。その配慮はとても嬉しい。だけど、それ以前の問題だった。

 省く情報と伝える情報がごちゃ混ぜになっていた。

 初めて聞く専門用語を当たり前のように口にするので、「えっ?」と思っているうちに説明が流れていく。見知ら

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雨宿りの1日

雨宿りの1日

 毎日少しずつとは思っていても、気づけばやることが溜まっていってしまう。部屋の隅や物と物の間に溜まるホコリみたいなもので、気づきにくいのだ。

 それに加えて、花粉症の季節でどことなく頭がボーッとしている。ただでさえ苦手な切り替えがままならず、苦戦している。

 幸いにも、こういう時に運良く丸一日予定がない日がやってきた。

 朝遅くに起きて、目をこすりながら決めた。
 腰を据えてじっくりと取り組

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皮まで教えて

皮まで教えて

 人と話をする時には言葉のすり合わせを最初にするように務めている。
 同じ単語を違う解釈のまま扱っていると、溝は開く一方だから。

 同じような属性集団における話はとても気楽だ。いちいち確認をしなくても8割方意味は伝わるから。ただ、それがゆえに「言わなくてもわかってくれる」と思い込んで、コミュニケーション不足で軋轢が生まれることもある。
 そういう意味で、文化も背景も違う人と対話するには労力がいる

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悩みは環状線のように

悩みは環状線のように

 気づけば人の相談に乗っている。楽しく会話していたつもりが、脈絡なく悩みが提示されて、真剣な話が始まる。

「あれ?」と引っかかりを覚えながらも、話の腰を折ろうとも思わないし、嫌だと感じているわけでもないので、聞き入っている。

 相槌を打ち続けていると、だんだん相手の話が堂々巡りしていく。
 そういう経験を重ねていくうちに「悩み」というのは電車の環状線みたいなものだなと思うようになった。

 ど

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もっと自分の弱さを知った方がいい

もっと自分の弱さを知った方がいい

「できない」と言っている人の方が失敗の数が少なくて、
「できる」と口にする人の方が失敗している。

 それが僕には不思議だったし、歯痒かった。
 なぜなら、僕もまた「できない」と思っていたからだ。

「できない」と言っている人は、自分の弱さを知らないのだ。
 だから、無謀なことに突っ込んで根元から折れてしまう。

「できる」と思っている人は自分の弱さを知っている。
 だから、着実に失敗を重ねながら

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