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日々の思考と記録

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毒にも薬にもならないけれど、身体に染み込むように、思ったこと、考えたことを自分の言葉で書きます。拙くたって、伝わらなくたって、真摯に書く。
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2019年2月の記事一覧

始める前の目的は蜃気楼

始める前の目的は蜃気楼

 昨日、3人で半年前の出来事について振り返っていて、「全然覚えていない」という話になった。

 ただ、それぞれが記憶のピースをポツポツと投げ出していくと、だんだん形が現れてきた。ジグソーパズルと違って、僕達の体験は柄や枠が決まっているわけじゃない。だから、自分達が一体どんなものを作り上げているのか、その瞬間にはわからないのだ。

 真っ只中にあった時に見落としていたものが、時間が経った今だから明ら

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時間が追ってくる

時間が追ってくる

「時間に追われているんですか?」

 その問われた僕は答えようとして、色々言葉を並べてみたけれど、最後は「時間に追われてますね」と認めた。

 なんでだろう?
 一般的な社会人よりも僕は時間的に余裕がある生活を送っているはずなのに、体感的には急かされている気がする。

 なにに? だれに?

 1日自問自答を続けてみた結果、やりたくもないことをやっている時間が長いからだと気づいた。やりたいことをや

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200日やったら説明できない嬉しさがあった

200日やったら説明できない嬉しさがあった

 グラレコの筋トレをやることがもはや自分にとって当たり前になっているので、続けることに一切の苦を感じていません。むしろ、やっていないと夕方くらいからそわそわし始めます。

 100日経った時、僕はなぜグラレコをやるのかがようやくわかりました。

 そして、200日続けたいま、自分がなにを学んできたのかを言語化することが難しくなってきています。この記事も4日前から書き始めたものの、単語を並べただけで

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手軽に人を頼る

手軽に人を頼る

 なんでもない言葉がやけに耳に残る時がある。
 罵倒でも愛の囁きでもない、本当に何気なく発せられた言葉が心にべったりとこびりつく。それはきっと、今の自分にとても必要な言葉なんだ。

「1人でできることには限界があるんですよね」

 ちょっと前にそう言われた。
 うん、知っている。その通りだとわかっているし、常々思い知らされている。けれど、確かな重さを持って、自分の中に入ってきた。

 1人でなんで

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神棚に飾られた「好き」

神棚に飾られた「好き」

「好き」のハードルが高い。
 物事に対して、人に対してもそうだ。

 気軽になんでも「好き」にしたくない。ましてや軽く口にすることで、「好き」の価値が相対的に下がっていく気がするからだ。

「あの人の『好き』は『いいね』くらいライトなものだ」と思われるのが最も悲しい。だって、僕が「好き」と口にするのは、本当に好きだから。

 ただ、あまりにも「好き」のハードルが上がって、滅多に口にできなくなってき

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「どっち?」が突きつけた

「どっち?」が突きつけた

 僕は矛盾をはらんでいる。

 だれかと比べたら痩せていて、ほかのだれかとくれたら太っている。そうやって、他者との比較の中でしか言えない。結局僕は痩せているのか太っているのか?
 だれかと比較せずに僕を規定できるものなんてなにもないじゃないか。

「自分らしさ」というものを測る時に、紡がれるものは所詮一部を切り取ったものに過ぎないんだ。

 一部を切り取って不幸だということはできるし、ほかの切れ端

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主成分は事実か主観か

主成分は事実か主観か

 いろんな人のnoteの記事を読んでいて、その人がなにを記録しているかがなんとなく透けて見えてくる。

 僕は日記やエッセイを主に読んでいるのですが、そこで記されていることは大きくわけて2つだった。

 出来事なのか主観なのか。
 出来事=事実である。客観的にわかること、すなわち数値や固有名詞を使って表される文章だ。そして、主観=感じたこと、考えたことだ。

 それは書いている内容とは必ずしも一致

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久々じゃない贅沢

久々じゃない贅沢

「久々に会ったのに、久々にあった感じがしない」
 今日言われた言葉。時間とともにじわじわと沁み渡るような嬉しさを感じている。

 お久しぶりの人と会って始めるのは、空いた時間を埋めること。「最近なにをしていたの?」から近況の共有をして、気づけば別れの時間になるか、過去の話に花を咲かせるだけだ。

 今の話やこれからの話を入れ込むすきまはない。

 そうやって、また時間を経て、再会したら同じことを繰

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ボソボソに耳をすませて

ボソボソに耳をすませて

 寝るのが好きだ。昔から徹夜ができない。10代で友達の家に泊りに行った日も「ずっとゲームしていようぜ」と約束しても、深夜に落ちてくるまぶたの重みに抗えなかった。

 今でも睡眠時間が7時間を切ると、なんだかイマイチ。

 そんな寝るのが好きな僕だけど、不定期で睡眠のリズムが変わる。
 12月はわりと短くても動けたが、年明けから徐々に長くなり始め、2月に入ってから、睡眠時間が8時間くらい必要になって

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気にしているけど、気にしない

気にしているけど、気にしない

 一回自分で判断を下してから、それを否定する。
 どう考えても二度手間なことを人間はする。最初から、それを否定すればいいのにと思うけれど、それは本人なりの必死の抵抗なのかもしれない。

「自分のネガティブな過去をネタにして、エネルギーに変えてやる」

 そう言っていた人がいる。noteでもそういう記事をたまに見かける。
 僕はそれに違和感を覚えた。無理にそう思い込もうとしている感覚がヒシヒシとして

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頑張るのちょっと手前

頑張るのちょっと手前

 最近の振り返りをしていたら、2019年になってから新しい人と出会っていないことに気づいた。

 ここでいう「新しい人」というのは、連絡先やSNSなどを交換して「偶然ではなく、望めば次も会える可能性のある人」である。だから、会話が弾んでも、1度会ったきりの人は含まない。

 それだけ自分の行動範囲が狭くなっているのかもしれない。今年は背伸びをする目標を立てたばかりなので、これはいただけない。

 

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優先順位の低いものを疎かにしない

優先順位の低いものを疎かにしない

 今日はnoteを書かないつもりだった。

 なぜかというと明日までにやらなければいけないことがあって、どう考えてもそれに手をつけた方がいいからだ。ただ、出先から帰る電車の中で、やっぱり書こうと思い直した。

 優先順位というのはもちろんあって、今日の僕におけるnoteを書く優先度は低い。けれど、優先順位の高いものばかりやっていると、何事も直前まで手をつけなくなってしまう。
「目の前のことに集中す

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人前で話すことが苦手だけど……

人前で話すことが苦手だけど……

 今日は20人以上の集まる場で活動報告をする機会があった。
 知らない顔ぶれが並ぶ中、緊張から脇汗でべったりと服が貼りつくのがよくわかった。

 人前で話すことが苦手だ。しかも、それが堅苦しいものだと余計に肩が凝ってしまう。

 でも、間違いなく以前ほどの緊張感はなくなった。昔は心臓がバクバクして、手が震えたものだ。声は喉でつっかえ、かすれていたので、よく聞き返された。

「本田さんの声はよく通り

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重石で本音がにじみだす

重石で本音がにじみだす

 自分に負荷をかけてみると、しんどいと感じる瞬間もあるんですけど、最終的に気づいていなかった本音にも出会えます。

 それを「やりたい」のか「やりたくない」のかと言ったシンプルなところから、派生して自分の物事への向き合い方、姿勢まで。余裕がなくなることで、普段繕っている仮面がはがれて、本性が現れます。

 そういう時の自分を、見ていた人に後でフィードバックしてもらうとチクチクと胸が痛みます。(本音

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