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日々の思考と記録

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毒にも薬にもならないけれど、身体に染み込むように、思ったこと、考えたことを自分の言葉で書きます。拙くたって、伝わらなくたって、真摯に書く。
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2018年4月の記事一覧

優しさは、そっと押しつけるもの

優しさは、そっと押しつけるもの

「どうしたら優しい人になれますか? わたしは人を傷つけたくないんです」

 少し前にそんなことを言った人がいて、その質問に対して僕はなにか答えたと思うのだけど、自分でまったく納得できていなくて、そのもやもや感だけが胸の内で燻っていた。

 今日読書をしていたらふとつながるものがあった。

 きっと優しさは押しつけるものであって、優しくなるものじゃないんだ。

相手が求める優しさを提供することができ

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嘘をつく理由

嘘をつく理由

 僕は時々嘘をつく。

 自分の年齢を偽ってみたり、思ってもいないことを言ってみたり。
 冗談まがいやバレバレの嘘をついてみる。

 なんでそういうことをするのかといえば、なんか面白そうだからだと思っていたからだ。けれど、どうも違うかもしれない。

正論だって傷つける 嘘は信用をなくすとか、人を傷つけるというけれど、別に正論だって人を傷つけることはある。

 誰かがしたミスに対して、「お前は失敗し

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傷つく体験を取り戻す

傷つく体験を取り戻す

 あなたはこれまでの人生でどれだけ迷ってきただろう?
 僕はこれまでの人生で散々迷ってきた。

 そうして迷いながら折り合いをつけてきた結果、迷いが生まれる時というのは、既に答えは出ているということがわかってきた。

 「わからない」と「迷い」の分岐点「わからない」というのは、判断材料が足りないのだ。
 だから、情報を集めるなり、体験を重ねてみることで判断ができるようになる。だけど、「迷う」という

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気持ちの線引きと切り替え

気持ちの線引きと切り替え

 やるせない出来事があった。

 自分ではどうにもできない悲劇と出会ってしまった。

 詳しく書けないのだけれど、与えられた環境に苦しんでいる人がいた。そして、それに対して手出しができる状況ではなかった。

 悲劇を生むのは悪意よりも善意だ。
 良かれと思ってやることが、時に歯車を狂わせる。

 その事実を目の当たりにして、落ち込んでいる自分がいた。

 僕自身が被害にあったわけでもないのに、なぜ

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たゆたうルール

たゆたうルール

 身の回りにはたくさんのルールが張り巡らされている。僕達を優しく包み込んでくれるものがある一方で、有刺鉄線のように抜け出そうとすると、牙を向くものもあります。
 時折、ルールというものが息苦しく感じられることがあります。

 今日、子ども達が遊んでいる風景を見ていて、凄いものと出会いました。
 大人は本当に子どもから学ぶことは多いと思います。

子どものルールの作り方 子どもというのは、とにかく身

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最低基準を据え置く

最低基準を据え置く

 自分で越えるハードルを用意しながら、自ら引っかかりに行くということをしばしば人間はします。それだけならいいのですが、そこで判断を加えて「ダメだった……」と自己否定に入るのはなんだかもったいないと感じます。

 最近1日のタスクを達成できないと感じることが続いて、首を捻っていたら、自分の思い込みだったという不思議な体験をしました。

繁殖するタスク 僕は朝に今日やることを挙げてから取り組むのですが

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