京都西陣・お気楽着物コーデ(20201023) ~やっぱり帯揚げと帯締で着物は随分変わる~
こんにちは、京都西陣のkiritsuboです。まずはコーデ全体のご紹介。
コーデの詳細はあとに書いてます。
1.2020年10月23日の着物コーデ。
2.当日の天気
最高気温 20.3度、最低気温 18.1度
完璧雨降ってました。雨コートの中の紐が1本無くなってて、大丈夫かなと思ったけど、はだけることなく歩けました♪ しかし次までに直しておかないと。
3.着物
着付けの先生から購入しました。
先生からはお召と言われたのですが、別の呉服屋さんから「ウールとちゃうか」と言われ、そんなことあるのかと頭を悩ませる1枚です。いやぁウールとは違うと思うんですがねぇ。裏地付いてるし。手触りも違うし。でもそれ言った方、れっきとした西陣の呉服屋さん。なんでそんなこと言わはったのか…
丈は、161㎝の私にはやや短め。でも普通に着てます。
袖丈1尺3寸。
色柄は、青みがかった深緑に白の細かい模様。地色が濃いので白っぽくは見えません。
この着物、仕立ての具合なのか、なぜか衿合わせが浅くなります。ほっとくとだんだんはだけてくる。しっかり合わせた日はましですが、今回は慌てたのでさらに浅くなってしまった!それで、応急手当で両面テープで留めときました!布地に貼ってあとではがせるタイプのやったら、貼っても安心です。とにかくちゃんと着てるように見えたらいいんですよ。
そのあたり臨機応変にね♪
4.帯
今は無くなってしまった、三条通柳馬場の角の「ichi-man-ben」さんで買いました。割引チケット持ってて、8,000円のを2,000円で買った記憶が…
とにかくお安いお店やったのに残念です。
種類:袋名古屋帯
単衣にも使える軽い帯です。芯がないのでものすごく使いやすい。
寒くなってくると風通しそうな気がするので、冬はやめといたほうがいいかな。
色柄:薄紫地に紺と緑がかったベージュの模様。
ちょっと正倉院柄っぽいですよね。全体的には暗めの印象ですが、着物は明るくても暗くてもいけそうです。
今回は着物も暗いので、帯揚げも帯締もないと全体として暗い印象です。
2つ置き合わせると、帯がボーっとして見えます。さぁこれを小物でどう変えるか…
5.帯揚げ
薄い朱色です。秋なので柿色っぽいものを入れておこうと思いました。
着物・帯よりはかなり明るめですよ。
6.帯締
実は前回のコーデにも使っています。
私の組紐の先生に組んでいただきました。市販では最低倍はします。
梵天が付いていますが、これも手で作られているんですよ。
組み方:平唐ですが、アクセントに違う組み方が入っています。
全体としては白いので、暗い色の帯に締めるとかなり目立ちます。
今回はアクセントの色がグレーと朱色。帯揚げの朱色と合いますね。
前回は朱色をサーモンピンクと言っていますが、今回はこの着物に合わせると、赤みが薄くなって朱が勝ちます。前回は朱系統の帯に合わせたせいか、赤味が勝っていたようです。前回のはこちら。
https://note.com/kiritsubo/n/n43fb9eeea375
7.下着
肌襦袢と今日は迷ったけど、普通の半衿をつけた絽のお襦袢に。
補正はいつものようにウエストと胸周り。
8.コーデの工夫
この帯揚げと帯締を入れてみると、印象が締まるんですよ。
帯と着物の間の区切りはやっぱりあったほうがいいですね。
2つを並べてみましょう。
洋服でも「抜け感」と言いますが、暗い絵の具を塗りたくったような感じから、光沢を入れたみたいな清々しさが出てきますね。
実際着てみると、帯のところはこんな感じ。
帯揚げと帯締の色に反応して、帯のベージュが浮き出て来て見えます。
これで帯・帯揚げ・帯締が明るく見えると思うのですが、いかがですか?
小物次第で暗い着物と帯も締まって見えます。
「わ~これ暗いわ~!」っていう着物や帯も、どうにでも印象を変えることができると思います。小物って大事ですよね!
9.全体の感じ
裄丈(ゆきたけ)がかなり短い!身幅は大きくてゆったりしてるのに、です。昔の着物はどうしても腕がにゅっと出ますね(笑)
これ、帯揚げがたくさん見えてるでしょ。今回帯をしっかり締めてなかったみたいで、ずりおちて来るんですよね。ある程度は帯締をしっかり締めることで持たせることができますが、帰ってからでだいぶ時間が経っているところに直すのを忘れている!
直すって言っても、帯揚げを下げて帯の中に入れる必要はないんですよ。今回は帯が緩かったのもあるけど、帯をぐっと上げるだけで直るのです。
まぁ緩んでるといっても、この上の段ぐらいまでなら許されると思うのですが、これ以上でてくるとカッコ悪い。でも大丈夫。帯の下を持って、グッと上げたら1秒で直ります♪ そのかわり、帯が緩んでいるときはまた下がってくるので要注意です。これは両面テープでは治りません!!
さてさて、今回のポッドキャスト。
全身が写ってますのでよかったらどうぞ。
これだけ考えても遠目から見たらあんまり関係なかったりする。
考えすぎず着てみるのもいいかもしれません。
https://radiomix.kyoto/episodes/episodes-21856/
この日のテーマは「水と京都の暮らしの関係」。
鴨川と地下水との関係、また、地下水がいかに京都の食べ物と関係が深いかをお話しています。
10.全部の価格は?
着物 :約5000円
帯 :2,000円(8,000円のをクーポンで値引き)
帯揚げ:約2,500円(3つで8,000円)。
帯締 :8,000円。
合計 :約17,500円。
これも帯締が全体の値を上げてます。帯締を安いのにしたら(いやこれでも手組としては随分安いけど)、1万円代でいけます。
はい、コーデの参考になりますように。
次回の着物コーデは
前回の着物コーデは
京都の古いこと私の知ってることを今のうちに残しておきたいと思い書いてます。サポートは、わが「家」300年の歴史を書く本のために使わせていただきます。よろしお願いいたします。