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京都西陣・お気楽着物コーデ(20201120) ~イチョウの黄葉に浮かれた着物~

こんにちは、京都西陣のkiritsuboです。まずはコーデ全体のご紹介。
コーデの詳細はあとに書いてます。

1.2020年11月20日の着物コーデ。

(名前入り)20201120着物コーデ (1・今回着た)

私にとっては珍しい縞です。

2.当日の天気

最高気温 22.2度、最低気温 18.0度 

結構な雨が降るという予報でしたが、朝はしびしび程度。
「しびしび」は「しとしと」よりは軽い雨です。
ずっと降っているわけでなく見えるか見えないか程度の雨で、それも行く頃には小やみになりました。

念のため、行きは雨コートを着て行きましたが、
気温が高かったのでちょっと暑かったですね。
でも今回は洗える着物ではないし、雨コートなしはちょっとつらい。
雨コートを着ていても、できるだけ雨のかからないところを歩くなど、
洋服を着ている時よりも気を付けんと仕方ないですね。

雨の日に洗える着物でない着物でお出かけするときは、私なら
「まぁこの着物やったら、多少濡れても仕方ないな」
ていうものを着ることにしてます。

とか言うたら、今回の着物は安ものか、と思われそうですが…
まぁ高いことはないですわねw 
でも意外といつもより高めかも♪

3.着物

(名前入り)20201120着物コーデ (8)

粋な縞のお召です。これは着付けの先生から譲っていただきました。そんなに高くなかったはず。縞はあんまり好きではないんですが、先生に「1つは持ってたほうがいい」と言われ買いました。ずっと着てなかったけど、粋な感じで着ることに興味が出てきたので、買っておいてよかったと今は思っています。

今回の写真は背景がちょっといいでしょ。ラジオ放送のあといつも撮ってるのですが、今回はそのあと妙顕寺に行ったんです。まだ紅葉もしっかりあって、とってもきれいでしたよ。

(名前入り)20201120着物コーデ (4)

(名前入り)20201120着物コーデ (5)

茶道の表千家さん裏千家さんの東側にある日蓮宗本山のお寺。
風情もほんによろし。

(名前入り)20201120着物コーデ (6)

石畳を歩いて行くときパシャリ。いい感じでしょ♪

ちょうどその時は「まるごと美術館」の期間だったんですよ。

(名前入り)20201120着物コーデ (9)

(名前入り)20201120着物コーデ (7)

ちょっと雨が降っていて、お庭の緑も赤もとっても良く映えていました。

(名前入り)20201120着物コーデ (11)

(名前入り)20201120着物コーデ (12)

お庭と着物と2ショット!
この日は雨が時々しびしび降ってたので、観光の方がホンマに少なかったんです。それでこの時は妙顕寺さんのお庭を独り占めできました!

(名前入り)20201120着物コーデ (10)

こんな展示もありました。他にもいろんな作家さん、アーティストの方の作品もあり、お寺の宝物館、お庭も見られて大満足!
そうそう、本堂で大きな大きなかなまる、あの法要の途中にゴーン!って鳴らす鉦(かね)も鳴らしてきましたよ!乱打さえしなかったら打ってもよいのです。

上京にはこんな大本山がいっぱいあって、どこも空いています。
なんでこんないいところ、みんな来ないのかな??
完全に密は避けられるし、一人ボーっとできるし。

4.帯

(名前入り)20201120着物コーデ (14)

帯だけの写真撮ってなかったけど、これでわかります?
ちょうどイチョウが黄葉してた時、ホンマにおんなじ色になってますね!地模様があって、色も段染めっぽく黄色から、やや鶸(ひわ=薄緑)に近い色まで移り変わっています。

帯からちょっと出ているカード、わかります?
これは地下鉄と市バス用のカードですw
いつも市バスの回数券とかもここに挟んでます。

イチョウは最盛期をやや過ぎてましたが、まだまだ黄色い並木が続いていました。

(名前入り)20201120着物コーデ (13)

5.帯揚げ

(名前入り)20201120着物コーデ (20)1016と同じ

何度も使っている桜模様の帯揚げ。
前にも書いたかもしれませんが、桜模様は通年使えるんですよ。
着付けの先生は、

「桜の花が枝に付いているものは、桜の季節だけ」

っておっしゃってました。人によって解釈はいろいろかもしれませんが、
桜柄は多いですから、そう思って使えたら便利やなと思っています。

6.帯締

(名前入り)20201120着物コーデ (1・今回着た・帯締)

4分の3が茶色、残りが段染めで黄色に向かって変化しています。
ちょっと緑も入っていて、イチョウが緑から黄色になり、やがて茶色になって落ちて行く、そんな変化を感じることができる帯締なのです。

唐組の丸紐で、そんなに複雑な組み方ではないけれど、使い方によってはなかなかの演出ができる紐ですね。うちの店のものなので、他で買うよりうんと安いですよ。価格は一番最後に書きますね。

7.下着

肌襦袢と袷の長襦袢。
裄が短いので、お襦袢は袖を安全ピンで縮めています。

補正はいつものようにウエストと胸周りに。

8.コーデの工夫

(名前入り)20201120着物コーデ (19)

帯締も段染めの帯に合っているみたい。
上等の着物ではないので、ペラペラ感がちょっとありますが、
いつも遠目から見た感じ重視なので、イチョウ並木になじんでいるように見えたら、それはそれで成功かなと思ってます。

最初はうすいベージュ(練色)か金色(きんしょく)のゆるぎ(冠組)と合わせよう思ったんですよ。

ベージュはこれ。

(名前入り)20201106着物コーデ. jpg (2)

金色はこれ。

(名前入り)20201113着物コーデ (6)

3パターンを比べてみました♪

(名前入り)20201120着物コーデ (2・3つ比較)

練色はすっきり見えますね。シンプルなイメージがいいなぁと思ったときはこれが良いですね。ただちょっとシンプルすぎて面白くない。

右の金色は帯になじむので、黄色を強調したいときはこれかもしれない。でもこれはさらにシンプルです。

それに比べると、今回の段染めの帯締は結構なアクセントです。縞の着物はリズムが同じなのでインパクトほしいですよね。そして帯は段染めなので、やはり段染めの帯締が合うと思うのです。でも、羽織を着たら、右2つのほうが合うパターンも出てきそう♪

9.全体の感じ

(名前入り)20201120着物コーデ (15)

今回は子どもが撮ってくれた写真にしました。
着物の身幅が私に合っているようで、あんまりもたもたしなくて済んだのが良かったです。それでも脇のあたりに布が余っているのは、このへん貧相な私が原因ですww 補正してもしきれない!

ポッドキャストが聞けるページに顔有りがありますので、よかったらどうぞ。今回ちょっとやつれてますがw

https://radiomix.kyoto/episodes/episodes-22356/

この日のテーマは「京都のお漬物」。
「おこうこ」って何のお漬物でしょうか?
最近京都でも言われなくなった言葉です。私らは普通に使ってたんですけどねぇ。。

10.全部の価格は?

着物    10,000円
帯    5,000円
帯揚げ  2,000円
帯締   8,000円

合計    25,000円

今回は着物代が入っているのでちょっと高くなりました。
それでも安いですよ。お値打ち品だと思います。

はい、今回はここまで♪ コーデの参考になりますように。

前回のコーデは




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