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キリロムで働くひと システムエンジニアMさん

今回インタビューしたのは、日本でエンジニア10年のキャリアをもつMさん。もともと新卒から業務系のシステム開発会社に入社し、10年の勤続を経て、2020年2月にキリロムグループ(A2Aデジタル)へ入社。カンボジアで環境が大きく変わった中でもお客様からの信頼は厚く、要件把握能力の高さ、半歩先を想定する気遣いに優れているという評価をいただいています。

そんなMさんが、どのような思いで異国の地カンボジアでのキャリアを選んだのか・・。今後、海外でのキャリアを考えている方には必見です!

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Mさんのプロフィール

カンボジア在住2年目。大学卒業後、日本のSIerでSEとして10年間勤務。総合商社や製造業などのシステム開発や保守運用の仕事に携わった後、キリロム工科大学の卒業生を中心に組織されたカンボジアのシステム開発チーム、A2Aデジタルのプロジェクトマネージャーとして入社。現在は日本のクライアントと共に、技術リーダーとしてシステム開発プロジェクトを担当する。
海外旅行(東南アジア)が趣味。週末はプノンペンのカフェ巡りや街歩きなど楽しんでいる。

現在のお仕事内容をおしえていただけますか?

私が携わるA2Aデジタルとは、キリロム工科大学の卒業生によって構成されるデジタルテクノロジー企業です。キリロム工科大学は入学倍率20倍の難関を乗り越えたカンボジアのトップタレントが、インド人講師のもと英語で先端技術を学び、約3500時間のインターンシップを通じて、マーケットに必要とされる技術を習得している大学です。

卒業後は日本の企業に就職するか、起業するのが主流なのですが、一部の学生はカンボジアに残って、私達と一緒にエンジニアとして働いています。日本のお客様とのお仕事が多いため、日本と現地スタッフのブリッジをし、プロジェクトを管理するのが私の役割です。

日本でご活躍だったと思いますが、どうして海外に?

日本でもシステム開発や保守運用の仕事をしてきました。正直仕事にやりがいも感じていましたし、責任のある仕事も任せていただいていたし、辞めたいと思ったことはなかったんですが、忙しくしているうちに気づけば勤続10年経っていました(笑)

その中で、たまたま世界規模の案件を担当する機会があったんです。アメリカやヨーロッパの現地エンジニアと交流する機会が増えていくなかで、世界には優秀なエンジニアが沢山いることを実感しました。同時に、語学の壁を乗り越えられない優秀な日本のエンジニアも多くいることを知りました。もともとわたし自身「いつか海外で働きたい」という目標があったのですが、チャレンジしたい気持ちが具体化していったのはその時からですね。

あと、10年間社会人経験を積んできて、日本でいう結婚適齢期になっていました。同期や友人の結婚ラッシュが来たタイミングで「わたしも早く結婚しないと・・」と漠然とした焦りがありました。日本での仕事に不満はありませんでしたが、自分の進むレールは1本ではないとう感覚も強くなり、異国の地でチャンレジしようと決断しました。

不安はありませんでしたか?

当時を思い出すと不安でいっぱいでしたねー!英語も流暢には話せなかったですし、海外で暮らすというのも、高校生時代に1ヶ月ほどホームステイした程度でしたからね。それでも将来への期待のほうが大きかったので、乗り越えることができました。

カンボジアに来てから思い出深い仕事のシーンはありますか?

毎日印象深いことが起きるんですが、、、(笑)

特に印象的だったのは、とある日本の開発プロジェクトでの出来事ですね。カンボジアの平均年齢は25歳ととても若いんです。同時に、スマホの普及率は115%を超えていてデジタルネイティブだらけです。一方で日本の平均年齢は48歳です。そのうち68歳以上が28%を占めるとも言われています。

その時開発していたのは、日本のシニアが使えるオンライン会議システムでした。日本ではシニア向けのサービスというはイメージが湧くと思いますが、カンボジアは若い世代が多くて、シニア向けという感覚があまりないんです。
そのためデザインを見てカンボジアのエンジニア達が「なぜこんなにボタンが大きいんだ!大きすぎる!ムダじゃない??」と驚いていました。当然のことですがマーケットが変われば習慣や常識が変わります。この時はとても面白いと思いましたし、自分の常識が世界の常識ではないと痛感しました

そして、そういった一つ一つの違いを彼らとシェアしながら仕事していることに、とてもやりがいと面白みを感じています。

価値観に変化はありましたか?

そうですね。日本にいた当時は、漠然とではありますが結婚や出産など、日本の固定観念に縛られていたと思います。キリロムのプロジェクトには様々な国籍の人が参画しているので、価値観も多様です。結婚や出産、教育などいろいろな選択肢をもっている人や選択をしてきた人がいます。日本ではどうしても「こうしなくてはいけない」と縛られてしまうことも、キリロムに来て多くの考え方に触れたことで、答えは一つではない、と気づかされました。

今後チャレンジしたいことはありますか?

まずはいまの組織をしっかりと立ち上げて、メンバー一人ひとりに良い経験をさせてあげたいと思っています。キリロム工科大学を卒業したエンジニアだけあって、スキルレベルはある程度高い一方で、社会人レベルとしてはまだまだ教育していかなければいけない課題もあります。まずは彼の成長をサポートしつつ、規模をさらに拡大していきたいと考えています。

加えて、今後も多くの卒業生がこのA2Aデジタルに入社してくれる予定です。そのためには、組織化が必須と考えています。彼ら自らが考え、行動できる組織づくりをしていきます!

色々とお聞かせいただきありがとうございました!これからもよろしくお願いします!


いかがだったでしょうか。これまで海外に縁がなくても、思い切ってチャレンジして活躍している日本人がいることはとても心強いことだと思います!

このnoteでは、今後もキリロムで働くひとをご紹介していこうと思います。次回もお楽しみに♪

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