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時の風景㉑ ~ラスト数日のペルーより~

これまでに引き続き、旅の最中に書き留めていたことを。

温度感やその時の香りを残すため、編集はあまりしていません。それでもよければぜひ。

見たり聞いたりしたことに、僕の勝手な推測や解釈をのせていることがあります。内容はあてにしないでね。


9/3 アタラヤから首都リマへ
9/4~9/5   リマ


9/3

アタラヤからリマまでの直通バスはないので、まずはサティポという町まで乗り合いタクシーで行くことに。思ったより値段が高くてどうしてだろうと思っていたけど、道が整備されていないので石がゴロゴロ、四駆でワイルドに進んでいくからだった。納得。

アタラヤにて、朝6時に出発すると聞いて旅行会社のオフィスに時間通り着いた。が、乗客あと1人を待ち続けてはや1時間。誰かきてーー。

なんかよくわからないものを見つけた。ジュラシックパーク?


石、ガタガタの道、すごすぎた。
一度本当に首がいきかけた。この道は本当に自家用車がほぼ通ってなくて、四駆の旅行会社の車が時々走っているのとトラックがほんの少し。ヒッチハイクチャレンジしてたら地獄だったと思う。

昼飯、夜飯どちらも安食堂で食べた。どっちかフルーツだけで済ませようかなぁと考えていたけど、使えるお金を持っていて、欲しい物が目に入ると自分はお金を使ってしまうものだなあと思う。


7時間でサティポに到着し、バスターミナルへ。いつも通り各バス会社に値段を聞いて、一番安いところでチケットを購入する。

夜行バスに乗るのは久しぶりだった。ほぼ1ヶ月ぶりか。
映画の音量がうるさくてポッドキャスト聞きづらい。そういえば、四駆のドライバーも鬼のような音量で耳栓使わないと耳痛いくらいだった。こういうのわりとありがち。


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Valentineに会いたい。昨日の夜、Rene(プカルパのホスト)から彼が僕のことを毎日探していると聞いて、なんともいえない気持ちになっていた。恋しい。家族とかできたら、自分は単身赴任とか向いてなさそうだなあと思った。短めの出張とか、2拠点で時々別々とかならいいんだけども。


Valentine君はこちらで登場 ↓


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日々において、自分について、基本ルールが減点方式になりやすいのかもしれないと気がついた。これ僕にとっては大きな発見。SIMカードの契約が切れてからスペイン語の勉強してねーなーと思って気づいた。「コップに水が半分しか入ってない」となりがち。「今までよりレッスン1回分勉強できた」「今日はこれができた」みたいな加点方式のほうが楽しい気がするし、楽しいことが寄ってくる気がするのでなるべく意識してみようと思う。


編集しながら見返していて、そもそも減点/加点の前に、自分自身に対して評価をしているんだなあと気づく。ジャッジメントは良し悪しどちらもあるだろうけど、視点の位置やレンジを変えた時、それが簡単にひっくり返ることには意識的でいられたら。


9/4

夜7時に出発したバス。かなりがっつり寝て起きたら5時過ぎだった。時々目が覚めつつも、たぶん合計8時間くらいは寝てた。バスで寝れる体質はありがたい。が、ちょっと動いてみたら首がめちゃ痛い。これバスのせいというよりは確実にサティポまでの劣悪ロードだ。

リマのターミナルに到着したタイミングで、後部席のあたりでケンカっぽいことが起こっている。たぶんひとりがなにか盗んで、他の2-3人が取り返してる。

なぜかそのうちの一人が手錠を持っていて、犯人(?)らしき人が逃げられないように(?)自分と犯人の片手ずつで手錠をかけていた。警察といろいろ話していたけど、もはや何なのかよくわからない。


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バスを降りて、ホテル探し。プラザノルテの周りにたくさんあるホテルは確認したらやっぱりラブホっぽくて、時間制だった。でもそのへんのおっちゃんは普通のホテルだよって言ってて、知らないのかあと。もしかしたら僕のスペイン語が伝わってないこともありえるけど。


その後お決まりのサッカー飛び入り参加で2時間ちょっと汗を流し、前に泊まったホステルまで30分歩いた。

昼過ぎ、高校の後輩と電話。「きりちゃんと話すとエネルギーが湧いてくる」と言ってもらえてすごく嬉しかった。同時に、人がどうやったらエネルギッシュになれるのか、みたいなことが自分の興味の中心にあって一貫していることなのかもなーとスッキリした気分。ヒントをくれた彼女に感謝。


9/5

観光ビザで滞在できる3ヵ月丸々お世話になったペルーをいよいよ去ることに。次の目的地はメキシコ。帰国のチケットが中南米で一番安いのがメキシコだったからというだけの理由だけど、結構楽しみ。


早めに空港にはついていたが、チェックインカウンターがなかなか見つからず、搭乗時間ぎりぎりで焦る。

滞在日数もぴったり90日だと思ってたら1日オーバーしていたみたい。違約金のようなものを払うことになり、いくらかかるのかドキドキしていたがたった4.6ソル(約160円)で逆にそれだけでいいのかよとツッコミたくなった。

記念のレシート。絶対になくなりやすいから、速攻で写真を撮った。


飛行機が離陸する直前まで必死に電話したりメッセージ送ったりしてる大の大人たちを見ているとなんだかバカみたい。別に否定はしたくないけど、何してんだろう、って思ってしまう。ただ、基本的には観察者としてその場にいて、こんな世界になったんだなあとか、誰とどんなこと話しているんだろう、などと人間観察として見ていてストレスにはなっていないのでOK。


隣に座っているのはGucciのTシャツに真っ赤なコーデュロイジャケットを羽織った小太りのおっちゃん。
キメ顔の自撮りに、

『❤️❤️❤️❤️❤️❤️😚😚😚😚😚😚❤️❤️❤️❤️❤️❤️😚😚😚😚😚😚😚❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️😚😚😚😚😚❤️❤️❤️❤️❤️』

ってキャプションつけて家族のグループチャットに送っていた。離陸前の様子も実況中継みたいな感じで話しながら動画を撮っている。新鮮。

機内の荷物棚に広告が。これ、意外と他では見ない気がする。


コロンビアのボゴタで乗り換え、メキシコシティへ。次回メキシコ編をもってこの旅の記事は最後になりそう。なんだか感慨深い。


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記事を読んでいただきありがとうございます。
僕の体験が僕のところだけにとどまらず、誰かに使ってもらえたらいいなと思っています。なので、おもしろいと思ったら、ご友人やお知り合いの方に紹介していただけたら嬉しいです。感想などもお待ちしています。

投げ銭用にペイペイも公開しておきます。ただし、幸運なことに、エネルギーが湧くことを続けるのに十分なお金は手元にあります。それでもなお、ということであれば、とっても喜んでありがたく受け取らせていただきます。

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