スーパーで見た光景

車椅子の40代くらいの女性と買い物のサポートをしているらしい50代(かな?)の女性がいて、私と同じ場所で買った物を袋に入れているとき、サポートの女性がテキパキと袋に入れ、長ネギを手にサッとレジの方へ行き「スミマセン、これ半分に切って下さい」と言っている間に、車椅子の女性が「あ!」と声を出して何か言いたそうにされたが、事はもう終わっていた。小さな声で「いつも切らないんです」と。
サポートの女性に聞こえたらしく「えっ?どうして?切った方がいいでしよ?袋にも入るし冷蔵庫にも入れやすいでしょ!?はい、さ、行きましょ!」とあっという間に車イスを押して行ってしまった。何か言いたくても言う間がなかった。私の気持ちはズシーンと重たく立ち尽くす感じ。
当の車イスの女性はそれ以上の気持ちだろうと推察する。もしかしたら、やってもらっているから言えない……かもしれない。
何がストレスかというと車イスではなく、無理解な人々なのかもしれない。人の気持ちはテキパキとは済まない。
彼女のサポートを受けている間中その繰り返しなのだろうと思うと追っかけて言いたい衝動に駆られた。
「一人ずつ違うのーー❗❗❗」
「こうした方がいいでしょ?は何のためにいいの?誰のためにいいの?あなたは誰のサポートをしてるの?」こんな所で叫んでも……。
こんな光景は子供や老人やサポートを必要としている人の所でよく見かける。丁寧に「もしかしたらこうかもしれませんよー!?」と言った経験もあるが、サポートを受ける側の人の緊張が伝わって来る…。これもまた違うでしょう?無力です。
何年も前に見た光景だがいつまでもトゲのように残っている。

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