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詩について語る。

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詩に関する周辺を書いた記事をまとめています。
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記事一覧

書「け」ないのか、書「か」ないのか

書「け」ないのか、書「か」ないのか

現在、2021年8月24日13:37今月の詩の〆切がじわじわと迫っています。
といって、お金のもらえる仕事ではありません。
むしろ会費を払って書いています。

詩の会が瓦解しない限り、この体制のままで、
私は詩を書き続けるでしょう。

詩は私の「生きがい」であり、楽しんで書くべき事柄ですが、
恥ずかしながら、苦しんで(苦しんでるフリをして?)
何かと理由をつけて書かないでいます(恥)。

・アーテ

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職場の先輩に詩を添削していただいた話。

職場の先輩に詩を添削していただいた話。

「きれいですね」「素敵ですね」って言葉を自分なりに表そうとすると、
私はたまに「美味しそう」という表現になります。
なんででしょうか、不思議です。

こないだ空を見上げた時、薄く透き通った夏空があまりにもきれいだったので、私はふっとこんなことを思いました。
「ソーダ水みたいな空だな」と。

別にお腹を空かせているわけではありません。
そりゃパフェが食べたいなぁとか、ラーメンや唐揚げが食べたいなぁと

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何者でもない私

何者でもない私

・何者にもなれなくても

「ここではないどこかを求めて」読書にのめり込んでいった私ですが、
「ここではないどこか」はいつもそばにありました。

マンガや本という形態をとってすぐ、そばに。

受け手としてその体験は幸せなものでした。
そして、表現者として物を書くというのも幸せなことです。

・ただのオバさんの威力
大学時代、ほのかに書店員や編集者の仕事に憧れていた
私はマスコミ講座を受けていました。

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詩を創る「わたし」とは。

詩を創る「わたし」とは。

・詩を書こう
6年ほど前から、私は「詩」を書き始めていました。
今思えば恥ずかしいことですが、「実験的詩作」と名付けて、
意味のわからないものを書き連ねていました。
その時のコンセプトは「抽象画のような詩を書きたい」といった、
初心者の域を出ないものでした。

それでも詩の先生に拾われて、
少しずつ「詩」という表現の仕方を覚えていきました。
noteに上げているオススメの詩人たち、の方々は
私の心

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創り手への入り口

創り手への入り口

・詩歌の入り口文系の高校生活。決して楽しいことばかりではなかったです。
それでも司馬遼太郎の「竜馬がゆく」全八巻を通学中に読破したりして、
読書体験は豊富に降り積もっていきました。

そんな時、高校の授業で「俳句」を自分流の訳で
表現してみようという時間がありました。

即興で教科書に載っている人たちの俳句を自分なりに解釈していくのは、
すごく刺激的なことでした。
長文を書くのは苦手だけど短い文章

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猫はお好きですか?(猫の詩三篇)

猫はお好きですか?(猫の詩三篇)

年老いたメス猫と暮らしていた私の元に、ひょんなことから保護猫が転がり込みました。

生後二日の猫というより、虫とたとえた方がいいような三毛の子猫でした。
目も開いていない、食事も排泄も自分では出来ない小さい命のために私は必死になりました。

先に飼っていた猫が「みぃちゃん」だったので、「みぃちゃんはぁちゃん」(ミーハーの語源)から子猫に「はーちゃん」と名付けました。

「寝子(ねこ)」

寝ている

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良い詩の条件、特別編。

良い詩の条件、特別編。

良い詩とは何か
この記事で「面白くない表現」について述べましたが、
今回は「良い詩」がそなえているものについて書いていきたいと思います。

思ったより長く、自分にとっては重要な事柄をまとめた記事でしたので、有料記事にしようかと思いました。が、広く読まれることを願って、無料公開にさせて頂きました。

・余韻のある詩
余韻があるということは、食事でいえば、飲んだり食べたりした後、
ふっと匂いの香るよう

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谷川俊太郎さんから学ぶ「詩」とは。

谷川俊太郎さんから学ぶ「詩」とは。

谷川俊太郎さんは、日本で最も有名な詩人と言えるのではないでしょうか。下世話かもしれませんが、詩で生活が成り立っている人という
本当に数少ない人という印象です。

その著作の中で、「詩を書く」という新書から、
気になった谷川さんの言葉を引いていきたいと思います。

ノートメモからの引用ですので、谷川さんの言葉と私の拙い思考文が
混じる可能性があります。ちゃんとした論説なら、「詩を書く」を購入してみて

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書けないときにどうするか?

書けないときにどうするか?

これから、実際にどう作品を書くか。
詩を書いてどう言われたか等を書いていきます。

詩だけに留まらず、雑記・日記・エッセイなど文章全般の参考にもなれば幸いです。

書くものがないTHE・あるあるです。
この場合は毎日の感想文から書いてみることをオススメします。
良い生活詩はフィクションに勝る、と言われます。
無理に理屈でこねくり回してしまうよりも、
実感のこもった良い詩が書けると思います。

推敲

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面白くない表現していました。

面白くない表現していました。

人が面白くないと感じる表現
自由に書けるのが詩ですが、
「面白い」と感じる詩と「面白くない」と感じる
詩の差はどこなのでしょうか。
前回、述べた通り、これは詩だけではなくあらゆる文字表現全体に言えることだと思います。

面白くない詩の特徴・よく書かれているような詩。
これはありがちなもの、という意味もありますが、
単に上手く書かれているだけの詩も駄目だという意味もあります。

・奇をてらっている詩

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「詩」にしか出来ないことは何か?

「詩」にしか出来ないことは何か?

詩では食べていけない
こちらの記事で
「詩」と「詞」は違うと述べました。

では、「詩」にしか出来ないものは何でしょうか。

現在、「詩人」志向より「作家」志望の方が多いように思われます。
独り立ちできる、職業は「家」がついて、出来ないものは「人」だ、と言う意味から「詩人」は元々、食べるに成り立たない職業だとも言われます。
確かに、「詩を作る」だけの「詩人」で食べている人は、
日本で数人しかいない

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詩と詞の違いを、改めて考えてみた。

詩と詞の違いを、改めて考えてみた。

現代の詩は「詞」か詩の音楽性について学ぶ機会があったので、
そこを書いてみようと思ったのですが、
そこで思い出した別のことの方が引っかかりました。

佐野元春さんがNHKで「シンガーソングライター」(だったと思う)という番組で、「今のシンガーソングライターは昔でいうところの詩人だ」という趣旨のことを述べられています。

吉本隆明さんの本「詩の力」でもシンガーソングライターの詞と
「いわゆる一般に言

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現在の自分の軸とは?

現在の自分の軸とは?

「現代詩」を自分なりに表現することです。

「現代詩」から「現代」を抜き出し、純粋に「詩」として進化(深化)させ、広く読まれたい、という願望があります。

いま、「広く読まれたい」と書いて少し違和感を感じました。広くじゃない、誰かの腑に落ちたい。

その誰かは不特定多数ではなく、おそらく自分。

つまりは「詩」で自己表現したいのですが、
私の中には「他者としての自分」を納得させたいという思いがあっ

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