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低学年期に学力の余裕を作っておく意味

こんにちは、きりんアフタースクールの森本です。

福岡にある民間のアフタースクールで、放課後の子どもたちの時間をいかに有意義にできるかみんなで頑張っています。

さて、今回は「学力」について書いてみたいと思います。現在、保護者の方と面談でお話をするなかで学力についての質問・不安が出てくることは少なくありません。

きりんアフタースクールで考えていることと、今の社会的な背景も交えながら整理してみたいと思います。

「学力」に不安を抱く心理とは?

本題に入る前に、少し私自身の話を書きます。私は現在小学校3年生の父親なのですが、週末は息子の宿題を見たりする機会もあります。

その時に抱く感情として、必ずしもポジティブなものばかりではないというのが本音のところです。「もう少し字を丁寧に書こうよ、、、」「もう少し計算が早くできるといいのにな、、、」といった感情も出てきます。

こういう感情がどこから生まれてくるのかを深堀をしていくと、端的には「評価」と「進学」という2つの軸があるような気がしています。

「評価」というのは、主に学校でのことです。取り組み方や成績によって、子どもたちは何らかの「評価」を受ける環境にいつもさらされています。そして、それが進むと「進学」についての問題が絡んできます。

学力によって、進学先が変わってくるというのがまだまだ一般的です。

親としては、学力があって子どもがよい「評価」を受けているほうが安心するし、それによって「進学」の選択肢も増えたほうがうれしいというのが、自分の気持ちとして全くないと言うと嘘になります。

他の親御さんも同じように感じられるケースは少なくないのではないでしょうか。

きりんアフタースクールでの学習指導

上記のような「学力」についての不安をなるべく起こさないということも意識はしつつ、私たちが本質的に大事にしたいことは少し観点が違います。

1年生から基本的には少し学校よりも先取りして進めておくことを目指しているのですが、それにも意味があります。

順に説明していきます。

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STEP1:基本的な読み書き計算の力をつける

算数であれば、たし算・ひき算の式を見て答えをパッと出せる力を身につけます。国語では、漢字の読み書き、文章を読んで理解する力を身につけていきます。

STEP2:学習した結果から、自分の解き方について振り返りをする

具体的には「自己採点」という方法で振り返りを行うように促していきます。自分で解いたものを自分で〇つけをすることで、間違いについて確認をするようにします。

STEP3:「学習計画立案⇒実行⇒振り返り」を自分で行う

最終的には、自分の日々の学習計画を立て、やってみて、振り返りをするというところまで行えるようにします。小学高学年期のイメージです。

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STEP1で、まず余裕を持った学力をつけるフェーズがあり、その後そこで身につけた力を使ってSTEP2・STEP3に進んでいくイメージです。STEP3に進むについて、自己を内省する力が必要になってきます。

言うは易しで実際に行うのは至難の業です。大人でも自分を客観視して振り返るのって難しいものです。小学高学年期に入ったときに、与えたものをただ解き続けるのではなく、大人との対話を通して自分の課題を自ら選択していくことをできるようになってほしいと思っています。

そして、その先へ、、、

そのために、小学低学年期では少し学力に余裕を作っておくことが、自らの課題を選択・決定する際に必要になるのです。

目先の学力をただ高めるというよりは、少し視点を先にして、自分で選択・決定をしたり、自分の興味を探究していっていく力こそ今後を生きる子どもたちにとって必要な力になってくるはずです。

「探究的な学び」が求められる時代背景|【公式】きりんアフタースクール@福岡|note


今日は、「学力」について、特に低学年期に学力の余裕を作っておく意味について書いてみました。

私たちの考えていることが少しでも伝わったいたらうれしいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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