見出し画像

教育のジレンマ

ステイホーム週間のおかげで、多くの人と電話できるようになった。仲の良い人はもちろんのこと、お久しぶりの人、初めましての人も。なかなか集まりづらい、グループでも海外に住んでいる人でも、全員で話せるように。嬉しいことも寂しいことも友人と共有すると、なんだかあったかい気持ちになる🥰

何よりも嬉しいのは、私の一番の興味“国際協力”を考える機会が増えたことである🌏

開発業界とは違う道に現在は働いているので、国際協力について考えて話し合うことが、かなり少なくなってしまった。昔の同志や開発業界に進んだ仲間と話すことで、久々に情熱を思い返すことができたのである。自分の夢に向かって頑張れる気がしてきた✨


先日、東ティモールでインターンをしていた方とお会いする機会に恵まれた🇹🇱
東ティモールの学校で数学を教えていたそう。
現地語で西洋式教育を行うには語彙数が足りず、ポルトガル語で詰め込み教育を行っているらしい。言語が違うために理解が不足しているからか、それとも詰め込み教育の弊害が表出しているからか、三角形の形が変わるだけで面積の求め方がわからなくなる子もいる、とのこと。

やはり教育は重要。教育体制を変えなくちゃね!となるかもしれない。
ただ矛盾だらけの開発の世界、そんなに甘く片付けることは出来ない、、、

第一に何のための教育なのかを考えなければならない。
それとも国をまとめるため?人が幸せに生きるため?
東ティモールの方々は、家族で過ごすことが幸せ。今でも楽しく過ごしている。
教育は重要だからということだけで、資本主義を支える教育システムをそのまま導入するのは違うのかもしれない。
資源の枯渇を考えると教育の投資は必要不可欠であろう。ただ、きちんと国の目指す目標が定まっていなければ、国民にとって幸せを奪われる教育になってしまいかねない。

第二に教育を受けた後の未来を考えなければならない。
資源が豊富であるからか、働いている人が少ない東ティモール
教育のモチベーションをどう保たせるかが肝となっていると思う。

インセンティブデバイドという言葉を知っているだろうか。
苅谷先生の著書『階層化日本と教育危機』よると、受験競争という外発動機付けが減ってしまい、自己の興味という内発的動機付けが教育のインセンティブになる今、不平等な階層の固定化が進んでいるということ。

これは東ティモールの教育にもいえないだろうか。
就職や国の未来をかえるという外発動機づけが減ってしまっていると同時に、
詰め込み式教育で内発的動機づけはなされず、国の開発が進まない。


どのような教育が行われるべきなのか。
外部からの押し付けは違うと思う。
正しい教育方法など存在するのか。
ただ、国民がもっと国の未来を見据えて対話し、未来に対して自分が効力感を抱けることが必要なのだろう。
そうすると教育の意義が生まれ、教育の方針が定まる。
それに応じて対話で自分の意見を発信することを通じて、それぞれの生徒の努力が深まるのではないかと思う。

答えはわからない。
ただこの国の未来が明るいといいな✨
いつか東ティモールに行って、もっと考えを深めてみたい。
他の国の教育についても知って学んでいきたい!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?