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「将来やりたいこと」はどうやったら見つかりますか?(生徒からの相談)

(この記事は約5分で読めます)

こんにちは!
いよいよ受験シーズンですね。
先日生徒から「自分が将来どんな仕事に就きたいのか、イメージが湧かないんです」と相談を受けました。

願書や作文では「将来どんな自分になりたいですか?」と聞かれることがよくあるため、悩んでいるようでした。
その時に話したことを書いてみようと思います!



職業について考える時の、2つの基準

職業について考える時、基準は2つあると思います。
「困りごとを解決する」「願いや欲望を叶えてあげる」かです。
この2つのどちらかを満たすなら、それはどんなものでも仕事になります。

①困りごと解決型の仕事

主に困りごとを解決する仕事としては、身近なところだと医師や介護士、ヘルパーなどがあります。

たとえば介護士は「一人では食事や入浴、トイレが難しい」という、高齢の方や障害を持っている方の困りごとを解決する仕事です。

ヘルパーさんは「家の掃除や食事の用意をしたいけれど一人では難しい」という方の困りごとを解決する仕事です。

困った時、人はお金を払ってでも解決したいと考えます。
これが「仕事」になります。

この塾もそうですね。
「苦手な数学をなんとかしたい」みたいな、困りごとを解決する仕事です。

②願い叶え型の仕事

願いや欲望を叶える仕事は、たとえば美容師や飲食関係があります。

美容師という職業は「髪を切るからお金をもらえる」というわけではありません。
「こんな髪型にしたい」「かっこよくなってモテたい」という願いや欲望を叶えてくれるからこそ、お客さんはお金を払いたいと思うんです。

知人の例

たとえば私の知人に、不登校や引きこもりの方を対象とする学習塾を作った人がいます。

この人は中学・高校の時に家にいられなかったり、非行グループに巻き込まれたりして、ほとんど学校に通えなかったそうです。
そして高校三年生の時、非行グループから抜け出すために大学に入ろうと決心しました。

しかし当時は、学校に通っていない人を対象にした塾がほとんどありませんでした。
本気で勉強したくても周りから馬鹿にされたりして、一人で勉強するのが本当につらかったそうです。

この人はこの経験から「どんな人でも学び直せる塾を作ろう」と決心して、今の学習塾を作ったのだそうです。

自分と同じことで困ったり悩んだりしている人を助けたい!という軸で仕事を決めたわけですね。

まとめ ーあなたの困り経験や願いが、仕事になりますー

〇〇君は「こんなことに困っている」とか「こんなものがあったらいいのに」と感じることはないですか?
その困りごとを解決できそうな方法や、希望を叶える方法を、これから時間をかけて考えてみてください。

それを実現できる職業に就いたり、会社に入ったりすること…
それが、将来やりたいことを決めるための一つの手がかりになると、私は思います。

職業名ではなくて「自分が実現したいこと」を軸にして考えられる人は、入試の面接や就職試験でも強いですよ。

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