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レース模様の図書室|黒木こずゑ様のご紹介

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黒木こずゑ Kozue Kuroki | 画家 →Twitter
鉛筆に透明水彩を用い、主に幻想的な少女をテーマに絵画を制作。2005年個展「夜の足音」(Glamorous Area)、2010年個展「夜のためいき」(ギャラリィ亞廊)、2013年二人展「少女のリリシズム」(スパンアートギャラリー)、2015年個展「夜のまたたき」(バブーシュカ)他、グループ展多数参加。 最合のぼる著「真夜中の色彩」「羊歯小路奇譚」の挿絵。近年はテキスタイルの図案提供なども。

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Lace_通販対象

作家名|黒木こずゑ
作品名|3匹のクマ
 
鉛筆・透明水彩・レース・水彩紙
2020年(新作)
アクリル板入り額込みサイズ(スタンド型・壁掛けも可能)|22cm×17cm×4.5cm
価格|税込44,000円

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イギリスの童話より。クマのお家に入ってちょうど良いからと、仔熊のスープを飲み、仔熊の椅子を壊し、仔熊のベッドで寝てしまう女の子。なんでそんな事しちゃったのかな?ちょうど良い大きさならお友達になれたかも知れないのに。ちゃんとごめんなさいをしてお友達になれるといいな。という感じの作品です。背景に父クマ母クマがいます。

 夜になった——長い御髪を三編みにしてリボンで結び、レース飾りある花柄のドレスを纏って、空想の森へお出かけ。しんとした静寂の中、森にはたったひとり。彷徨い、出会った様々を摘んで、花籠にそっと入れる。

 家に戻った少女は、白いエプロンを結んで机に向かう。花籠から、先ほど摘んだばかりの瑞々しい森のかけらを取り出し、夜の標本を完成させるべく、夜明けまでのひとときを過ごす——

 鉛筆と水彩画で描いた絵画をモチーフごと、パーツごとにひとつひとつ切り分け、ミルフィーユのように層を重ねて組み立てられるこずゑ様の精緻な半立体ボックスフレーム作品。ダークメルヘンな空想の標本箱がふたたび、菫色の小部屋に届きました。

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Lace_通販対象

作家名|黒木こずゑ
作品名|7羽のカラス
 
鉛筆・透明水彩・レース・水彩紙
2020年(新作)
アクリル板入り額込みサイズ(スタンド型・壁掛けも可能)|22cm×17cm×4.5cm
価格|税込44,000円

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グリム童話。女の子が赤ちゃんの頃、7人のお兄さんが父親の呪いの言葉でカラスにされて飛んでいってしまった。大きくなってそれを知った女の子がお兄さん達を探す旅に出て、人間へ戻してあげるお話。カラスが描きたかったのでチョイスしたお話です。月と太陽が悪役なのが面白いなと思いましたし、鳥の足の鍵などモチーフが良かったです。

 本展の新作3点は、「読書をしながら物語の世界を空想する少女たちをイメージして」描かれた作品。「レース模様の図書室」展にちなみ、「やってみたかった異素材(レース)を取り入れてみました。初挑戦でしたが、楽しくできました」。

 淡やかな水彩画と優しい鉛筆のタッチの合間から覗くレース飾りは、少女たちの空想の機微をそっと見守るように、お行儀よく配されています。御髪の美しい流れと呼応するように咲く、花びらみたいなふんわりドレスもとても素敵です。

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作家名|黒木こずゑ
作品名|せむしの仔馬

鉛筆・透明水彩・レース・水彩紙
2020年(新作)
アクリル板入り額込みサイズ(スタンド型・壁掛けも可能)|22cm×17cm×4.5cm

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ロシアの童話より。働き者のイワンが喋るせむしの仔馬によってたくさんの奇跡を起こして幸せになるお話。助言をくれるせむしの仔馬が可愛いな、という作品です。私の好みでロバにしてしまいましたが本当は何の馬なのでしょうか?ポニーかな?昔読んだバレエ漫画に女の子が演じるせむしの仔馬が出てきて、その衣装が可愛くてずっと記憶に残ってます。

 クラシックなボタンブーツの先には、一冊の書物。こずゑ様自身が愛読してきた異国の童話から広がる世界で、少女や動物や植物がのびのびと生きることができるよう、美しい指先が精密な設計図を描きます。

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 空想標本家はいまもまたどこかで、夜がくるのを待ちながら、お出かけの身支度を整えていることでしょう。

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 こずゑ様のツイッターアカウントでは、緻密な制作過程を公開しています。空想標本家のわくわくする机の上を、ぜひ覗いてみて下さいネ。

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作家名|黒木こずゑ
作品名|エリザベス
 
鉛筆・透明水彩・水彩紙
2019年(常設作品)
アクリル入り額込みサイズ|29.5cm×22cm×4.5cm

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 2019年初秋に開催された、霧とリボン企画 黒木こずゑ & Belle des Poupee 二人展《LITTLE WOMEN〜四姉妹の物語》出品作。「弱ってる子猫を拾ってベッドで温めてあげる心優しいベス」を描いた、半立体ボックスフレーム作品。

LittleWomen_DMomote のコピー

Lace_通販対象

作家名|黒木こずゑ
作品名|エイミー
 
鉛筆・透明水彩・水彩紙
2019年(常設作品)
アクリル入り額込みサイズ|29.5cm×22cm×4.5cm

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 末っ子エイミーを描いた半立体のボックス作品は、「鼻を高くするための洗濯バサミのせいでちょっぴり鼻が赤いのがチャームポイント。お母様の日傘をかりて淑女ごっこ、みたいなイメージ」で制作されました。

 慎ましくも気高く生きる四姉妹——その美しい気概が小部屋いっぱいに広がった二人展の記憶が、レース模様の図書室でそっと息づいています。

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 ここオンライン・ギャラリー「Mauve Cabinet」は、いつでも好きな時に好きなだけ、作家さまの作品を鑑賞できる場所。ぜひまた、こずゑ様のコーナーに遊びにいらして下さいネ! 

お花ラスト



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