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レース模様の図書室|深瀬優子さまのご紹介

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深瀬優子 Yuko Fukase | 画家 →Twitter
主に油彩とアルキド樹脂の混合技法により、少年少女や動物をテーマとした物語性のある絵画を制作、展覧会での作品発表を中心に活動。2002年初個展以降、個展・グループ展多数。画集「Kingdom of Daydreamー午睡の王国ー」2014年アトリエサードより刊行。

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00Lace_展示作品

作家名|深瀬優子
作品名|森へ

油彩・アルキド樹脂絵具・キャンバス
2020年(新作)
作品サイズ|18cm×14cm
アクリル板入り額込みサイズ|31cm×27cm×5cm

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私は何処へでも行ける
頁を繰り森へ行く
まだ見ぬ花を想い花を編む
鳥の囀りを聞き鳥を編む
妹の好きな林檎を編む
私は行ける
頁を繰り何処へでも

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 添えられた詩も素敵な深瀬優子さまの絵画作品《森へ》——書物と背景の深いグリーンが、少女が空想を広げ、奥へ奥へと冒険する森の豊かさを想像させます。少女の聡明な眼差しが作品全体の雰囲気を形作る、どこまでも静謐な深瀬さまの絵画。私たちは観ることで、眼差しの向こう側に飛翔する自由を、いつでも手に入れることができるのです。

 読むことは、編むこと——少女の心象風景がレース編みのモチーフに綾なします。レースで編まれた森の風景は、キャンバスの側面にも。

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00Lace_展示作品

作家名|深瀬優子
作品名|林檎について

油彩・アルキド樹脂絵具・板
2020年(新作)
作品サイズ|10.3cm×14.8cm
アクリル板入り額込みサイズ|21.7cm×16.7cm×4.2cm

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林檎が好き 味も香りも形も色も
林檎について考える 
林檎の本も読んでみる
宝物は林檎のドイリー
姉に編んでもらった林檎のドイリー
私は編み物が出来ない

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 《森へ》と連作になっている姉妹の物語《林檎について》——深瀬さまの空想世界の扉が、いつでも私たちの日常のあちこちに開かれていると思えるのは、ノーブルにお澄ましする愛らしい動物たちの存在があるから。妹のためにレースを編む姉のやさしい気持ちで、いつまでも眺めていたい。

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 深瀬さまのマッチの猫と仲良し、クィンクとモペット。

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 ここオンライン・ギャラリー「Mauve Cabinet」は、いつでも好きな時に好きなだけ、作家さまの作品を鑑賞できる場所。ぜひまた、深瀬さまのコーナーに遊びにいらして下さいネ!

お花ラスト


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