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レース模様の図書室|野村直子さまのご紹介

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野村直子 Naoko Nomura | 美術家 →Twitter
舞台美術、衣装デザイン、立体造形、人形制作、イラストレーションなどの仕事をしている。武蔵野美術大学短期学部油絵科、同大学油絵専攻科卒。宇野亞喜良助手(舞台美術、衣装)。実験演劇ユニットProject Nyx旗揚げメンバー。新宿梁山泊、結城座、おふぃす300、T factory、遊機械オフィス、文化座、シアターコクーン、B機関、他多数の舞台に参加。

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Lace_通販対象

作家名|野村直子
作品名|図書室の夢 

アクリルガッシュ
2020年(新作)
作品サイズ|18cm×12.5cm
アクリル板入り額込みサイズ|34cm×28cm
価格|税込27,500円

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レースと言う言葉から私が思い起こすのは、
幼い私に祖母が編んでくれたクロッシェのワンピース、
或いは十代の終わり頃に初めて買ったアンティークレースのブラウス、
或いはブリュッセルで買ったレースのつけ襟…
図書室の、あの整然と並ぶ本の中の無数の物語達のように、
レースの思い出が紐解かれていきます。

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 レースの思い出を紐解くように描かれた、野村さまの新作《図書室の夢》——そっと眺めて温かな気持ちになるのは、レースを編むように配されたモチーフのひとつひとつに、大切な記憶が込められているから。

 野村さまの少女たちに出会う度に、私たちは胸の奥の小部屋の存在に気づきます。そこは、絵本や童話を夢中で読みながら、まだ見ぬ異国を想像して、胸踊らせたり、ときにはさめざめと涙する、ちいさな少女が棲むところ。普段は忘れているけれど、時折、いなくなってしまったのかなと心配になるけれど、野村さまの少女たちが小さな扉をノックして、風を通してくれるのです。

 レースは少女の夢。一冊の書物も少女の夢。レース模様の図書室は、孤独の少女たちが棲まう場所。孤独とは、決してひとりぼっちの寂しさを言うのではなくて、果てしない夢をどこまでも追い求める素敵な選択。そうして、孤独の少女どうしが出会って、夢は現実になる——レースのドレスを纏う野村さまの少女の、夜のちいさな囁き。

Lace_通販対象

作家名|野村直子
作品名|夜が幸いであるために 

アクリルガッシュ
2019年(常設作品)
作品サイズ|14.5cm×9.7cm
ガラス入り額込みサイズ(スタンド型)|18.5cm×12.2cm
価格|税込25,000円

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 2019年2月開催の「ミス・モーヴ、ビリチスに会いに行く」にて発表された一作。以来、霧とリボンの常設作品として展示中です。

 ピエール・ルイスの詩集『ビリチス』に捧げられ、レース飾りのドレスに身を包んだ、夜に寄り添うふたりの少女はまるで、本展のために描かれたかのよう。深い夜色の背景を縁取るような細工の額も素敵、スタンド型なので、お気に入りのあちこちに飾ることができます。

 日常に美術作品のある豊かさ——共に時を重ねてゆく楽しさをぜひ味わって頂きたいです。

2004横井さま_06

Lace_通販対象

作家名|野村直子
作品名|薔薇が囁いたいくつかの言葉

アクリルガッシュ
2018年(常設作品)
作品サイズ|11cm×16cm
アクリル板入り額込みサイズ|18cm×23cm
価格|税込30,000円

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 2018年夏開催、霧とリボン企画展《バレエ詩集vol.2〜薔薇の精》出品作。背景の薔薇の葉色の深いグリーンが黒板のようにも見え、そこに野村さまが、薔薇の精が囁いた言葉をさらさらと描きつけている様子が目に浮かぶ、美しさと微笑ましさが同居する一作です。

 ここオンライン・ギャラリー「Mauve Cabinet」は、いつでも好きな時に好きなだけ、作家さまの作品を鑑賞できる場所。ぜひまた、野村さまのコーナーに遊びにいらして下さいネ! 

お花ラスト


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