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読書の秋、深まる思考

秋ですね。

こないだまでは30℃超えていたのに、今はもう20℃前後がデフォルトになりました。

さて「読書の秋」ということで、今回は私が好きな書籍を一冊ご紹介したいと思います。

草野仁「話す力」

スーパーひとしくんでおなじみの草野仁さんが実践しているコミュニケーション法が凝縮された一冊。
学生時代に買った本なのですが、読書メーターに登録すべく先日改めて読む機会がありました。
私はこの本を、コミュニケーションの「教科書」と位置づけており、数少ない愛読書として大切にしています。

あの草野さんが人見知りだったことから始まるこの本。
草野さんならではのエピソードから語られる「話すスキル」は、色々な場でも応用できるものです。

中でも一番印象に残ったのは「反対意見を言う時の伝え方」について。
相手と異なる意見を述べる際、下手をすると喧嘩になることがあります。
最悪の場合、関係性が終わることも…(あぁ、古傷に染みる…)

草野さんは、「どんな相手に対しても、まずは相手の立場に立ち、意見に耳を傾けることが重要」と記されています。
頭では分かっていても、つい自分の意見を言ってしまいがちな私には身につまされます…
というのも、これには冷静に筋道を立てて対処するようなスキルと直結するお話でして。

草野仁さんといえば「ふしぎ発見」のイメージが強くありますが、90年代に放送された日本テレビのワイドショー「ザ・ワイド」の司会をされた方でもあります。
90年代のワイドショーで取り上げられた事件といえば、オウム真理教関連です。

当時のオウムは、広報部長の上祐史浩氏を中心に、各テレビ番組に出演しては批判意見に対する異論を発表していました。
ザ・ワイドも例外ではありません。しかし、草野さん率いる番組スタッフ・キャストはオウムの詭弁一つひとつを論理的に整理し、問い詰めていきます。
草野さんがよく語られている、あの「カイル・オルソン」に関するエピソードもありますが、イマイチ知らない方は…まぁ読んでみてくださいww

他には、「事前準備の大切さ」「自分が仕入れた情報に凝り固めない」ということが書かれていました。
この二点については、ライターなどの取材活動の心構えで煩く言われていることなのですが、より良い関係構築が出来るようになるポイントだということもおっしゃっていて、なるほどと思いました。
他人のnoteを読んでいても分からない部分は当然あるわけで、自分が考えた仮説も正しいわけではありませんからね。
それらを紐解くためにも、相手を知ること、もしくは自分のことを相手に知ってもらう意識を持たなければと感じます。

書籍の話題に離れるのですが、草野さんはとてつもなく筋肉が大好きな人で、好きなことに対しては徹底的に極められるお方であります。

何か一つ語れるモノを持っておけば、喋りの場で活かすこともできるといういい例w
意外性はもちろん、他人に新たな一面を見せる機会があるかもしれませんね。

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