初めての一人暮らしは自分を一皮向けさせたものでした

一人暮らしを始めたのは大学1年の5月のことです。

当時通っていた大学が山の奥、青森駅からバスに乗り換えて30分ほどの場所にあり、自宅通学が難しいと判断したためです。

アパートを一人で探して、母と一緒に下見しました。
それで見つけたのが、月35000円の10畳のワンルームでした。

そこから約3年、大学4年の6月頃まで過ごしたわけですが、今思うと、それなりの大学生活を彩ってくれたと思います。

学部違いの友達と週2回一緒に遊んだり、彼氏と一緒に過ごしたり。
学生生活の中でここまで他人に心を開いた空間はあのアパートだけでした。

エアコンが苦手だったこともあり、エアコンがない部屋を借りたのですが、まぁいろいろ使い勝手が悪かったですw
実家が灯油給湯なもので、あの部屋を借りて初めてガス給湯という存在を知りました。当然、備え付けのストーブもガスでした。
プロパンガスなもので、火力がとても弱いのに加え、月のガス代が1万円弱だったこと、未だに覚えています。
ストーブはさすがに灯油ストーブを持ってきて、冬はそれにプラスしてこたつでやり過ごしました。住み始めて1年目当時の灯油代は価格がリッター98円でしたから、1000円で10リットル灯油缶一つ分くらいだったように思います。これもすごく痛い出費でした。

大学1年の夏に車を買いました。実は駐車場無料という点が決め手でした。
いろいろな場所に行きました。
弘前、五所川原、浪岡。
友達と遠出して、お花見をしたり、大きなショッピングセンターでウインドウショッピングしたりしました。
この時、学部のオタクコミュニティに属していたので、洋服代で1万円出費するという感覚が全くわかりませんでした。
今思うと、ちゃんと女の子らしいことしとけばよかったなぁとちょっと後悔しています。
帰る時はアパートの所定の位置に車を止めて、ベッドで寝るという生活。
私の部屋に好んで泊まりに来てくれた友達に料理を振る舞って、楽しいひとときを過ごしました。

大学2年の秋、人生初の彼氏ができました。
それから、男の人を自分の家に連れ込んで、たくさんのひとときを過ごしました。
泊まりはさすがにありませんでしたが、やっぱり料理を振る舞いました。
鍋物が多かったです。
こたつに入って鍋をつついて、テレビを見てあーだこーだ言って、そして自然な流れで肌を重ねて、大人の第一歩をしっかりと踏み込んだのもあのアパートです。
今も遠距離恋愛ながら地味に続いています。

あのアパートで得た教訓

社会人になって、下宿暮らしながらも一人暮らしをしている私ですが、金銭面的な意味で分かったことがあります。

それは「変に夢を見ると無理に背伸びする」ことです。

料理なんて毎日するはずがないのに、ちょっと大きめの冷蔵庫とオーブンレンジを買う、ガスコンロを用意する。
たまにしか飲まないのに、百貨店でティータイムセットとハーブティーを買う。
その他いろいろ。

インテリアの出費はトータル的に見て、30万円は行ってたと思います。
今は、カセットコンロと伯父からもらった電子レンジ、大家さんから借りた小さい冷蔵庫でなんとか生活しています。
アパート時代からのモノといえば、炊飯器とトースター、テレビ、掃除機くらいでしょうか。
掃除機に至っては値段の割に吸引力がまるでありません。マホーキに買い替えたいくらいです。

もし今の住処から違うところに引っ越すとしたら、現在の生活スタイルに合わせたインテリアを揃えたいですね。
あっでもさすがに洗濯機と冷蔵庫は買わなければなりませんが…冷蔵庫は今使っている同等のやつ、洗濯機はドラム式がいいです(おい)

現実をよく見て、適度に夢を見るのが丁度いいのかもしれません。

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