コンビニ徒歩5分の公園にて
桐山もみじは考えていた。
「あたしは何のために退治屋をやっているんだろう…」
鳥井家での出来事は心底胸糞悪く感じた。
当たり前を過ごしたかった願いが歪み、果ては化物に変わってしまった。
いや、化物に蹂躙されたのか―オブラートは、人間の形をした化物を間違いなく映し出していた。
どうして丸メガネはマキビを地下室に閉じ込めたのだろうか?―もみじの疑問は大きくなるばかりだった。
それもそのはず、もみじは西日指すリビングで重大なミスを犯していた。
マキビとの関係性を聞かなかったこ