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耳が開くと可能性が広がる!?~聴覚セラピーで広がった発達凸凹息子の予期せぬ未来~

こんにちは。臨床心理士のかちゆみこです。

4人のこどもを育てながら、オンライン専門のセラピールームを開いています。

上の子二人に不登校だった時期があり、今ではそれぞれ学校に戻り自分らしく過ごしています。

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今回は、不登校だった長男(現在高1)が学校に戻ってからの課題と、それを越えるために試した「聴覚セラピー」の効果についてシェアしていきます。


学校復帰してからの長男の課題

現在、高校1年生の長男。

家から約1時間強かかる通信制の高校に毎朝登校しています。

この何気ない長男の日常も、3年前は信じられなかったでしょう。

以前の記事にも書いたように、長男は小5から学校に突然行きはじめました。

なんと、5年生の時は立候補して運動会の応援団もつとめたのですよ!

自分で考え書いた「心」の一文字を背にソーラン節をおどる小5の長男

途中まではクラスにもなじみ、友達とも楽しく過ごしていましたが、秋ごろから信頼していた担任の先生が休職してしまい、どんどんクラスが荒れていき、そのうち教室に入れなくなってしまっていました。

その後は、同じように教室になじめない子たちと一緒に別室で過ごさせてもらうようになりました。このときは、たしか遅刻&週3くらいのマイペース登校。

中学校では支援級に所属する選択をしました。

そのうち、小6冬と中1夏にプチひきこもり状態に!
家から1か月ほど出られなくなる・・・という状態に陥ったこともありました。
(それぞれ、きっかけはあるのですが、長くなるので、また別の機会に♪)

危機に陥る度、私は私自身のセルフセラピーを続けながら、夫婦で話し合い、長男には「いい」と言われるものを取り入れてきました。

たとえば・・・・
・食事療法(小麦粉をやめる)
・ホリスティッククリニックへの通院
・フラワーエッセンス
・ブレインジム
・EFT
・ニューロオリキュロセラピー
・放課後デイサービスの利用
・市の発達検査、発達相談
・学校の先生との面談

などなど。

どれも試してみたことはよかったのですが、なかなか取り入れるのが難しいものもありました。

特に本人の意思が必要なブレインジムやEFTなどは本人が嫌がり、全然続きませんでした。

親が発達凸凹、あるいは不登校のこどもたちに何かアプローチを試してみるとき、まずはこども自身が「やってみようかな?」と思える親子の関係づくりが大切だなと我が子のケースからも実感しています。

我が家も時間はかかりましたが、焦らず、まずはこの親子関係の土台づくりから取り組んできたことが功を奏したのかもしれません。

私たちの努力もあってか、何とか危機は脱し、中1の夏休み明けには、また少しずつ学校に行けるようにはなりましたが、週1~2日の遅刻登校。

学校生活も、彼にとってはとてもストレスフルなようでした。

たとえば、夏なのに、「学校で足や腕を出すのが嫌だ」と言い張り、長袖長ズボンのジャージを着て行ったり。

心配性でこわがりで、行事への参加も消極的で、「参加しない」「休む」選択をすることが多かったです。
(中学の入学式も結局参加せず、私一人で参加したのを思い出しました 泣!)

この長男の学校での過ごしにくさには、彼の発達凸凹の特徴も大きく影響していると思われます。

長男の発達凸凹と感情のカーテン

長男は、診断名はついていないものの、小4と小6のときに発達検査を受けています。

息子の場合は、「言語理解」は標準レベルなので、見た目では発達の凸凹があるとはわかりにくいタイプです。

でも、とても不器用で、発達検査でも「処理速度」が標準以下。

頭の中でいろんな情報を処理したり、複雑なことが苦手です。

例えば、お手本のダンスをみて動きを覚えてまねする とか、教室のみんなの動きをみて次の行動を予測する とか、ながら行動 などなど、長男がとても苦手とするもの。

長男の発達凸凹に特徴があるのはわかっていたけど、私もその特徴に対してどうサポートしてあげればよいか、悩んできました。

でも、息子が中2のとき、セラピスト仲間からとても有力な情報をもらいました。

「トマティスメソッドという聴覚に刺激を与える療法で、聞くだけで発達障害にも効果があるらしい」

「聴覚検査を受けると、その人の傾向もよくわかる」というので、息子を説得して、まずは聴覚検査に連れ出しました。

聴覚検査を見てセラピストから説明を受けたら、目からウロコ!!!!

それまでの長男の「生きづらさ」の原因が、その検査によく現れていたのです。

セラピストは検査結果を見ながらこんな風に言いました。

「あぁ、息子さんの場合、かなり小さい頃から感情のカーテンがかかっていますね。

ここで何かショックなことがあったのかもしれません。

感情のカーテンがあるときは、ストレスから自分を守るために耳が閉じてしまっている状態です。

耳が閉じてる=自分を閉ざしてることと同じ。

だから、なかなか指示が入りにくかったり、新しいことにチャレンジするのは難しい状態だったでしょう。

これは、『どうしてできないんだろう』って本人にとっても、周りの人にとってもとてもつらい状態です。

でも、大丈夫。

耳をトレーニングすると、この感情のカーテンが徐々に開き、いろんな音を聞ける耳に育ってきます。

そうすると、息子さん、とってもいいものをもっていますから、彼の可能性もどんどん広がっていきますよ!」

その力強い言葉にひかれて、息子にトマティスメソッドの聴覚セラピーを取り入れることを家族で検討しました。

主人は「長男くんが自分でやりたいと言うならやってみよう」と言ってくれ、息子も検査のシェアが心に響いたのと自分でも「変わりたい!」という思いがあったようで、父子でやってみることに決まりました。

トマティスメソッドでは、特殊なヘッドフォンから流れてくる音楽を30分~60分ほど毎日聞きます。

途中お休み期間を含めた2クール、だいたい3カ月くらいで終了しました。

聞きながら別のことをしていてもいいので、めんどくさがり屋な息子でも継続して取り組むことができました。

息子の感情のカーテンが開いた!?

聴覚セラピーを始めてから、しばらくすると、「ん!?」という息子の変化を感じるようになりました。

・合唱大会への参加し、熱心に練習にも取り組む。
・学校への出席日数が増えてくる。
・今まで苦手で一度も参加したことがなかった球技大会に参加する(3年生)。
・修学旅行に行って、しかも楽しんで帰ってくる(3年生)。
・学習意欲が出てくる。
・進路について前向きに考える。
・緊張と不安が強く、今まで誘われても断っていた、友人家族との夜釣りに一人で行ってオール初体験。
・表情がやわらかくなった。
・苦手な事にも逃げずにチャレンジするようになった。
・「暑いよりいい」と外でも半袖で過ごせるようになった。
・みんなの前でのプレゼン発表にチャレンジできた。

トマティスのセラピストさんは「トレーニング期間が終わってからでも、耳は成長し続けますから、楽しみにしていてくださいね」と言っていましたが、本当に、まさに!!!!

正直、耳がかわるだけで、こんなにも人がかわるのかと驚いています。

中学の支援級の先生には2年→3年の彼の成長ぶりにびっくりして

「かちくん、本当に変わりましたね!!!
中身がまるごと変わったみたいです!!!!!」

と、お褒めの言葉をいただきました。

今まで閉ざしていた感情のカーテンを、無理なく安全に開くことができて、彼のよさもまた外の世界にオープンになったのだと感じています。

まだまだ彼は、今でも、絶賛、進化中。

以前はまったく興味がなかった「大学進学」に向けて、学習に積極的に取り組んでいます。
あんなに大好きだったゲームもほとんどせずに、未来に向けて努力し続けている今の息子。

勉強大嫌い&ゲーム機を肌身離さなかった息子と同一物なのか!?とほんと信じられません(´;ω;`)

そんな彼が今度は「より学習効率をあげたい!」と新たなトマティスの聴覚トレーニングを取り入れることにしました。

また、効果をモニターして、こちらでもシェアしますね。

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