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【クソ客妖怪図鑑002】精神セッ○ス布教神

こんにちは。きららです。久しぶりにキャバ嬢時代シリーズを投稿しようと思います。前回の記事同様、私がキャバクラで会った様々なクソ客妖怪について記録しておこうと思います。

クソ客妖怪図鑑 No.002『精神セッ○ス布教神』
分類;声も体もデカイ象
タイプ:性欲ひた隠し・ヨイショ待ち
特性:大量にコスメを配布し繋がりを切望する

この妖怪と出会ったのは、私が入店して数ヶ月経ち徐々に売り上げを伸ばしていた頃です。キャバ嬢の方ならわかっていただけると思いますが、お店でも有名なお客様っているじゃないですか。それがこの妖怪、自称パパりんです。

いつも嬢に沢山のコスメをプレゼントしていました。指名した嬢以外に、フリーで付いた嬢にもサンプルを配布しています。しかもそれぞれのコスメの効能をきちんと記憶し、嬢に力説していました。その働きぶりから、もはや@cosmeに表彰されるべきと言っても過言ではありません。

どうしてパパりんに沢山コスメをくれるのか聞いたことがありました。いつもデカイ声をさらに張り上げて、パパりんは光悦な表情で語ってくれました。

「キャバ嬢とは○ッ○スしちゃいけないでしょ?だってそういうことしたかったら風俗行けよっていう話。ここはそういう場所じゃないからね。でも、コスメとかプレゼントを通して気持ちを相手に伝えるということは…それは、言わば精神のセッ○スなんですよ!

パパりんはいわゆる、自分の存在価値をお店にアピールしたいタイプの妖怪です。自分は他の客と違い、嬢との色恋は迷惑がかかるから絶対にやらないと公言していました。そうすることで、常識を持つ善良な客としてお店にちやほやされる事を楽しんでいるのです。しかし、所詮はキャバクラの奴隷。体は無理でもせめてコスメを通じて女の子に触れ合いたいと切望しているようです。

このようなタイプの妖怪は、お店やキャバ嬢にとって美味しい存在であることには間違いありません。パパりんのようなコスメ・エキスパートだけではなく、お酒や高級ブランドなどをキャバ嬢に貢ぐのはごくごく一般的で、ほぼ正解に違いキャバクラの楽しみ方と言えます。しかし、私はコスメを貰うたびに、お店でヨイショされたいが為マツキヨをうろつくパパりんの姿が脳によぎります。それと同時に、どうしても切ない気持ちが湧き上がってくるのです。

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