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【失敗しない通信制高校の見つけ方】何を基準に通信制高校を選べばいいのかわからない方へ


この十数年、本当に通信制高校は増えました。
また、法律改正などが伴って、今では様々な特色の学校が存在します。

が。増えた分、選ぶの大変になってませんか?
学校によって登校する回数こんなにも違うんやっ!とか。
そもそも何が違うねんっ!とか。

↓前回は選ぶ前の準備についてお伝えしました

実は、その学校の特色が一番わかりやすい項目が「週(月・年)何回通うのか=登校ペース」です。

なぜなら、学校にはその学校の教育理念があります。
その理念に則った教育活動を実現にするためには、生徒にどれくらい登校してもらわないといけないのか、が決まってきます。

つまり、登校ペースによって学校の特色が見えてくるんです。

そこで、今回は通信制高校の登校ペースによる学校の特色の違いや、
それぞれの登校ペースの学校に向いている人、
デメリットなどについてお話していきます。

【どのくらいのペースで通学したいのか】

通信制高校は学校によって通学ペースは様々ですが、
大きく分けると次の4つに分けられます。

①年1~2回登校
②週1~4回登校
③毎日登校
④1と3のハイブリッド型

【さまざまな設定がある登校ペース】

①年1~2回登校

普段は自宅で学習を行い、
年に1~2回(学校によっては3年間で1回)
対面授業を受けに登校をするというスタイル。

最近はこの自宅学習がネット配信による
オンライン授業になっている学校もあります。

現状の規定では
必ず対面授業を受けないといけない時間数が決まっているので、
ネットだけで卒業できる学校は
日本には存在しません。(2020/11現在)

なので、圧倒的自由さがこの登校ペースのウリです。

年1~2回登校型の通信制高校の多くは、
複数の都道府県から生徒を募集できる
広域通信制」をとっています。

そのため、複数に渡る都道府県の生徒たちが集まるので、
自分の地元以外の人たちと知り合えるのも特色です。


(おすすめできる人)
・普段はスポーツや芸術活動などで
 日本中点々と移動していたり、
 海外にいるよ、って人

・普段はバリバリ働いていて
 本当に時間が取れないよ、って人

育児中のママさんや、
 中学時代ひきこもりに近い不登校だった人で、
 登校することに自信がなく、

 3年以上かかっていいから(←ここ重要)
 1日2コマとか少しずつ登校して
 卒業を目指したいよ、って人
 ※ただし、この最初から
  3年以上かけての卒業計画は 
  学校によっては不可の場合があるので
  入学前に要確認

・普段はガッツリ予備校に通い、
 難関大学に進学希望している人
 →実際、私が勤めていた高校では
  東大現役合格者が出ました。
  あまりこの方法は
  個人的に好きではないのですが・・・

(私個人が感じるデメリット)
・普段の自宅学習を自分でしないといけない=強い意志が必要

・ネット配信だとしても、
 決められた時間数を受講しないといけないので、
 自己管理能力が問われる

・対面授業の時期が限られているので、
 そのタイミングで万が一のことがあった場合
 (病気とか怪我で登校できないなど)、
 卒業延期になる。
→本当にいるんです~😢 
 なんでこのタイミングで事故するの~(T_T)とか。
 数名の生徒の卒業延期を経験しています;

・自分の地元以外の人たちと知り合えるため視野が広がる反面、
 一度きりの出会い、一期一会の側面があるため、
 親友レベルまで仲良くなれる友人が作りにくい

・部活やイベントなど、いわゆる高校life的な要素はほぼない

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②週1~4回登校
週1~4回の決められた曜日に登校し授業を受けるスタイル。
学校によっては隔週のところもあり。
このスタイルの学校の層が一番厚いと思われます。

週1回と4回では学校のスタイルがかなり異なってくるので、
この部分はさらに区切って説明していきますね。

・週1回登校の学校
土曜日だけ、日曜日だけ、といった
週末の1日を登校日にしている学校が多い。

仕事と両立できるのが最大のメリットです。

(おすすめできる人)
普段働いている人向け。
仕事と学校、家庭と学校の両立がしやすい。

(私個人が感じるデメリット)
・ついサボりがちになるので意志の強い人向き。

・週1回の学校は少し年齢層が上がって20代の人も多いので、
 自分が15歳現役年齢の場合、周りが年上だらけになる可能性も。

・いわゆる高校life的な要素が少ない場合が多い。
 ですが、その学校が全日制コースや
 週3コースなどを併設している場合は、
 部活やイベントなど高校lifeが楽しめる可能性もあり。入学前に要確認。

・週2~4回登校の学校
ここに属する学校が一番多いかも。

週2回の学校の中には、
土日曜日設定や日月曜日が登校日設定になっているなど、
働いている人向けのカリキュラムになっている可能性があるので、
事前に登校曜日を確認しましょう。

週3・4回登校ペースの学校は、
全日制の高校lifeと
通信制の自由さを併せ持った
いいとこ取りの学校と感じます。

(おすすめできる人)
・中学校まではあまり登校できていなかったけど、
 高校生活は楽しみたい、頑張りたい、
 だけど毎日登校は不安、という人向け。

・文化祭やスポーツ大会など学校行事があり、
 部活がある学校も多く、
 生徒はほぼ現役年齢なので
 高校lifeを満喫できる学校が多い。

・ほどよく拘束時間があるため
 生活リズムが整いやすく、
 ある程度登校回数があるので
 友人が出来やすい

・カリキュラムとして
 色んな経験ができるので
 自分のやりたいことが見つけやすい

※高校に入学してから
 自分が何をしたいのかわからない
 特に何かしたいことが見つからない、
 という人もこのペースの学校がおすすめ。

(私個人が感じるデメリット)
週2回の場合、
曜日の離れ具合によっては
ダレてしまって休みがちになる可能性も。
「あっ!学校忘れてたー」
という生徒も結構いました。

逆に週4回だと慣れるまでしんどい、
登校できるか不安を感じる人もいるかも。

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③毎日(週5回)登校の学校
通信制でも全日制と変わらない高校生活を送りたい!
に応えるコンセプトの学校。
一見、通信制とはわからない学校もある。

そのため、特徴としては
ほぼ全日制と同じような高校lifeを楽しめるところですね。

私が実際にみてきたパターンとしては、
本来は週2、3回の登校の学校だけれども、
授業以外にオプションとして
登校日を追加し、週5に出来る学校がありました。

中学までの勉強を補習的なフォローアップしたり、
部活的なサークル的な活動として
先生たちや大人たちと関わることでSSTを行っていた、
という学校はありました。

(おすすめの人)
・発達障害の方でSSTも兼ねて高校で活動したい人。

・全日制高校に行きたかったけど、何らかの事情で行けなかった人。

・基礎学力的な勉強したい人。人とたくさん関わりたい人。

(私個人が感じるデメリット)
驚きのプライス。圧倒的高額な学費。

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④1と3のハイブリッド型の学校
最近どんどん増えてきているタイプです。
いわゆる「サポート校」「技能連携校」というものですね。

週5回はIT系やアニメ系、
美容師など専門学校的なサポート校や、
通信制高校のリポート課題を教えてくれる
塾的なサポート校に通学して勉強をし、
年に1~2回、高校にて対面授業を受けるというスタイルです。

高校に通いながら美容師やパティシエなど、
さまざまな資格が取得できる連携校もあるので、
将来したいことが決まっている人
これが一番おすすめかもしれません。

規則上、高校への在籍は1校と決まっているので、
2つの高校に在籍はできません。
が、サポート校は高校ではないので
こういったスタイルで学ぶことができるんです。

(おすすめの人)
・これがしたい!このスキルを身につけたい
 という希望がハッキリしている人

自宅学習が不安
 自分ひとりでは自宅で勉強できないという人

(私個人が感じるデメリット)
・当たり前ですが2つの学校に属することになるので
 学費が高額になります。

・専門学校的なサポート校に通っていた場合、
 その分野に興味がなくなり退学を希望した際、
 通信制高校も同時に退学しなければならない学校も。
 重要な点なので入学前に要確認。

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今回は登校ペースによる通信制高校の特徴、
デメリットについてお伝えしてきました。

今年受験の方もまだ時間はあるので、
しっかり調べてから出願してくださいね。

次回は通信制高校を選ぶ3つのポイントの最後、
卒業後、どんな進路を希望するのか?」
について触れていきたいと思います。

もしよろしければ、次回の記事もぜひお読みいただければと思います。

↓次の記事


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