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もしあなたが幸せを見失ってしまったら。

生きていて辛いと思うことは、人生ではありきたりな出来事。息を吸うのと同じぐらいあたりまえで、なのに胸はちょっと痛くて、積み重なると心の低気圧がやってくる。

積み重なるのは幸も不幸も一緒なはずなのに、人はどうしてもネガティブな積み重なりばかりに心を動かされてしまう。泣きっ面に蜂という言葉があるように、不幸に不幸が重なると人は簡単に落ち込んでしまう。それでも、生きてる限り良い事が無い日なんて人生で一日も無いはず。世の中には、人生には、小さなしあわせが沢山詰まっているもの。

今回はConoteマガジン第2号のテーマ「レコメン」への寄稿として、そのちょっとした幸せに気付かせてくれる作品を紹介する。

未来の話。火星の環境は人間が住める水の惑星「アクア」として再構築され、かつての地球のヴェネツィアを再現した「ネオ・ヴェネツィア」という観光地を構えていた。人類のマンホーム(地球)では様々なテクノロジーで効率化されていく中で、ネオ・ヴェネツィアは水の都はゆっくりと時間が流れている。地球から来た主人公の少女がネオ・ヴェネツィアで一流の水先案内人を目指していくストーリーの中で、彼女は様々な不思議な出来事や、ちょっとした奇跡に巡りあってゆく。

ARIAは、そんな作品。理不尽な事があったり、中々上手くいかない事があったり、努力が報われなかったり、理想通りの人生を歩めず、めげてしまいそうなときもある。そんなとき、たくさんの不幸せの陰に隠れて見落としかけていたもっとたくさんの、毎日のちょっとした幸せに気付かせてもらえる。

実は最近アニメ放送10周年を記念して映画が上映されていたばかりで、映画館から出てきた時は心がぽかぽかで今まで映画館で体験した事が無いぐらい、しあわせな気分になれて本当に良かった。

もしこのARIAという作品に少しでも興味を持ったのであれば、600円もしないので是非原作漫画の1巻を手に取ってみてほしい。もう15年も前の作品だけど、人生の大切な事に気付かせてくれる良作だと思う。

ちなみに最近「ARIA完全版」としてARIAの前身となるAQUAの2巻とARIAの12巻の計14巻を新たに7巻に再編し、当時の連載のフルカラーを再現して保存性に優れた用紙でリニューアルされたものが発売されたのだけど、1巻目と2巻目どちらも大人気で在庫切れが続出という状態。僕は最近2巻目が無事届いたのでこれから幸せに浸ってくるところなのだけども、通常版でも全く問題無いので、Amazonで全巻大人買いするのもオススメ。

ちょっぴり幸せなひと息、ついていきませんか。

ARIA (01)

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