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ヒーローはウソつかない?

世の中にはヒーローの話が山のようにある。

山のようにあっていろんなヒーローが活躍しているのだけど、順風満帆で何事もなくニコニコとヒーロー活動している人はおそらく見当たらない。
なぜかヒーローの話には暗い過去や、現在進行形の悩みがあったりするものだ。


仮面ライダーにもスパイダーマンにもウルトラマンにもある。
年齢とか環境はどうやら関係ないらしいし、その能力にも関係なく失敗やつらい事は生じるらしい。


ちなみに僕は職場でこどもにヒーロー的なウソをついたことがある。
僕の水泳のゴーグルを見て「スパイダーマンみたい」と言ってくれたので、「あ、よくわかったね。実は先生は若い時にスパイダーマンやってたことがあるよ」と言った。なんて悪いやつなんだろうか。

「今はやってないの?」と聞いてくるので、今はやってないんだと言った。
そう、昔はねこうやって(糸を出す時の指の形にする)したら糸が出たんだけど……ああ、もう出なくなったね。
と、本当っぽく言ったら信じてくれたのである。なんて悪いやつなんだろうか。

いやぁ、これはいかんなと思って、次は“ウソだとわかるようにしよう”と思って話した。
「何でやめたの?」と聞かれたので、僕はこう言った。

「うん。全身ピチピチのタイツ姿で恥ずかしいし、寒いし、それにちょっと太ってきたからね。やめようと思ったの。それが高校生の時で、大学に行ったら今度は仮面ライダーになったんだけど、ヘルメットが重たいから大学卒業したら辞めちゃおうと思って辞めたのよね。それでオトナになったらウルトラマンになったよ。」と言ったのだ。アルバイト感覚でヒーローができるみたいに話した。なんて悪いやつなんだろうか。絶対に自分はヒーローに向いていない。

「ふうん…」と聞いてくれた。


し、信じたのかな…。(不安)
すごく、すごく風評被害だな。


僕は今、正直、たぶんつらい。
また生活をリセットしたいなぁと思いはじめている。

“また”とつくと何度も何度もリセットしているような言い方をするが、ある意味ではそうなんじゃないかと思っている。
どうやってリセットするのかって、そりゃまぁ簡単なこと。引越しをするのである。

知らない土地に(行ったことはあるけど住んだことは無いくらいな)移り住んでみたいなと思うのだ。ある人にとってはそんな大変なことと思うかもしれないが、僕にとってはそんなに苦ではない。案外生活をイチから始めるのもなかなか楽しいし、サッパリキッパリと気持ちを切り替えられることでもある。
小学校とかで、新しいノートを買ったら今回こそはまじめににやろう!と思うじゃない。鉛筆も尖らせたりして、きれいな字を時間かけて書いたりする。そういう気持ちに近いものがある。



今の現状に対して、特に何かが嫌になったかというとそうでもないのだが、単に“新しい風に吹かれたい”というだけ。(かっこいい言葉で言ってみた)
なんというか、マンネリなのである。
生活がマンネリ。それをなんとなく、つらいなぁと思っている。

こんな生活、いつまで続けるんだろうか?
いつまでここに住まなきゃいけないんだろうか?
なんて考えると途方もなくなってくるのである。
そんなことを考えていると自殺でもしちゃうんじゃないかって感じだけど、それはないかな。
死ぬことを考えると、いやいや、もうちょっとできることってあるんじゃないかななんて思うのである。
そこは考えてはいけないことなんだってことはわかる。

しかし、自分が何を求めて、何に満足して、最終的にどうなっていきたいのか、その辺は全くはっきりとしない。
じゃあ引越しとか移住したって何も変わらないんじゃないかって?

うん、そうだな。確かにそうだ。
見慣れた街に住んで、見慣れた友人と遊んで、馴染みの店に行って楽しむのは今の場所の方がやりやすいかな。


結論。
今もまぁまぁ住みやすい。ということで落ち着いた。

ぜんぜんヒーローの話からは逸れたっきりだったな。

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