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カブトムシを捕まえたい

ど田舎の特権。それは「カブトムシ」…だと思っていましたが、全くそんなことはないということを知ってしまいました。


僕は生まれてから小学生の高学年くらいまで、山の奥の奥の方のど田舎に住んでいたことがあります。

どれほどのど田舎かって?

そこはとある田舎の県のとあるど田舎町です。
町には小学校の前にひとつの信号機があり、黄色信号がいつも点滅しています。ボタン式で変わるのですが、使った事もなければ青信号と赤信号に変わったところを見た事もありません。山々に囲まれた集落に小さな木造の校舎があり、そこに僕は通っていました。
全校生徒は100人になるかならないかで、僕のクラスは10人程でした。

すぐ近くに山があって、木に囲まれたいと思うなら、数分で山の中まで行ける程で、「木と森」はすぐそこにあったのでした。そんなようなところで少年と呼ばれる時期を過ごしたのでした。


しかし僕は、カブトムシを全くと言ってもいいほど飼ったことはありません。捕まえたことがないのですよね。見つけてもクワガタのメスくらいで、たまぁにミヤマクワガタとかを見つけるくらいでしょうかね。少し赤茶色をしていて細長くてカッコいいんです。
ま、それでも充分嬉しいっちゃ嬉しいのですが、やっぱりカブトムシを捕まえたいものです。

最近はカブトムシってかわいいなぁと思うんですけど、こどもの頃はカッコいいと思っていました。
なんでこんなにもカブトムシって人気があるのかわかりませんけど、僕はカブトムシが人間を恐ることなく生活しているような姿がなんだかすごくかわいいと思います。だって、野生の生き物って何かしら人間を恐れて走って行ったり攻撃してきたり、飛んで行ったりするじゃないですか。ああいうところが全く無いのが、なんだか好感が持てます。手の上にのせても、蟻みたいに速く走って逃げようとはしませんよね。「おやおや?どこだここは?何だろうこの足の触感は。柔らかい木だな。」とでも思っているのでしょうかね?

頭の中は樹液の事でいっぱいなのでしょうか?


樹液を奪い合ってカサカサと動き飛びまわり、あちこち旅をしているのでしょうかね。かわいいです。
しかもカブトムシという大きなくくりの中なのにも関わらず、クワガタという全く形の違う樹液ライバルがいるんですよね。あいつはツノがふたつで戦い方がまるで違う強敵です。
自分と全く違う形をしているのにも関わらず、「げ、クワガタの野郎が俺様の樹液を独占モノポリーしてやがるぜ、許せん!」と戦いを挑むのです。樹液と戦いのために生まれた戦士とでも言いましょうか。かわいいだけではありませんね。れっきとした戦闘種族なのです。樹液を奪うためだけの!


今ふと思ったのが。

熊野プーさんとは真逆の性格をしています!


彼は友達と仲良く暮らして、蜂蜜をちゅうちゅうしています。彼もまた、なんだか平和でかわいいやつです。



話が脱線してしまいましたが、田舎に暮らしていたって、カブトムシなんてどこにもいなかったんですよね。たぶん探し方が間違っていたのかもしれないですけど。
ところが、今住んでいるところでは山も大きな木があるわけでもないのに、そこかしこでカブトムシを捕まえられるんだという話を聞きます。


なんてずるい。

あんなかわいいやつをひょいひょい捕まえられるなんて!うらやましいです!


虫を捕まえるこどもの気持ち、これからの僕は。

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