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腰を守りたければストラップを捨てろ

ストラップは
トレーニング時のグリップ力を補助する

トレーニーの9割以上は
もっているのではないかと思われる
トレーニングツールです。

例えば
バーベルローイングやデッドリフトなど

主に
引く系の種目でもちいられます。
(他にもいろいろ使えます)

本稿では
床から引くデッドリフトでは
ストラップを使わない方がいいかもね
なんて話です。

トレーニング時の腹圧

結論から書きますと


床から引く
デッドリフト(以下デッドリフト)で
ストラップを使わない方がいい理由は

腰を守る腹圧がかからなくなるからです。

ウエイトトレーニングは
高重量をあつかうときに
腰を守るため
腹圧をたかめるべき種目が多くあります。

スクワットやデッドリフトも
そのような種目です。

トレーニングベルトがまさに
腹圧を補助してくれるツールです。

腹圧の高め方

外からのプレッシャーを
中から弾くように腹圧は高まります。

スクワットやデッドリフトを行うまえに

・腹筋群
・脊柱回りの筋群
・骨盤底筋群
・横隔膜

これらが収縮することで
腹圧を高めます。

イメージでは4方向みたいになってますが
実際は360度の立体的なものです。

手順は

①腹筋やケツをしめる
②鼻から息を吸って止める

ここでGO!です。

ストラップを巻く

スクワットやデッドリフトでは
どこで腹圧を高めたらいいでしょうか?

これは
立っているときです。

スクワットはわかりやすいので
見てください。

写真はしゃがみきる手前ぐらいてすが
高重量をかついでいるときに


こんなところやボトムポジションで
息を吸ってとめたりなんてできないですよね?

立っているときの方が骨格が入り
安定しているという理由もありますが

ボトムポジションでは
ケツが開いているため
腹圧がかけにくい
というのもあります。

余談ですが


スクワット中に
ボトム付近で屁をこいてしまったことのある
トレーニーも数知れずでしょうが
まさに腹圧抜けてます。

ということで
お腹の調子はトレーニングにとって
物理的にとても重要です…

デッドリフトスタートポジション

デッドリフトのスタートポジションは
スクワットのボトムポジションに似ています。

お尻を後方につきだした姿勢ですので
ここでは
腹圧を上手く高めることができません。

腹圧を高めるためには
横隔膜と骨盤底筋群が
向かいあうのも重要となります。

骨盤底筋群は
ケツをしめるとしまりますが
ケツをつきだしたり
反り腰になってたりするとゆるみます。

デッドリフトも
立っているところで腹圧を高めた後
腹圧を保ったままボトムポジションに入ります。

ここまでくれば
ストラップを使わない理由も
ご理解いただけたと思います。

ストラップを巻くと
強制的にボトムポジションからの
スタートになるので
腰にはよいとは言えないのです。

(ボトムでも腹圧かかるんじゃないの?)

って思われる人もおられるでしょうが
やってみればわかります。

加えて
デッドリフトで複数回繰り返す場合も
腹圧は抜けます。

床から引く場合

タイムアウダーテンション
の筋トレではないですので

①床に置く
②一度バーを離して立つ
③息を吸って次のレップに入る

というめんどくさいやり方がよいでしょう。

※ケツとか屁とか言ってますが
気分を害された方がおられましたら
お詫びもうしあげます。

Yusuke Yamawaki(山脇 悠佑)

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