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更年期-わたしの場合(その2)

心と体に変化が表れて、でも医者にかかるほどではないなあと放っておいたのですが、51歳のころ、おへその下あたりに小さなしこりができまして、なんだろうこれ?と思いつつもやはり放っておいたら、1年で見た目にもわかるくらいの大きなものに成長してしまい、これはやばいかもとようやく婦人科を受診し、子宮の外側にできる子宮筋腫と診断されその時の大きさが12cmでした。
MRIの画像を見たら、子宮(案外小さい)の上に鏡餅の丸いお餅のような形の子宮筋腫がどーんと乗っかっていました。

取っても取らなくてもよいとのことなので、閉経も近いし(閉経するとエストロゲンが止まり、筋腫なども小さくなっていくと言われました)様子を見ることにしました。
ここから数年間は筋腫&更年期のダブルパンチです。不正出血や膀胱や腸を圧迫して悪影響がある、などの症状はありませんが、更年期症状はひどくなりました。
定期的に頭痛悪寒発熱が来て寝込むようになりました。

「定期的」というのは生理周期に同調しているようなので、体調を細かく記録し、生理が来るタイミングを計って、具合が悪くなる時を予測し対処するようにしました。

半年に一回定期検査をして、ホルモンの分泌を測るのですが、生理は出血はちょっとだけになり(3週間弱で来るのだからそりゃそうです)、もう少しで閉経しそうだと思うのに、エストロゲンは全然減少してなくて、まだまだ先だねえと先生に言われ、がっかりするという…
しかもエストロゲンが元気なので、筋腫もさらに大きくなっていました。漢方を飲んで多少は効いたのか1年目のような爆発的な成長は抑えられていましたが、じわじわと大きくなり、妊娠と間違われたことも…(笑)

お腹に重たいお餅をかかえたような状態で、定期的に熱が出て休む…この時期はほんとうに「閉経はよ来い!」と切実に願っていました。

自分なりに調べて考えて、まずこの時期の月経はすでに無排卵月経だったはずで、にもかかわらずエストロゲンは分泌を続けホルモンバランスが悪くなって、体に負荷を与えていたのではないか、熱が出るのは筋腫核が変性を起こす(筋腫に血液が行かなくて組織が死滅する)と発熱するというものではないか、とお医者が教えてくれないことをいろいろ推測して、結論としては手術して筋腫を取る、ということでした。

手術を決意してから、半年間、少しでも筋腫を小さくするべく、エストロゲンを止めるホルモン治療をしたら、体の症状も緩和したので、自分の推測はあながち間違いではなかったかなと思っています。

そして54歳の時、子宮筋腫の手術をして、子宮と卵巣を全摘しました。

自然に閉経を迎えることなく、強制的に閉経を迎えたのです。

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