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つらいのは自分だけじゃない

前回は更年期について周りの理解を得よう、というテーマで書きました。
まず自分の自分への理解、そして周りの自分への理解、そして次に考えてみたいのは自分の周りへの理解です。

自分の周りにいる同じ年ごろの人々、女性でも男性でも、同じような悩みを抱えているかもしれません。

男性もです。男性にも更年期はあります。

閉経があるため女性のホルモン変化についてトピックに上がりやすいですが、男性も同じ時期にホルモンの変化があり、様々な心身の症状が現れます(女性同様個人差はあります)。

男性は体力があるので、身体的な変化については体力で何とかしてしまっている人も多いかと思います。それでもそのためにストレスを抱え、イライラや鬱々、他人に当たったり、お酒や賭け事などに走る人もいるでしょう。
メタボや高血圧で病気に繋がったりもします。

男性の更年期鬱もよく話を聞きます。私の夫も鬱病まではいかなかったですが、ずっと鬱々していたそうです。そうです、という書き方なのは表面上は鬱々しているようには見えなかったからです。感情を表に出さない人はそういう心理的ストレスが他人には見えにくいです。ただ、更年期について話合うことで彼も大変だったということがわかりました。

自分が更年期症状で苦しんでいる時、ふと夫を見てみたら、夫もいろいろ大変だった…そういう時、お互いを思いやり労わる気持ちが芽生えます。
そして、お互い大変な時期を一緒に乗り越えようという同志になります。

自分を理解してもらうのと同時に相手のことも理解することで、一人の悩みではなくなります。

自分の家族は夫しかいないので、夫のことを前提として書きましたが、子どもも職場の人たちも、周りの人間です。心を開いて話してみたら、周りの人たちもストレスを抱えているかもしれない。それを理解してあげることも自分のためになるのです。

人を思いやり労わる気持ちはオキシトシンというホルモンの分泌を促します。愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンはストレスを軽減する働きがあります。更年期の強い味方です。

更年期は、それまで人生を突っ走ってきた人間が老年期を迎える前に徐々にブレーキを踏む時期なのです。少しゆっくりして自分を見直し、周りを見直す、そういう時期と考えてもいいのかな、と思います。


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