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あの交差点に、僕とあの子がいた ②中学生編#ノートの切れはし

「昨日のは、ずっと友達でいてねって意味だからね」

返答があるまでに、一瞬の間があいた。

 「......うん」

 彼女は、どうしていいかもわからない様子で、小さく頷いた。

(この記事は僕の実話に基づく......というか実話の物語。あの交差点に、僕とあの子がいた ①小学生編から続くお話です)

......


僕は中学生になった。女子の制服はブレザー。男子は、憧れの学ランだ。

「ついに “中学生” になったんだ」と僕はワクワクしていた。身長143cm。同じクラスの女子より小さかった。よく「チービッ! アタマデッカチ!」とバカにされたのを覚えている。完全に学ランに着られていた。


僕はバドミントン部に入った。オリエンテーションで豪快に打ち合う先輩たちのかっこよさに魅了されたからだ。

高速で打ち合うシャトル。それをガットが弾いた時に轟く破裂音。

「まさに世界最速の球技だ......」

初見ながらそう思った。衝撃的だった。

僕はそれからバドミントンにのめり込んだ。結局3年間、部活と勉強ばかりで、ガールフレンドもできずに中学3年間を過ごした。


小学校のころ僕が告白したあの子はどうなったのか? というと、同じ中学に入ったのは知っていた。しかし、クラスが一緒になったこともなかった。


休み時間のたびに校内中を走り回ったり、人に “ちょっかい” を出しては喧嘩したりしていた僕とは違い、彼女は学校でおとなしい友達とおとなしく過ごすタイプ。廊下で見かけることすら少なかった。


あの子が美術部に入っていたのは知っていたが、それ以外は何も知らなかった。それくらい関わりがなくなった。

結局、中学生のうちに会話をしたのは1~2回程度だった。


......


僕らはお互いに進学先も知らず、お互いに気にかけることもないまま、高校に進学した。


そして、3年後、再び出会うことになる。


---


『あの交差点に、僕とあの子がいた ③高校生編』に続きます〉



ライター 金藤良秀


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取材、執筆、編集をしています。NewsPicks編集部で記者サポート。新R25でイベントレポートやリノベ局でのライティング。ときに書籍制作も。経済、建築、素材、空間、哲学の好きな甘党。箕輪編集室。インタビューや執筆・編集のお仕事はTwitter DMにて受けております。
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