新井ひとみちゃんの親衛隊現場がおもしろい

みなさま、ご存じでしたか？
東京女子流のセンター、新井ひとみちゃんがソロプロジェクトを始動していることを。
コンセプトは８０年代アイドル。もちろん歌う楽曲も８０年代、現代風アレンジは一切無しです。

“東京女子流の新井ひとみ”とは別人格の“新井ひとみ”の本質に迫ったキャラクターでソロシングルを2019年11月27日にリリース！
良きあの頃を感じさせる”ノスタルジックさ”を合わせ持ったアイドル・新井ひとみ (キャッチコピー： あなたと寄り添う青春回顧 )としてあなたの青春に寄り添います‼
――公式サイト参照

１ｓｔシングルは「デリケートに好きして」

アニメ・クリィミーマミの主題歌「デリケートに好きして」
主人公の声優も務めた太田貴子さんの楽曲ですが、新井ひとみちゃん本人のやわらかい雰囲気に合っているし、声質も近しいものがある。
数ある８０年代アイドルソングの中で「デリケートに好きして」を選曲したセンスに拍手。

なによりも！
大好きなクリィミーマミの主題歌
「デリケートに好きして」を聞けたのが嬉しすぎた！！
（背後ののぼり旗、ファンの特製らしい） pic.twitter.com/VT5fVdVXVv

— 金髪りさ (@r_i_s_a_s_a_n) January 26, 2020

生歌なのはもちろんのこと、生バンドという豪華さ！
雪が降ると予報されていた極寒の野外ステージをこのシースルー衣装でやり通すアイドル根性には感服せざるおえません。
２部とも見ましたが、１度の１度も「寒い」と口に出すことはなかったし、ずーっとニコニコ。目がずっとキラキラと輝いていてかわいかったです。
（撮影・録画ＯＫという太っ腹のリリイベ現場！）

親衛隊文化

1970年〜1980年代に多く存在した。各アイドル歌手の親衛隊が手を結び関東親衛隊連合を結成、関西や九州など、全国11都道府県に連合支部を持ち、最盛期の構成員は関東・関西だけでも約2千人と言われた。
一般的に“追っかけ”や“ファンクラブ”等と同じに見られがちだが、活動理念や組織的団体である点で全く別の種類である。略して“エス”や“エータイ”と呼ばれることもあった。
ーーウィキペディア参照

８０年代アイドルと言えば、ファン＝親衛隊。
当時のアイドルをオマージュするにあたり欠かせない存在・ワード。

新井ひとみちゃんの現場には「親衛隊名簿」が用意されており、名簿に記入すると、後日新井ひとみちゃんが係を決めてくれるシステムが存在します。
係は「のぼり旗係」や「整列係」など細分化されており、それぞれ係の方がせっせと楽しそうに準備していて、平和な空気が流れていました。

親衛隊の方が制作したチラシ。
１枚はデザインから制作、裏面には歌詞とコールの記載がされています。
ツイッター、Ｙｏｕｔｕｂｅに飛べるＱＲコードも載っていて抜かりがない。

注目してほしいのが、写真左のチラシの上に乗っている”ピンクの丸”
こちらはなんと懐かしの「紙テープ」なんです！！
もちろんこの紙テープも親衛隊の方が準備。１つ１つ爪楊枝でくるくる巻いているそうです。

昭和期の歌手のコンサートやプロレスの試合の際にも紙テープ投げは盛んに行われ、観客はステージやリングに向かって紙テープ投げを行うことにより、応援の意を表現した。紙テープで埋め尽くされたステージはスター芸能人のアイコンでもあったが、芸能人は大量に飛来するテープの芯を巧みに回避しなければならなかった。

これぞまさに８０年代文化。
テレビの懐かし映像でしか見たことのない「紙テープ」に大興奮。
親衛隊の方に投げ方のレクチャーを受けましたが、ステージに向かってキレイに飛ばすのは練習が必要だなと感じました。勢いの強弱が難しい。

令和時代には馴染みのない 紙テープなので、まだまだ投げるタイミングが揃わないことが多いよう。
テープ係の方は「一度話し合わなければならないなぁ」と仰っていました。

２ｎｄシングルは中森明菜「少女Ａ」

「デリケートに好きして」につづいて２ｎｄシングルが発売！
今回は、８０年代のアイコンとも呼べるアイドル・中森明菜の「少女Ａ」をカヴァーです。

かわいらしさが先立つ新井ひとみちゃん。普段のニコニコスマイルは抑えて鋭い表情で、クールで大人な「少女Ａ」を歌いあげます。がんばって表現しようとしている姿勢は、まるで新人アイドル。いろんなものがタイムスリップして、長年追ってきたファンも新鮮に映っているのではないでしょうか。

少女A

新井ひとみちゃんの親衛隊現場がおもしろい

８０年代のアイドル文化そのままをカヴァーしたようなソロプロジェクト。長年のファンと運営の信頼関係、そして新井ひとみちゃん自身の愛される人柄があったからこそ実現できているのではないかなと思います。それはそれはとても平和な空気が流れていたんですよね。この現場の雰囲気は実際に足を運んでみないと分からなかったことです。

今のところカヴァー曲は「デリケートに好きして」「少女Ａ」そして、うしろゆびさされ組の「渚の『……』」。
さらにカヴァー曲は増えていくと思うので、今後の選曲に期待がふくらみます。
そしてわたしも親衛隊名簿に記入したのでなに係に任命されているのか、そちらも楽しみ。こうしてリピーターが増えていくのですね。いい循環。