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勇者と魔王と聖女は生きたい

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少し頼りない勇者と、頼れる魔王と、ぽやぽや聖女。3人が生きるために模索する話。 ※小説家になろうで、「国に見捨てられた勇者と魔王が、ついでに世界を救う話」のタイトルで書いていた小… もっと読む
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#勇者と魔王と聖女は生きたい

勇者と魔王と聖女は生きたい【106】|連載小説

「ほんとのことでしょ。飽きもせず毎日毎日シオンシオンって後を追っかけて」 「いや、まぁ、…

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勇者と魔王と聖女は生きたい【102】|連載小説

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「小娘、戻ってきていたのか」 「……ガジュマ様」 私とルーファス様と同じく四天王のお一人であり、半人半牛の魔族。 ルーファウス様の部屋の前で、どうしたものかと考えていた私の姿が見えたのか、城に入る姿を目撃されたのか……ドスン、ドスンと地響きを上げながら歩み寄ってきた。 「どうだ?魔王様の仇は倒せたか?」 「それは、その……」 失敗した、と言うことに躊躇して口ごもると悟ったのだろう。 ガジュマ様は目を見開いた後に大きく笑いだした。 「ハーハッハッ!まさかあのルーファ

勇者と魔王と聖女は生きたい【99】|連載小説

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勇者と魔王と聖女は生きたい【98】|連載小説

* 時は、少し前に遡る。 勇者一行を見つけることができた私……アリスはルーファウス様と共…

勇者と魔王と聖女は生きたい【97】|連載小説

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「?……??…………???」 つい言葉が出ずに首を捻るばかりだ。 「え?んん?ちょっと待…

勇者と魔王と聖女は生きたい【94】|連載小説

「い、イリヤ様?」 「あ、ああ、いや、その……」 どうしたのだろう?顔から血の気が引いて…

勇者と魔王と聖女は生きたい【93】|連載小説

あーでもない、こーでもないと話し合った僕らだが、やはり結論や閃きが出てくるわけでもなく、情報の共有や自分の考えを話すだけで終わってしまった。 「でも、知恵を出し合うのはいいですね。エルにも話してみましょう」 「そうだね。きっと僕たちとは違う視点を持っているはずだ」 そろそろ朝食の時間だろう。 部屋に戻ろうと声を掛け合い、壁画の前から離れる。 「アイシャ、行きましょう?」 僕たちが離れても、壁画の前から動かないアイシャにティアが声をかける。 ようやく僕たちのもとに駆け