これまでの自分の歩み~折れない心⑨~

地獄の転職活動から、本当に苦労してつかみ取った教育研修事業を行っている会社での企画営業職。その会社は大阪に本社があり私はその東京支店の配属となった。最初の一か月は大阪本社で研修期間として勤務し、その後東京支店での勤務。

その東京支店勤務の初日。大阪から社長も来て、ある大手企業に挨拶に伺うということで他のスタッフと一緒に同行し、先方のご担当者とあいさつする際に社長から衝撃の一言。「今度、東京支店の責任者として着任しました木下でございます」。。んん???「責任者」???

この一言から突然東京支店の責任者というポジションにつけられたのでした。確かに若い女性スタッフが多かったとはいえ、この急展開にはびっくりしました。でもやっとの思いで希望の教育業界に転職もできたので、精一杯やっていこう!と気持ちを切り替えて取り組むことに。

最初はこちらから、何か支持を出すということではなく、スタッフから相談事が持ち込まれたら相談しながら解決をはかるスタイルでスタッフとのコミュニケーションを取ることに注力しました。研修内容の勉強も自信でしなければいけないし、何といってもスタッフのほうがこの会社においては先輩なわけですから。

そうこうしながら2年、3年と新規のお客様へのアプローチもしながら微増ではありながらも東京支店の売上も増えていきましたが、大阪本社から賦与される必達予算になかなか到達ができず、毎月大阪本社で行われる営業会議に責任者として1人参加する私への「なんで予算が達成できんの?」「東京はやる気ないんとちゃう?」などのお叱りのお言葉を毎回頂戴される場となり、少々気が重い日々が続きました。スタッフもきっと木下が大阪の会議で相当な嫌味を言われているだろうことは察していたと思います。

そんな中4年目を向かえ、私が携わるお客様との中で年間にわたる大規模なプロジェクト案件が受注の見込みとなり、各スタッフの案件の中でも大きな案件の動きがだいぶ見えてきました。今年度本社から賦与された予算額を始めて上回れそうな状況になる中で、私はスタッフと思いを共有したくて私の「ビジョン」をある会議で伝えました。それは、、『見てろ!大阪!』。伝えた瞬間にスタッフは目を大きく見開いて、急に笑顔になりました。「木下さん!やってやりましょう!!」東京支店が一丸と結束された瞬間のようでした。

4年目の決算月。私たち東京支店は最終的に本社から賦与された予算額の1.5倍を達成し、私が着任してから初めて予算達成、経常利益も大きく黒字になりました。この時の経験は、私もセミナーで「自己効力感」向上や親身なサポーターつくりの事例としてよくお話をいたしますが、本当にプレイングマネージャーとしての達成感とやりがいを強く感じた出来事でしたね。決算発表があった夜、スタッフ全員と祝杯をあげるときにみんなが言った言葉が「見たか!大阪!!でした。(笑)

この半年後に私は、家庭の事情でこの研修会社を退職することになるのですが、最後にいい思い出が作れて本当によかったですし、この時のスタッフとは今でも連絡を取り合って、いい関係が続いています。

ここまでお読みいただいて、ありがとうございました。いよいよ次回は最終の会社での活動と独立起業に至るお話、このシリーズの最終回になります!

よろしければ、サポートお願いいたします!