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TOEIC270点から留学を経て1年で960点にした時から努力の仕方を学ぶ。

おはようございます。木下雄斗です。

高校2年生の時、私はオーストラリアのシドニーに11か月間の留学をしていました。というのも、高校は岡山県では珍しい英語科というコースがあり、留学が必修で、そこでの単位を卒業単位として認めてもらえる高校でした。そして、確か私たちの代で27期生で、歴代の英語コースの中では一番のTOEIC成績を出すことができました。(翌年満点が出たらしいですがw)

こう見ると英語が得意なように感じますが、中学生までは理数系で、英語の三人称単数の文法(中一レベル)も理解できておりませんでした。英語科に入っても下から数えたほうが早くTOEICに関しては四択のマークシートで990点満点なので、何も考えずに埋めても250点は取れるはずなのですが、私は最初のTOEICは270点でした。それほど英語が苦手だったのです。それでも、幼少期からホームステイの受け入れや、姉の海外留学などを見てきて、英語への憧れはありました。しかし、自分にはできないと決めつけていたのです。

ですが、母親の鶴の一声で英語を学んでいた方がいいと言われ、商業高校への進学を変更し、英語科へ入学したのです。もともとの基礎が全くなかったので相当努力が必要なことは明確でした。1週間の内13時間も英語の授業があり、苦痛で授業にもあまりついていけていない感覚がありました。しかし、努力を継続することが、全くできないタイプの人間だったので、常に三日坊主で、何一つ継続できたことはなかったのです。

でも留学中は、移動時間に文法の勉強、学校終わり家に帰って家族との会話でリスニングとりスピーキングを鍛えて、やたら早く寝る家族が夜9時に寝たら、単語の勉強、それから英語で日記を書いて、布団に入って単語を勉強しながら寝落ちするような生活をしました。

もともと勉強も嫌いで、何一つ続かない人間が努力できたのはなぜかと今振り返ってみると、大きく3つのことがあったと思います。それは、環境利他的動機、そしてプロセスに目的を設定することです。

環境は文字通り、英語を学び、そして使うことができる環境下に会ったことです。つまりインプットからアウトプットをするまでの動線が短く、やりやすい環境だった事です。学んだことをすぐに言葉にしたり、メッセージにしたり、すぐ活用できる環境下にあったので、インプット→アウトプット→フィードバック→インプットのループを上手く回せることができたことが非常に幸運でした。

そして、利他的動機についてですが、私の家は母子家庭でした。その中で400万円ほど余分に留学代がのしかかってくるので、簡単に出してもらっているものではないというプレッシャーがありました。もともと何も続かない自分でしたが、留学中に見た夢の中で帰国後に英語が全く喋られないという状況があり、その自分の状態に対して、情けなく、申し訳ないという気持ちになってから変化があったのです。つまり、自分以外の誰かのために頑張る時、人は強くなることにと気づいた瞬間でした。

そこで大きく意識は変わりその日のうちに何をするかを決めて、英語の本を買ったり、単語をまとめてトイレに貼ってみたりしました。ですが、人の努力はその瞬間的にはできても継続が難しいのです。基本的に継続しない理由として、意識を変えるのはすぐできるのに、行動してから結果までの道のりを待つことができないことだと思います。結果が出るまでの時間にどうしても耐えられないのです。また、科学的にも人の意識は48時間しか持たないと言われております。だから、どんなに強く変わろうとしても習慣にするまでには非常に多くの時間と労力がかかってしまいます。ではどう続けていくべきなのか。そこで重要なのがプロセスに目的を設定し、内的変化を起こすことだと思います。

私は、それから英語を勉強しているGoalとして、「頑張って留学代を払ってくれた母に対しての恩返しとして、TOEIC歴代最高点を出すこと」にしました。そしてその英語を勉強することを継続させるために、プロセスの中に目的を置きました。それが、「ホストの家族や友達と沢山会話をすること」でした。英語を学ぶのはGoalのためでしたが、その間の行動の理由になる「楽しさ」を自分の中で作りました。この目的の為には、TVから聞こえてくる話に対して会話をする、今日学んだことについて説明をする、将来の相談に乗る、手紙を書く、おすすめされた本を読む、映画を一緒に見るなどリスニングからスピーキング、ライティング、リーディングに至る全ての分野を伸ばす理由になりました。そして、会話や対話、理解できる内容が増えれば増えるほど学びが楽しくなっていきました。

プロセスの中に目的を置くことは非常に大切なことであると思います。明確で具体的な目標は設定してもいいけれど(これであれば歴代最高点)それだけでは続かず、また、取れなかった時にダメだったとジャッジしてしまう材料にもなってしまいます。だからこそ、誰かのためにそして、その目標の中道に目的を置くことで、Goalではなく、その力の流し方つまりプロセスに注力できるようになるのではないでしょうか。これは、汎用的な方法論ではなく、一人一人のベストのやり方があり、それぞれ違うと思います。

努力が続かない、継続できない。それは決して自分がダメだからではないと思います。長くなりましたが、自分なりの、自分らしい努力の仕方をここから少しでも参考にしていただけたなら幸いです。

ではまた!

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