夢と現実について
「夢の世界で楽しく生きようよ」
僕が長年プレイしてきたゲームの
とあるキャラクターの台詞だ。
主人公たちは、その誘惑に抗い、
元の世界、現実を目指そうとする。
ふと思った。
夢と現実、その間には
一体何があるのだろうか。
現実にここまで固執する意味はあるのだろうか。
そもそもの話。
「夢が夢で、現実が現実である」というのは
非常に曖昧な仮説だ。
「他者と感覚を共有している」という点以外
それを正当化できるものは何も無い。
「目が覚める直前まで夢だと気づけないこと」
「そこには確かに感覚が存在すること」
現実と夢がそう変わらないのは、
これだけでもよく分かる。
結局、どこが「現実」か、なんてものは
それほど重要ではないのかもしれない。
話を変えよう。
「夢は覚めるもの」
なら、現実は?
「今」が、「明日」が。
泡のように消えてしまう日は
来るのだろうか。
そうだと思う。
日常なんて、ちょっとしたきっかけで
簡単に崩れてしまうものだ。
きっと、現実も「覚める」。
終わらないものなんて存在しない。
その事実は、ずっと昔から変わらない。
この「現実」も、誰かの一声で
簡単に覚めてしまうほど脆いかもしれない。
真実を知ることは、できないけれど。
きっと、そうなんだ。と思う。
そして。
「現実が覚めた」その瞬間を、
人は「死」と呼ぶのだろう。
今回はここまで。
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