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解体から再生へ

躯体の解体

竹小舞(土壁の下地)を構造材(柱や梁・桁など)から切り離したあとは、構造材自体をどんどん刻んで解体していきます。この工事は、あいにく見に行くことが出来なかったのですが、約2日で2棟の建物がバラバラに。

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写真を見てもらうとわかるのですが、木材と竹と土以外の素材はほとんど見当たりません。ゴミになると感じたのは、プラスチック製の雨樋だけ。こうやってほぼ全て自然に還るものであっても、解体ゴミとして申請し、処分場で処分する必要がある事には、少し違和感を覚えます。

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母屋の隣の納屋(タイトル写真)もきれいになくなりました。

赤い屋根の母屋の奥、柱が5本程むき出しになって壁に穴が開いている所に台所があります。ここの上半分の壁は納屋と共有していたため、新しく壁を作る必要があります。

屋根も壁よりも引っ込んでいるため、少し延ばしてケラバ(壁から出っ張った屋根の部分)を作り、雨から建物を守らなければなりません。

また、手前側にも納屋に通じる通路があったため、壁を作って建物を閉じる必要が生じました。納屋に付属していたトイレも、納屋の解体と共になくなってしまいましたので、トイレ設置工事も必須となりました。

解体材の処分と木材の選別

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バラバラに解体し山積みになった建物の材料は、すべて処分場へ持ち込み処分しましたが、中には残したものもあります。上の写真は、解体した納屋の梁材。なかなか良い曲がり材だったため、再生工事を請け負ってくれる大工さんの工場へ。いつか再利用される機会がくることを願います。

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ほかにも再利用できそうな構造材は、大工さんに選別して貰い、まとめて置いておくことにしました。母屋も傷んでいるところがあるので、いずれは直さなければならないためです。扉などの建具も、基本的に再利用出来るものは残しました。納屋と壁を共有していたため穴のあいた箇所には、ブルーシートをかけておき、とりあえずの間の雨露をしのぎます。

解体工事完了

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こうして解体工事がすべて無事に終わりました。

少し離れた田んぼの方から撮った、記念の一枚です。



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