覚書(まとめ、追記必要)

能を見て感じたこと。

揚幕から出てきた役者が、全く人形に見えた。きっと日本人のDNAには、あの湿度と姿が刷り込まれているのだな。

どうして人形を怖いと思うのか。

義母が亡くなった時、自宅に義母の友人を招いて見送ってもらった。義母の顔を見ながら、みんなてんでバラバラに『うれしそうだ』だの『悲しそうだ』だの言っていた。義母は死んでいるのに。

人形は死体。知っている人の死体は怖くない。知らない人の死体は怖い。

知らない人形は、怖い。


余白の美、空白を見つけるのが日本人は得意なのかもしれない。

人形は空っぽで、そこに余白を見つけて人格や物語を詰め込んでしまう。

余白は、空っぽな『物』にある。『物』だから依代になることができる。


『人形道』が確立されるといいのかもしれない。


空っぽなものが作れるといいな。空っぽな人形を作りたい。



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