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魔神の父のМリーグ観戦記Ⅲ④ 「悪い流れを断ち切った‼渋川2勝目‼」 2024年11月11日


1 勝ちたいと思うこと

トッコさんが言う。

「なぜみんな、こんなに麻雀に燃えるんだろうね。」

「ほんとだね」と答える私。
この間は、日本中ノーレート麻雀で旅打ちしている御夫婦にお会いした。お二人はついにラスボスの渋川の所にたどりつき、何と渋川をやっつけてしまったそうな。
そしてその勢いで、ラスボスの更に奥に居る林香さんとも対決してたらしい(結果は不明)。

https://www.youtube.com/live/XlQPu5j6ELo?si=BllZPN6UizrP9ePB

先日は【解説:渋川難波 実況:早川林香】のHOLIC杯の動画を妻と一緒に見たんだが、林香さん主導(?)の渋川夫婦のコンビネーションは見事だった。
また会場の盛り上がりも凄く伝わって来た。麻雀がよく分からない妻が、私が寝てしまった後も見続けていたくらいだ。
「渋川東場」という名前の選手を発見して、ニコニコ笑ったりしてたぞ。
今度の【解説:渋川難波 実況:早川林香】の大会には、私も参加したいよ。

HOLIC杯のことをXに書いたら、早速出場選手からポストが来た。



※いかわたさん(御夫婦らしい)だが、渋川の結婚時に、こんな素晴らしい絵を描いてくださっていた。これまでの渋川の絵の中で、一番美男子に描かれているよ。


ところでこの盛り上がりって、老若男女関係ないよね。この間出た「近代麻雀」の付録、渋川の「チンイツトレーニング」には、こんなことが書かれていた。

「子どもの頃の家族麻雀で初めてチンイツが来た時はそれはそれは困りました。何が何だかわからず、助けてほしいけど子ども特有のプライドが邪魔して助けてもらうこともできません。そのうち僕は泣いてしまいました」

おー懐かしい。そうだ家族麻雀も結構燃えたな。報酬は「しっぺ」かみかん位だったのだが。それでもみんな一生懸命だった。それはなぜだろう。


ここで少し畑正憲さんの話をしたい。畑正憲さんと言えばムツゴロウ。「動物王国」で有名だが、実は1970年代の大麻雀ブームの中心に位置していた方だ。「(活字の)近代麻雀」「プロ麻雀」誌上には必ず登場し、森山茂和さん達当時の若手プロと論戦を繰り広げたりしていた。
その当時の麻雀プロに古川 凱章という人が居た。この人はノーテン罰符に反対していて、自身がテンパイで流局しても、テンパイ申告をしなかった。
畑さんは古川さんに、そんなことは止めるように訴えた。
その理由がふるっている。

「麻雀が愉快でなくなってしまう」

この言葉は今でも私の心に残っている。畑さんにとっては「愉快」とは、みんなが正々堂々と同じ条件で、あがりあがられ、「どうだ‼」「畜生‼」と、ぶつかり合えること競い合うことなのであろう。それが、畑さんにとっての無上の喜びなのだ。「麻雀の魅力」って、最後はやっぱり人同士の繋がりに帰ってゆくのじゃないだろうか。

2 渋川らしい闘い

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