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【読書会】第49回乱読の読書会(2021年12月)レポート

こんにちは!

12/11(土)の夜に、定例で行なっているオンライン読書会(乱読の読書会)を開催いたしましたので、その内容をレポートしたいと思います!参加者の読んだ本のリストもこのレポートの中で紹介しますので、もしよければご覧ください。

概要

この読書会は知識や知恵を得るための本をよく読んでいる方が集う、ボイスチャット形式のオンライン読書会です。 具体的には月に10冊以上の本を読むというのを一つの目安とし、コンセプトは「多様な本が行き交う場」!

全体の流れとしては、まず順番に自己紹介を行い、その後に読書会のメインイベントとして①月間ベスト本の紹介と、②読んだ本リストを見ながらのQ&A形式のフリートークです。

今回の参加者は3人。事前に参加者の方から11月に読んだ本のリストを頂き、主催である私がそれを一つの表にまとめて参加者の方々に配布しました。実際の読書会ではそれを見ながらの進行になります。↓が実際に使ったリストです。

個人利用の範囲で閲覧・ダウンロードは自由にしていただいて問題ありませんが、二次使用・無断転載等はご遠慮願います。

【第49回】乱読の読書会リスト.xlsx


ベスト本紹介

リスト内の黄色塗りのセルは各参加者の月間ベスト本です。ここでは、それぞれの本について簡単に説明します。


ウナギ大回遊の謎 / 塚本勝巳 (‎‎ PHP研究所

こちらはわたくしKJが紹介させていただいた一冊です。個人的に割と信頼しているレーベルであるphpサイエンスワールド新書の一冊で、ウナギの生態の解説やニホンウナギの産卵場所を探求するまでの過程などが筆者の視点から書かれている一冊。

このレーベルの本は学術入門書という雰囲気が強い本が多いですが、こちらはどちらかというとサイエンスノンフィクションとして読むと面白いなと言う印象でした。知的好奇心に導かれて探求を進めていくプロセスは、読んでいて純粋にワクワクさせられます!

絵はすぐに上手くならない / 成冨 ミヲリ(彩流社)

この本は以前「無(最高の状態)」を紹介頂いた方のベスト本です。非常に見も蓋もないタイトルではありますが、この本は絵を書くときの心得や考え方などが書かれているとのこと。ページ数の少ない本ですが、役に立つ情報は多く書かれていたとおっしゃっていました。

そもそも、「絵がうまい」とはどういうことなのか?など根本的な問いから始まり、自分のやりたいことに対してどのような練習をすればいいかが書かれていたそうです。漫然と「絵がうまくなりたい」と考えている人には特におすすめの本なのかも知れません。


史記 8 列伝 四 / 司馬遷(筑摩書房)

この本は今回初参加の方に紹介頂いた方のベスト本です。有名な司馬遷の史記の中の一冊を紹介していただきました。私自身は史記は読んだことがなく、中国の歴史書という印象しかなかったのですが、今回話を聞いて俄然興味が出てきました。

史記はいくつかの章から構成されているらしいのですが、この方の印象に残ったのは「列伝」という、各分野の人物にフォーカスを当てて書かれた部分だとのこと。歴史書という硬いイメージの史記ですが、列伝の部分はそこまで堅苦しくなく、過去の人々の活躍が描かれているということで、意外と読みやすいようです!


Q&Aタイム

今回もこれまでと同様に、Q&Aタイムとして、リストを見ながら1人1回づつ他の参加者に自由に質問ができるという時間を設けました。この読書会では、話していない人もミュートの必要がなく、どんどんコメントしていい形式にしているので、ひとつの質問から話題が広がることがあってなかなか楽しいですね。


まず、私が質問させていただいたのはグレッグ・イーガンという作家の「しあわせの理由」というSF小説について。私個人として非常に好きな本なのですが、他の読んでいる方がどういう印象を抱くのかが興味があって質問してみました。グレッグ・イーガンという作家はやたらと小難しく難解な設定を作りがちな作家で、個人的にはそこも含めて好きなんですが、そのあたりを他の人がどうみるのかなぁとwそれをきっかけに色々と話は広がり、この作家の中心的な考え方として、究極的な娯楽は探求や研究だと考えているのではないか、なんて話にもなりました。


その他に話題になったのが、夢野久作の「ビール会社討伐」という短編について。なかなか秀逸なタイトルの本ですが、ビール会社にテニス勝負を挑むというなんとも頓珍漢な短編であるとのこと。青空文庫で読めますし、10分くらいでさくっと読める一冊のようですね。夢野久作というドグラマグラのイメージが強いですが、こういういい意味で荒唐無稽な作品も残しているんだなぁとちょっと以外な印象を受けました。ちなみに、下記URLから青空文庫で読むことが出来ます。


また、こちらは私が質問させていただいた一冊の「謎の感染症が人類を襲う」。このご時世だけに、気になってしまうタイトルですね。ただ、こちらは2001年に発表された本で、感染症と人類の歴史や、マラリアの実情などについて書かれた一冊だとのこと。次々と新たな変異種が出てくる現状を考えても、人類と感染症との関係はそう簡単に収束するようなものでもないようですね。

そんなこんなであっという間の90分でした!


まとめ

今回は先日行ったオンライン読書会のレポートを書きました。今回もいつもどおり幅広に話が展開されて非常に楽しい時間でした。今後の読書会の予定としては1/8(土)と1/22(土)の20:00~21:30となります。

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それでは、また!

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