【できない人は損してる!】DTMerのための英語入門
皆さんは学生時代に英語は得意だっただろうか?仮に得意だとしても、日本の英語教育しか受けておらずにリスニングやスピーキングが高いレベルでこなせる人はそう多くはないだろう。
DTMを独習しているとぶち当たるのが、言語の壁である。YouTube動画を始め、英語のリソースは日本語のそれよりも母数が圧倒的に多いので、必然的に質の高いコンテンツも多い。なので活用するに越したことはないのだが、英語が理解できなかったり、英語を勉強することに諦めを感じているひとがいるのもまた事実である。
ここではそんなDTMerのために、英語のリスニング力や会話力を高める方法をネイティブに聞いてきたので、ここではその内容をまとめて紹介したい。
リスニングの学習手段
マンガを読む
一口にリスニングといっても、そもそも元になるボキャブラリーが少ないといくら音を聞き取れても意味はわからない。「聞き流し」だけでは英語が上達しないのはそれが理由でもある。なので結局単語や熟語からは逃れられないのだが、忙しい毎日の中で参考書を買って勉強しだしても、よほどのモチベーションが無いと続かないだろう。
それを簡単にしてくれるのが、そう、英語のマンガである。マンガならそもそもの文字量も少ないし、絵もあるので理解しやすく、映像や音声と違って、「手を止めてすぐ調べられる」というメリットもある。
推奨作品は、自分の好きな作品ならなんでもよい。ただ、魔法や必殺技など戦闘シーンなどが多いと日常会話から外れる場面が多いので、日常的なシーンの多いマンガならさらによいかもしれない。
いずれにしても、英語のマンガはモチベーション低い人に超おすすめの学習方法だ!
ポッドキャストを聴く
いきなりマンガというイレギュラーな手段に訴えてしまったが、リスニングを学ぶなら、ポッドキャストや次に紹介するYouTubeチャンネルをおすすめしているネイティブも多い。
自分にあったレベルであることが重要なので、いくつかピックアップしてみて「これなら」と思うものがあれば継続してみるいとよいだろう。
個人的に良いなと思ったのは、Song ExploderというPodcast。アーティストが自身の楽曲や制作について語る内容で、ビョークやREMなどの大物もゲストで登場するという驚きの太っ腹ぶりだ。
Dua Lipaのような旬のアーティストもなお連ねるので、洋楽好きにはたまらない内容である。スクリプトも転がっていた。
また、上級者向けだが、それなりに会話の理解力がすでにあって音楽系の生の英語を学ぶなら、Joe Roganのpodcastがおすすめとネイティブの方が語っていた。
YouTubeチャンネルを視聴
ポッドキャスト同様、YouTubeもコンテンツが豊富なので学習にはうってつけだ。既に英語のチャンネルで好きなものがある方はそれを元に学習するとよいだろう。
また、以下のDead Waxなどでは著名なミュージシャンがゲストで出ていたりするので、洋楽好きにはたまらない学習教材になること間違いなしである。
なお、YouTubeのスクリプトをダウンロードする方法はこちらを参照:
ラジオを聴く
昔からある学習手段だが、英語のラジオもやはりはずせない。ニュースサイトが中心なので時事英語が多くはなるが、仕事でも使えるビジネス英語から入りたい人にはうってつけだろう。
個人的に試した中ではVOAなどは話している内容(スクリプト)も表示できるので、学習しやすいとおもった。
VOA Learning English(iPhone版、Android版)
他にも色々とあるようなので、興味のある方は探してみるとよいだろう。
復習はマスト!
音楽と同様、英語も練習=復習なくして上達なし、である。ただDTMerはアレンジやエンジニアリング、新しいプラグインの習得など、とかく勉強することが多いもの。よって、英語学習にかける時間は最小限にしたい。
そのため、著者は短時間でよいので、毎日学習することをおすすめする。以下に上げる単語帳を15分から、などでもよいだろう。週一より毎日のほうがよいのは確実なので、ぜひ一日のルーティンに組み込んで欲しい。
電車での通勤・通学がある方は移動中にやってしまう、または、記憶のゴールデンタイムと言われる「入眠前」にやるのを日課にしてもよい。
いずれにしても、近道はないので、負荷をなるべく下げつつも毎日やるようにしよう。
①単語帳アプリの活用
現代は紙の単語帳ではなく、単語帳アプリの時代である。中でもAnkiというアプリは定評もあり、実際おすすめしているネイティブがいたので、まずはこちらをインストールして気になった表現をどんどん追加していくとよい。
iOS版は残念ながら有料なのだが、課金に抵抗がある方は他の同様のアプリでもOK。
②シャドーイング
学習手段で、ポッドキャスト、YouTube、ラジオなど音声ありのコンテンツを選んだ方は、シャドーイングがおすすめである。その点気をつけるべきは以下の3点。
リズムは抑揚ととらえても良いだろう。この3点に注意してシャドーイングすると効果が出やすくなる。
③キーポイント・キーセンテンスのピックアップ
コンテンツの中にあるキーポイントやセンテンスは単語帳に書き留めておくと良い。自分がキーになると判断したものはこれまで知らなかった表現や英語的な表現であるはずなので、いずれにしても吸収すべき情報だからだ。
モチベーションを維持するには?
Combine with your interests. 常に自分の興味と結びつけて学習しよう。ギタリストならギター、作曲したいなら作曲など、自分のフィールドを絞り込んで、英語を学ぶメリットをクリアにしておくことが重要だ。
さらに大事なのは、習慣化、毎日のルーティンに学習時間を組み込むこと。「毎日10分英語を勉強する」より「毎日10分、通勤電車の中で英語を勉強する」の方が、勉強する導線がはっきりしているのでモチベーションに振り回される可能性が低くなる。
スピーキングでアウトプットする方法
さて、リスニングと合わせて高めておきたいのがスピーキングである。結局はネイティブと話すにつきるのだが、そのための方法を紹介しよう。
Meetupに参加する
外国人と話すならまず候補にあがるのがMeetup。居住地やトピックで絞り込めば、近場の街で開催されている様々なイベントに参加することができ、国際交流を目的としたイベントも多い。ただアタリハズレはあるので、複数のMeetupに参加するのがおすすめだ。
ものによってはオンラインでも開催されているようなので、地方の方でも一度チェックしてみてはいかがだろうか。
「Hello Talk」アプリの活用
日本語を教える代わりに、英語や他の言語を教わることのできる双方向な言語学習アプリ。自分のネイティブ言語である日本語を教えることで無料でネイティブに教わることができるので、それでもいいよという人は要チェック!
ホステル/ゲストハウスで外国人に話しかける
話下手な人の多い日本人にとってはハードルが高いが、ホステルやゲストハウスには外国人が多いので、そこにいって直に話しかけてみるのもよいだろう。なにせ日本に遊びに来ているくらいなので、日本人が英語で話かけてくるのは相手だってウエルカムなはずである。
勇気を持って、あいさつだけでも話してみるのはどうだろう。意外な出会いになるかも?
外国人の多い飲み屋に行く
こちらは東京など都市部に限定されるかもしれないが、外国人が多い飲み屋も悪くない選択肢だ。Webで検索するといろいろと情報が出てくるので、近場にそのような場所があるようなら顔を出してみると良い出会いがあるかもしれない。
Facebookの国際交流イベントに参加
数はあまり多くはなさそうだが、Facebookをやっている方はFacebookのイベントをチェックするのも手だ。国際交流系のものもあるようなので、興味のある方はチェックしてみるとよい。
挫折しないためのコツ
常に興味のあるコンテンツを学習すること。音楽やその他の趣味など、学習内容が自分の興味からはずれないようにすると、モチベーション低下を防ぐことができる。
また完璧を目指さないこと。文章は80〜90%理解できていればOKだ。100%である必要はない。
まとめ
いかがだっただろうか?
英語は「Exposure」な状態、つまり日常的に常に英語に晒されている方が学習効率は高まるが、それは日本ではほぼ実現不可能だといっていい。だから「留学しようぜ」という意見が出てくるのだが、それが難しい人も多いだろう。ならば、やはり国内でなんとかするのみ。インプットとアウトプットを可能な限り高頻度で行うことだ。インプットは短時間でよいので毎日、アウトプットは最低週2を目指したいところ。
そう、英語学習は楽器の練習と同じである!英語を学んで、音楽スキルをより高めようではないか。
では、よいDTMライフを!
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