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エッセイ的な

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2023年4月の記事一覧

しあわせる

しあわせる

僕は「可愛そう」って言葉が苦手です。

逆も然り。「幸せそう」もポジティブな言葉に聞こえるけど言葉にするのに躊躇してしまいます。

なんでって、幸せを客観的に見てるあの感じがあんまり好きじゃないんですよね。

例えば、おんば日傘で育った子供は放任主義の家庭が幸せそうに見えるかもしれない。逆もあるだろう。当人がどう感じているかはわからない。
聞いたことのない宗教に属する人を可愛そうと思う人がいるかも

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桜散る散るライフアップ

桜散る散るライフアップ

もう桜が散ってしまうね。

あんなにも日本をピンクに染めていたキャンペーンが終わってしまうのは物寂しいが、僕は葉桜こそがこのキャンペーンの醍醐味だと思っている。

とても綺麗とは言い難いあの姿が好きなのはきっと“変化”が好きだからだと思う。

誰だって常に変わりたい、目標に向かって成長したいと思っているはずだ。ただ、さもしいかな僕はそれを人に気づいて欲しいと思ってしまうんだけど、みんなはどうなんだ

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鶴はやがて巻雲に

鶴はやがて巻雲に

スマートフォンは便利だ。
充電が少なくなると教えてくれる。
残り何パーセントか教えてくれる。

だから残り1、2%になるまで中々充電器に刺さない。ものぐさな僕は特に。

最近敢えてMOTHERっていうゲームをSwitchではなく昔のゲーム機で遊んでいるんですけど、この子も充電が少なくなるとちっちゃい明かりが教えてくれるんです。
でも困ったことに、何パーセントかは教えてくれないんです。だのに、結局ギ

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見上げたモンだよ屋根屋のふんどし

見上げたモンだよ屋根屋のふんどし

「会った瞬間運命だと思いました!」

小学生の頃、親戚の結婚式にお呼ばれしたときに花嫁さんがそんな風に話してるのを聞いて馬鹿らしいなと子どもながらに思ったのを今も鮮明に覚えている。

なんとも可愛げのない小学生だった訳ですが、相変わらず僕は運命という言葉が苦手で、ツチノコかなんかと同じ存在だと思っている。僕も今年で齢26になる訳ですが、相変わらず独身で、運命と呼べる人に会ってもいないのでそもそも存

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