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政治ってさ

政治のこと、語るのって結構難しいよね。

だって、仮に私が知人と政治について語ったとするじゃない?
どっかで
「やだ、真面目~~」とか
「へ~~そんなこと語っちゃうんだ~~」とか。
そういうの後ろから聞こえてきちゃう気がするし。

SNSでは政治について熱く語っている人も多い。
多いけれど
「SNSと現実は違うよね~」
「そうよね。だって、結局変わらないもん。」
「SNSで熱く語ってる人は、現実じゃ少数派ってことじゃ~~ん。」

「そんなことよりさ。」
「難しい事は判んないしさ~~。それよりさ。」

ねえ。

結局私達は、そうやって今までやってきた。

「そんなことより」
目の前の楽しみを。
誰かがなんとかしてくれるでしょ。

政治って難しいもん。
誰に入れたらいいか判らんし。

なんとかなるよ~~う。
今までだって何とかなってきたんだし。

ま、貼りだされたポスター見て
「・・・ん~~まあまあ、この人あたり、感じいいんじゃね?」
くらいのスタンス。

この間、小学2年生の子と話していた。
彼はもう、私が通過してきた子供時代とは、すっかり様子の変わった「今」の時代を生きている人だからさ。

ネットなんて身近も身近。
「ユーチューバ―って、今誰が人気あるの?」
「え~~??(そんなことも)知らないの?」
ちくしょう。どうせこちとら、アナログだよ。

こましゃくれた口をきく子だけれど
時代は変わっても、おんなじ。
変わらないことってのがあって。

「あのね。・・・悪い事したら、駄目なんだよ。」
って、いきなり。

そういや、君のお母さん、君が昨日嘘をついたから、叱ったって言ってたな。

「え?そうなの?」
「そうだよ。悪い事したら、ばれて、苦しくなるんだよ。」

「へ~~そっか~~~」と私は相槌を打つ。

大人になると、悪い事をしても、ばれることはなかったりすること
結構あるんだよってことを知る。

人のせいにしたり、
開き直ったり、
結局そういう奴の方がうまく生き抜いて、
「得をしている」ように見えることだってある。

いや、そういうことの方が多い。

ほら、今の時代
「得か損か」
それがひとつの判断基準。

でさ。
それが「大人の世界」だから。

しょうがないじゃん。

私達がそうしているうちにこの国は、
子供食堂なんてものが増え、
子供を育てようにも、お金がないとさ~・・・なんて声が聞こえて。

老後資金に2000万円必要なんですってよ、奥さん。

そんな金、どうやって??

進学するのに「奨学金」というローンを抱え
あげく優秀な人は、みんな海外へ。

そうして戦争が始まって
「大丈夫よ。」って言っているけれど
「戦前のあの頃に、すごく似た雰囲気だよ」っておばあちゃんが。

「決断と実行。日本を守る。未来を創る。」
「いまこそ生活安全保障が必要です。
「日本を、前へ。」
「改革。そして成長。」
「平和でも、暮らしでも、希望がもてる日本に」
「給料を上げる。国を守る。」
「日本を守る」とは「あなたを守る」ことから始まる。」
「外交でアジアの平和を!」
「NHKをぶっ壊す!」

各党のキャッチフレーズ。

車でやってきた候補者は
アナログ時代のあの頃のように
何度も何度も名前を連呼する。

「ありがとうございます!
ありがとうございます!!!
●●、●●でございます。
明るい未来のために、●●!!!
あ、お父さん、あたたかなお手振りありがとうございます!!」

悪い事をしたら、きちんと反省しなければおかしい。
政治が政治家の「家業」になっているのは、おかしい。
「時代が違うから」の一言で
難しくなっている生活を、受け入れざるを得ないのは、おかしい。

子供が、老人が、女性が、男性が
分断されていくのは、おかしい。

わーっと盛り上げて、済んでしまえば反省もなく、全ては終わったことだからと流されていくのは、おかしい。

芸能人の再就職先としての政治家。

「どうせ変わらない」で斜にかまえて
「政権放送見た~~???
変な奴、オンパレードやで~~。」
って笑っていれば、なんとかなる時期は、とうに過ぎている。

「嘘ついたら、あかんねんで」
「そう?」
「うん。絶対そんなんしたら、あかんねん。」
「へ~~~。」

彼が生きる未来を、私達はみんなして託されてる。
息をつくことのできるリアルを、実現するための決定権。

私達が持っている、権利と義務。





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