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良い姿勢になるには足の裏を意識すると良い理由について


姿勢を良くしようと力んでませんか?


よくある姿勢に関する間違いでこんなことがあります。

・腰に力を入れないと良い姿勢にならない
・脚に力を入れないと良い姿勢にならない
・背筋がピンと伸びていないと良い姿勢にならない

残念ですが、実はこれ全て間違いです。

正しくは、力を入れた方が良い状況があるというだけで、常に力を入れている状態が良い姿勢とは言えません。

それはなぜか。

姿勢の持つ本来の意味を考えてみれば、比較的わかりやすいと思います。

元々「姿勢」とは、構えのことを指し、「目的の動作の前の準備」という意味合いを持ちます。

つまり姿勢とは、次の状態に移行するためのものであり、姿勢の本来の目的とは次行う動作を効率よく行うことです。

そのようにして姿勢を考えた場合、力を入れすぎてガチガチに固まった状態を良い姿勢と言えるでしょうか?

例えば、「重たいものを持ち上げる」「衝撃に備える」などの状況であれば、力が入った姿勢の方が良い状態と言えるかもしれません。

逆にいうとそれ以外の状況の場合、力の入れた姿勢はよくないことの方が多い気がします。

例えば、私たちが普段何気なく行っている「歩く」という動作を例に考えてみましょう。

歩くときは、脚や腰などの力を利用しながら前に進んでいます。

このときに余分な力が入りすぎていた場合どうなるでしょうか。

恐らく、身体の動きがスムーズにいかなくなり、どこかぎこちなく見えるのではないでしょうか。

力の入りすぎた姿勢は、次の動作に必要な筋力をすでに使っている状態になるため、本来必要な筋肉の力が十分に発揮されなかったり、逆に力が入りすぎることで、動きが固くスムーズにいかないといったことが起こります。

その他にもみなさんも運動会や部活動での大事な試合などの場面で、緊張で思うように動けなかったという経験があるかと思います。

心の緊張と身体の緊張はつながっているので、精神的な緊張がある状態でも身体の緊張が高まり、身体が力んだ姿勢になることによって、本来のスムーズな動きが損なわれてしまうわけです。

ただ動きにくいだけであれば、生活上そこまで気にすることはないかもしれませんが、ぎこちない動きは、筋肉や関節に本来かからない負担をかけることにもつながります。

つまり、力んだ姿勢のまま動くことによって、身体の不調を引き起こしたり、不調の改善が遅れてしまうといったことも考えられます。

こういったことを予防し、今より快適に動けるようになるためには、「良い姿勢」の考え方を改める必要があります。

脱力した姿勢は「良い姿勢」なのか?

ただここで「力を抜いた姿勢」と思ってしまうとそれも危険です。

脱力したい姿勢は確かに楽です。

ですが、脱力もやり方次第では身体に負担をかけています。

わかりやすい例としては、椅子に長時間座っていると身体が徐々に丸くなっていき、背もたれにもたれていくことはみなさん経験があると思います。

背中が丸くなることによって、筋力を使わなくても姿勢を保持することができるため、「疲れにくい姿勢」になっていると言えます。

ですがその反面、靭帯や関節など筋肉以外の部分に過剰に負担をかけている場合があり、極端に脱力したい姿勢も「良い姿勢」とは言えません。

大切なことは、必要な力は入れつつ、余分な力を抜くことです。

言ってしまえば簡単ですが、具体的にどうすればいいのでしょうか。

簡単にいってしまうと、足の裏の感覚を意識することです。

足の裏を意識することで姿勢が整っていく理由


足の裏は、立っている状態であれば、唯一地面と接している場所になります。

足の裏のどの部分に体重がかかっているかによって、私たちの重心の位置も驚くほど簡単に変わってしまいます。

例えば、立っている状態でつま先に体重をかけるようにしてみてください。

ほんの少し動かしただけで、自分の重心が前に移動したことがわかると思います。

踵に移動させれば、反対に重心は後ろに移動します。

身体は「倒れないようにすることを第一に考える」性質があります。

そのため、重心が移動するとそれに合わせて、身体の力み方も自然と変わってきます。

つまり、足の裏を意識して、体重の移動を感じ、コントロールすることで、身体の力みをある程度調整することができます。

ここで注意ですが、体重の移動は常に細かく起こっています。

「体重の移動を止めよう」としてしまうと、逆に身体の力みを作ってしまうことになります。

あくまでも移動している感覚を確認し、動きながらコントロールしていくことが重要です。

慣れないうちは、ただ足の裏を意識して、体重がどのあたりにかかっているか感じるだけでも良いと思います。

今の状態を正しく知ろうとすることによって、身体に生じた余分な力みに気づき、それを減らしていくようにしていきましょう。


姿勢は「今の状態」を正しく感じることが重要です


今回は力んだ姿勢は良い姿勢とは言えないというような内容で、足の裏の感覚の重要性について解説しました。

良い姿勢というと、つい力を入れて良い姿勢にしようとしてしまう方が多いです。

実は良い姿勢とは、まず今の状態を正しく感じることができると、自然と良い姿勢になっていきます。

「良い姿勢にする」と「良い姿勢になる」

同じような言葉ですが、この違いを今回の内容で少しでも理解していただけたらと思います。

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もし姿勢のことで質問があればぜひ教えてください!

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