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目指せアジア

もうじき2月も終わります。毎年毎月言ってますけど、本当にあっという間ですね。内外から「ブログを書け」とのご指摘をいただいておりましたので、ようやく重い腰を上げてこの文章を書いています。実際には座って書いてますが。



遡り1月。今年のキネマズは日本酒イベントからスタートしました。[ポン酒ブラザーズプレゼンツ『利きラベル選手権』第1回]と題しまして、僕、ムッティー、森ちゅんを中心に、日本酒の利き酒をしてみよう!というこの企画。探り探り感が否めず、内も外も困惑させてしまった時間が沢山あったのですが(苦笑)、その分アクションすると産まれる効果もありまして。次回は3月16日(土)に第二回を開催します。場所は前回と同じ、京都・西京極のスタジオアイジーの2Fスペースにて。第二回からは京都「万屋」の店主・リョウギがフード等々に参加してくれますので、更に良いおつまみもお楽しみいただけるのではないかと。僕も楽しみです。是非ご参加ください。詳細&ご予約はこちらまで。



そして1月は「Inori」リリースツアーのラストとして、タワーレコード名古屋パルコ店にてインストアライブもありました。実際には屋外ですが。正月期間の気温の寒い中、お集まりいただきましてありがとうございました。「Inori」は、僕らにとってまた新たなスタートのような作品です。急速でもゆっくりとでも、皆さんに届いて行ってくれたら嬉しいです。関わってくれたみなさん、ありがとうございました。



2月。急遽、韓国へ行きました。この模様は細かく動画にしてまとめましたので、是非インスタグラムのトップにあるストーリーまとめをご覧ください。

僕のやりたいことの一つとして"アジアツアー"があるんですけど、おかげさまで台湾へは毎年行かせてもらえるようになったんですが、日本と台湾だけでアジアツアーと呼ぶにはいささか抵抗がありますので(笑)、他にもいくつか候補地を考えていました。その一つがお隣・韓国です。

日本に住んでいると感じる日韓の不仲感や、宿泊する宿が2泊で1400円という格安ゲストハウスであること、そもそも初めて入国する国、全く読めないハングルへの不安等々・・・。もちろん台湾とは違うことも多々あり、でも急遽決めた(出発5日前)のでそれほど事前調査ができたわけでもなく。それでもとりあえず行ってみよう。行けばわかる!何事も!

で、主な目的は二つ。

①ライブハウスへ行き、ライブさせてほしいと直談判すること。

②CDショップへ行き、キネマズのCDを韓国でも販売してもらうこと。

実は事前に色んなライブハウスをリサーチし、メールを送ったりはしていたんですが・・・そもそも返事が来なかったり、途中で返事が来なくなったり。そこで、韓国に住んでいる後輩・カンくんにお願いし、事前に僕らのプロフィールや伝えたいことを翻訳してもらったものを印刷した紙を用意。とりあえず一人でも、相手が英語を話せなくても(そもそも自分も話せないけど)、この紙を見せればなんとかなるだろ。と思い日本を出発。

結果、当初は合流できない予定だったカンくんが合流できるようになり、活動をまとめた紙もあるし&話せる人もいるし。という、あと必要なものは勇気だけ(笑)という状況で、飛び込み営業に行きました。

まずはCDショップ。弘大エリアのCDショップへ飛び込んでみようとしたものの、まさかの休み。実は僕が行った期間は韓国の旧正月(ソルラル(설날)と言うようです)にあたる期間で、おそらくその影響で長期休みに入っていたみたいでした。

「そもそも今日ライブハウスやってんのか・・・。」と、急に不安になってきましたが、一軒やってました。「Live club BBANG」というライブハウス。「とりあえず入ってみよう」と受付で15000W支払い(入場料+1ドリンクの価格)、ライブを観ながら転換を待ちます。転換に入ったところで、オーナーらしき人に突撃。

最初は「何しに来たんだこいつら(*イメージです)」という感じだったライブハウスの方も、このためだけに日本から来たことを伝えると「えっ、わざわざ??(*あくまでイメージです)」と、とても親切に対応してくださり、そのままライブハウスで取り扱っているCD販売コーナーにキネマズも加えてくれました。形は違えど①と②が一度に叶うというミラクル。来た甲斐ありました。やっぱり事件は現場ですよね。

オーナーがカンくんに話してくれた内容を聞くに、韓国は韓国でライブハウス事情も中々厳しいみたいです。15000Wは、つまり日本円で1500円くらいですが、1500円でライブとワンドリンクがセットって、日本と比べるとかなり安く感じます。

僕が滞在した弘大(ホンデ)という、主に若者が集まるエリアには、ストリートミュージシャン(弾き語りじゃなくてバンド形式)が多く、時期なのかQUEENの曲を演奏しているバンドもいました(韓国でも映画流行っているのかな)。

弘大のストリートライブには、バンドも、それを取り巻く人たちも多くいるけど、投げ銭とかで収益を得るような感じでも・その場でCDを売るような感じでもなく、ただ演奏を楽しんでいるような空気でした。そういう空気も僕は大好きですけどね。でも活動をより大きく発展させていこうと思うと、中々大変なんじゃないかな。現に、事前に日本で調べてあったライブハウスの中には、すでに閉店している店もありました。主にアマチュア・インディーズが出演するライブハウスへの集客の問題は、日韓共にあるんだなと。むしろ韓国の方がより厳しい状況かもしれません。


ライブハウスを後にしてからは、カンくんの友達たちと合流し呑み会。

カンくん含め、みんな日本で生活していたこともあり当然日本語はペラペラ。僕からしたら、2つの言語をネイティブ・もしくはそれに近い形で話せることはとても羨ましく感じるけど、彼らからするとやっぱりメリットもデメリットもあって。(おそらくしょっちゅう聞かれるであろう)兵役のこととかも含め、それぞれに感じる悩みとかをざっくばらんに話してくれました。

だからこそ、これは日頃メンバーに話してるんですけど、”東京・大阪・名古屋”みたいな考え方を、”台湾・韓国・日本”みたいな規模でやろうと。3つ4つの国の人間が、音楽を軸に集まって呑むのは本当に面白いです。例えば2国間の悩みとかも、複数集まれば悩みにならないこともあるだろうし。何より世界が掛け合わされると、そこにまた違う世界ができあがって、新しい価値観を持てた瞬間がこれまでも沢山ありました。

難問にぶち当たることもあるけど、ライブが良ければ、それだけで突破できる力があるのが音楽のいいところ。だからもっと良くなりたい。そうして突破しながら培ってきた強さが、またより多くの人に届けていける力になるはず。これはもうお金じゃなくて(もちろんあればあるほどいいんですが)、音楽だけでもなくて、僕の人生の30代のテーマです。

自分は、やりたいことをやりきれるか?今やりたいと思っていることは、そもそもやる必要のあることなのか?自分を信じきれるか?同じくらい自分を疑うことができるか??とか色々。

突っこんでいけばいいってものでもないけど、引っ込んでいても進まない。頭で考えていても何も始まらないし、とにかくやってみましょう。

ということで、早速5月に韓国へ。今度はライブをしに行ってきます。具体的な日取りはまた近々お知らせします。まずはライブ見てもらわないとその先の話なんてできませんしね。勿論うまく行かないことも沢山あると思いますが、それも含めて自分は一体どこまで行けるのか??とても楽しみです。


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