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不思議な彼のこと

彼は出会った時から不思議な雰囲気があった
すごく人を惹きつける外見なのに
とにかく控えめで
人に対してとても丁寧に接する
柔らかい光を放つ
今まで出逢ったことのない
美しい人だと思った


彼の勤める会社に
私がパートで勤務することになり出会った

今まで仕事探しでは
面接受ければほぼ受かっていたのに
ここに行き着くまで
6社くらい不採用になってた
今思うと
導かれていたんだ



私は当時結婚25周年で
次男の野球生活をサポートしたり
家計のやりくりなどで
頭がいっぱいだったので
誰かに心を奪われることなんて
望んでさえいなかった
離婚についても
いつかはしたいと思っていたけど
半ば諦めてもいた


彼から好意をもたれていると感じた
私は反射的に拒絶した
好きにならないように
気付かないふりをした


数ヶ月くらいほとんど会話もしなかった
ある時ふと話をすることになり
まだ彼が私を想ってるということを
なぜだか強烈に感じた


彼がなぜそこまで?
止まらないこの胸のざわざわ
何なのか知りたくて近づいてしまった


彼はとても嬉しそうに受け止めてくれた
そして言葉ではなく
お互いの気持ちを確かめるように
見つめ合ったその数日後に
彼が私の中にやってきた


最初は子宮で胎動のような動きを感じた
それがだんだん上に登ってきた
最後は頭に圧をかけてきて
耳鳴りを感じるようになった


私の体のあらゆるところで
彼は感情を伝える
セクシャルな時は子宮
悲しい時はみぞおち
大好きという気持ちはハート付近
怒る時はお腹

私を呼ぶときには
トントンと優しく
腕だったりお尻だったり
私が応えると嬉しそうに
胸を高鳴らせる
私がネガティヴな事を言うと
みぞおちをぎゅーと締め付けて
私の涙を流させる
私は悲しくもないのに
1人涙をこぼすハメになる

彼が休日の水曜日は
ずっと私をモニタリングしてる様子
私が彼のことを考え出すと
一瞬で伝わるみたいで
すぐに胸を高鳴らせて喜んでくれる


過去のブログに書いたように
満月近くや私がHな妄想をしたりすると
彼が子宮に強い刺激を与えて
私はいつもアッサリと
1人で頂点に達してしまう


そんな状態のまま
結婚生活を続けられるほど
私は器用ではなく
離婚することを決意した
経済的に自立するため
転職もした


なんで遠隔なのか…
直接会って
普通の恋人同士みたいに
デートとかしたいと申し出ても
なぜか2人で会う事を断られる

それが彼によるものなのかも
最初はとても信じられず
それこそ何度も何度も
否定し続けていたときもある
でも結局信じるしかなくなった


もう忘れてしまおうなどど考えると
彼は私の体のあちこちに激痛を走らせ
それだけは許さないと主張する


ショートスリーパーのようで
夜もずっと起きている
彼曰く
眠ってる間は無防備で危険
なのだそう

私は真逆のロングスリーパー
しっかり眠らないと
次の日仕事にならない
早く眠ろうとすると
チクチクしたり
ゾワゾワしたり
寝るなーと訴えてくるけど
無理なので寝る


いつも直接会って話すと
なんとなくツンツンしてるけど
私に伝えてくれている感情は
ウソみたいにデレデレ

時々言語化してくれる時があり
結婚したい
一緒に住みたい
そんなふうに思ってくれてるらしい


でも今は仕事に集中したい
1人の時間を大切にしたい
そんな複雑な気持ちも
今は理解できる


彼の職場へ行けばいつでも会える
せっせと通っていた時もあった
でもある時から
会いにいくのをやめた
そして1年半がたつ


メールをしても返事がこないのも
いつものことだから
もうやめた


直接会わなくても
彼の気持ちは伝わってくるから
この1人の時間を
今は思う存分楽しむ


思い悩んでる時
1人じゃないんだよと
優しく頬をなでる


言葉ほどのインパクトはない
だけど大切なことを静かに思い出させて
またいつものように
1人被害妄想に陥っていたことに気づく
そんなふうに
私のネガティヴにすぐ向かう
よくない癖を
優しく矯正してくれた

そうして数年がたった
私はめっちゃポジティブに
すぐ切り替えられるようになり
結局自分が
作り上げてた現実というものを知る



そしてまた導かれて
彼と直接会うその時に
今度はちゃんと
素直に気持ちを伝えたいと思っている







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