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元けもフレ声優・本宮佳奈が貫く「DDのススメ」

 DDとは「誰でも大好き」の略である。元々はアイドルオタクの間で使われ始めた言葉らしい。かといって文字通り博愛主義者である必要もなく、例えば好きな声優が10人も20人も居れば、それだけでも客観的に「声優DD」と認定され、私もその部類に入る。当然私のことはどうでも良く、今回は「DD声優」とも言うべき本宮佳奈についての話をする。

1.『けものフレンズ』フェネック役でMステ出演まで果たす

 まずは本宮佳奈について簡単な紹介を。名前を知らずとも、アニメ『けものフレンズ』フェネック(とオオアルマジロ)を演じた声優と言えば、頭に耳の付いたコスプレをする彼女の姿が思い浮かぶ人は一定数居ると思われる。同作品のOPを歌う「どうぶつビスケッツ×PPP」として2017年4月にテレビ朝日の音楽番組『ミュージックステーション』への出演も果たしてしまう(当時、若手・中堅声優で同番組に出演できたのは水樹奈々やμ'sくらいしか居なかったので、とんでもない快挙である)。

 また、本宮は『温泉むすめ』有馬輪花役としても知られている。プロジェクトのメイングループ「SPRiNGS」に所属しており、相当数のライブに出演、歌って踊っている。彼女の歌の魅力についても語りたいのだが、現時点では「フェネック」「有馬輪花」というキャラクターボイスをベースにした歌声しか拝めていないので省略せざるを得ない(カバーで良いから早くYouTubeに本宮佳奈の素の歌声をUPしていただきたい)。

(↑癒し系フェネック、クール系有馬輪花、どちらの歌い方も良き)

2.デグーはもちろん犬も猫も「動物DD」

 では本題に入る。本宮はあらゆる方面において持ち前のDDスキルを発揮している。まずは「動物DD」。自宅で過去にはカブトムシやハムスター、現在は「きすけ」という名前の小動物・デグーを飼っており、旦那と呼ぶほど溺愛している。外来種故に室温管理など飼育がとても難しく、本当に心から動物を愛していないと乗り越えられないので素直に尊敬する。

 動物への愛はデグーに留まらず、散歩中の犬を見かけるとモフモフを触りたい衝動に駆られたり、自身がYouTubeにUPしている『グノーシア』実況動画ではシピの首に巻かれた黒猫を何度も「可愛い」と愛でている。埼玉のこども動物自然公園にクオッカが迎え入れられた時もTwitterで大興奮していた。

3.『グノーシア』のあらゆるキャラを愛する「二次元DD」

 本宮は「二次元DD」でもある。4月より所属事務所の公式チャンネルにてYouTuberとしても活動しており、主にゲーム実況動画をUPしているが、人狼ゲームをベースにした『グノーシア』では、ラキオへの愛情を毎回のように注ぎつつも、セツにSQ、オトメにしげみちまで、男女や年齢、人種の壁さえも越え、息を吐くように「可愛い」を連呼している。

4.共演者を軒並み愛する「声優DD」

 自身も声優でありながら「声優DD」でもある本宮。そのスキルは主にTwitterで遺憾なく発揮される。『けものフレンズ』主人公サーバル役・尾崎由香のことを「目が合うと、笑顔が眩しくてドキドキして照れてしまいます」、同コウテイペンギン役・根本流風は「すきすきちゅっちゅっ」、『温泉むすめ』秋保那菜子役・高橋花林は「ほっぺ食べたい」、同登別綾瀬役・日岡なつみは「涙さえも美しい」など枚挙に暇がない。中でも代表作『けもフレ』『温むす』の共演者には特にDDになりやすい傾向がある。

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5.一推しあってのDDならむしろ好ましい

 ここまで読んできて、本宮のDD要素をディスっているのではないかと疑う方もいるかもしれないが、それは全くの誤解である。動物はデグーのきすけ、『グノーシア』にはラキオという一推しがそれぞれあり、その上でのDDなのだから、私は別に何の問題も無いと考えている。誰でも大好きなのは言い換えれば誰に対しても優しいのだから、むしろ人として好ましいことでさえある。皆さんも本宮佳奈を見習い、各々の好きなジャンルで一押し以外のあらゆる面々にも広く目を向け、それぞれの魅力を見つけてみてはいかがだろうか。


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