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今日が人生の最高値。椎名林檎が表現する自由に生きる尊さ

1978年生まれ、埼玉県出身。
1998年にソロデビューして現在は45歳。
シングル18曲、アルバム8曲。


2003年には5人組ロックバンド「東京事変」を結成。
2012年2月29日に日本武道館公演で活動終了。
(シングル7曲、アルバム6曲)2020年に再始動。


ロックからジャズ、ヒップホップまで
ジャンルを問わない柔軟さと、
ギターや鍵盤などの楽器演奏や作編曲まで手掛ける。

一言一言の声や発音、曲調が細部まで魅力的。
歌詞はストレートではないのに普遍的。

今日は一度きり。生きていることに価値がある。
私は一枚目(主人公)。私の人生は誰の物でもない。


代表曲(椎名林檎)
『歌舞伎町の女王』『ここでキスして。』
『丸の内サディスティック』『カプチーノ』

代表曲(東京事変)
『群青日和』『能動的三分間』

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『人生は夢だらけ』
二度と会えない人の幸せなんて
遠くから願おうにも洒落臭いがしかし  

痛感したいです
近寄れば悲しく離れれば楽しく見えてくるでしょう

それは人生 私の人生 誰の物でもない 
奪われるものか 私は自由
この人生は夢だらけ


『NIPPON』
爽快な気分だれも奪えないよ
広大な宇宙繋がって行くんだ
勝敗は多分そこで待っている
そう 生命が裸になる場所で

ほんのつい先(さっき)
考えて居たことがもう古くて

少しも抑えて居らんないの
身体まかせ 時を追い越せ
何よりも速く確かに今を蹴って

追い風が吹いている
もっと煽って唯(たった)今は
この地球上で いちばん
混じり気の無い我らの炎
何よりもただ青く燃え盛るのさ


『閃光少女』※東京事変
今日現在(いま)が確かなら万事快調よ
明日には全く憶えて居なくたっていいの

昨日の予想が感度を奪うわ
先回りしないで

今日現在(いま)を最高値で通過して行こうよ
明日まで電池を残す考えなんてないの

昨日の誤解で歪んだ焦点(ピント)は
新しく合わせて

焼き付いてよ、一瞬の光で
またとないいのちを使い切っていくから
私は今しか知らない 貴方の今を閃きたい
これが最期だって光って居たい

『罪と罰』
不穏な悲鳴を愛さないで
未来等 見ないで
確信出来る現在(いま)だけ重ねて


『幸福論』

時の流れと空の色に
何も望みはしない様に

素顔で泣いて笑う君に
エナジイを燃やすだけなのです

時の流れと空の色に
何も望みはしない様に

素顔で泣いて笑う君のそのままを
愛している故に

あたしは君のメロディーやその
哲学や言葉全てを

守り通します 君が其処に
生きているという真実だけで幸福なのです


『キラーチューン』※東京事変
贅沢するにはきっと妬まれなきゃいけないね
ちょっと芳(かぐわ)しいのを睨まないで
欲しがらないなら

「今日は一度切り」
無駄がなけりゃ意味がない
絶対美しいのは計れないの
溢れ出すから

ご覧、険しい日本(ここ)で逢えたんだ
探し出してくれて有り難う
空も恋も騙せないよ
私は貴方の一生もの


『長く短い祭』

人生なんて飽く気ないね
まして若さはあつちう間
今宵全員が魁、一枚目よ

皆銘々取りゞの衣裳
奔放な命を被ふ化粧
隠すまじ我らは夏よ


『人間として』

正義よ お前はいまなんと賢しく能弁か
うるさい黙っておれ そう簡単じゃない

そうね僕らも適宜 正義との間合いは置く
付き合う以上もう心中覚悟ゆえ思い煩う

ええみんながみんな悪いひとか善いひと
とは云えん 薬と毒とどっちも食らった上

まあ愛し合うか啀み合うかを考えようぜ
ひょっとして尊重し合ってしまえるかも

言葉を笑う者は言葉に泣くと正義が囁く
じゃ正義とやらお前を生み出したのは誰
答は僕ら人間としての業


『透明人間』※東京事変

何かを悪いと云うのはとても難しい
僕には簡単じゃないことだよ

一つ一つこの手で触れて確かめたいんだ
鮮やかな色々

あなたが怒ったり泣いたり声すら失ったとき
透き通る気持ちを分けてあげたいのさ
毎日染まる空の短い季節
手を叩いて数えたらもうじきに新しくなるよ


『本能』

どうして歴史の上に言葉が生まれたのか
太陽 酸素 海 風
もう充分だった筈でしょう

淋しいのはお互い様で
正しく舐め合う傷は誰も何も咎められない
紐解いて 生命に擬う(いのちになぞらう)


『ギブス』

あなたはすぐに写真を撮りたがる
あたしは何時も其れを厭がるの

だって写真になっちゃえば
あたしが古くなるじゃない

あなたはすぐに絶対などと云う
あたしは何時も其れを厭がるの

だって冷めてしまっちゃえば
其れすら嘘になるじゃない


『ありあまる富』

もしも彼らが君の何かを盗んだとして
それはくだらないものだよ

返して貰うまでもない筈
何故なら価値は生命に従って付いている

ほらね君には富が溢れている

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