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OpenAIから人材が大量流出―最高技術責任者、研究責任者、研究担当副社長が1日で退社

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みなさん、こんにちは。OpenAIからまたまたえげつないニュースが飛び込んできましたわ。今年に入ってからOpenAIは、ちょっとした火事場みたいな状態やったんですけど、今回はもう...。
でも、大げさに言うんじゃなくて、事実だけを話していきましょか。
まず最初に起こったんが、最高技術責任者のミーラ・モラディさんが辞任を発表したんです。報告によると、彼女はサム・アルトマンに昨日の朝、この爆弾発言をしたらしいんです。
そして、その後すぐに他の2人も続いて辞めはったんです。OpenAIの方々は、この2人が辞めるのを知ってたみたいですわ。その2人っていうのが、最高研究責任者のボブ・マクグルーさんと、研究担当副社長のバレット・ゾフさんなんです。
つまり、OpenAIは一気に重要な幹部を失ったわけですわ。
OpenAIのファンボーイの中には「ミーラなんてどうせ大したことなかったんや」って言うてる人もおるんですけど、それはちょっと負け惜しみちゃいますか。
ミーラさんは、サムが追放されて復帰したあの大混乱の時に、会社をまとめ上げた一人やったんですからね。
彼女がインタビューやポッドキャストで見せたパフォーマンスについて、みんながみんな賛成してるわけやないのは分かります。でも、私が思うに、彼女は追い詰められてたんちゃうかな。
特に思い出すのは、Soraの学習に盗まれたIPを使ったんちゃうかって聞かれた時のことです。彼女の答えは...正直、何て言うたか覚えてへんのですけど、まあ、なんとか逃げたって感じでしたわ。
他の人らは、彼女に辞めるように言われたんちゃうかって疑ってはるみたいですけど、それを裏付ける証拠はないですね。
ただ、注目すべきは、これで高級幹部が3人も辞めたってことです。その前には、超整列化の責任者のヤン・レイカと、最高科学責任者で共同創業者のイリヤ・サツキーヴィチも辞めてます。
その上、グレッグ・ブロックマンは今、休職中です。ジョン・シュルマン、ダイアン・ユン、クリス・クラークなど、他にも何人か辞めたり、クビになったりしてます。
サムはTwitterで状況をコントロールしようとしてました。ミーラが直接Twitterで辞任を発表したんで、サムもそれに返信して、リツイートしたんです。後からもっと長い説明を追加して、「スムーズな移行を保証する」とか「後任はこの人や」とか書いてました。
これが「ダメージコントロールモード」やって分かるのは、サムのツイートの対象が投資家やったからです。私らじゃなくて。めっちゃ上手く書かれてましたわ。
ある人のコメントが面白かったんですけど、「これ、AIが書いたんちゃう?だって全部小文字やないもん」って。サムって、いつも全部小文字でツイートするので有名なんですよ。
まあ、そんなわけで、これが起こったことです。
私は過去数年間、OpenAIの従業員と関わってきました。GPT-3の時代から、OpenAIのフォーラムで活動したり、直接コミュニケーションを取ったりしてきたんです。そういった経験から、OpenAIがどんな考え方をしてるのか、少なくとも昔はどう考えてたのか、ちょっとだけ分かるんです。
ただし、今でも同じ考え方をしてるかどうかは分かりません。特に、彼らが製品重視の会社になろうとしてる今は。安全性チームが完全に潰されて、研究チームも今や完全に潰されてしまった。100%製品重視に転換しようとしてるみたいですね。
だから、人々が辞めていくのも、ある意味驚くことじゃないんです。でも同時に、AGIやASIを達成しようと思うなら、優秀な研究チームが必要なはずです。
サム・アルトマンは、ただスケールアップすれば良いって考えに賭けてるみたいですね。今やってることをただ続けていけば上手くいくって。彼の「知能の時代」っていう投稿を見ると、ディープラーニングが成功したから、スケールアップすれば良いんだって考えてるみたいです。
マーク・ザッカーバーグでさえ、ARメガネのOrionを発表した時に言ってましたよ。「今のパラダイムがスケールアップできるかどうか、それに賭けてる。大きな賭けやけど」って。でも、マークでさえ「今のパラダイムには限界があるかもしれへん。何か別のアルゴリズムや構造の変更が必要になるかもしれへん」って言ってるんです。
そういうわけで、OpenAIの考え方...少なくとも昔の考え方ですけど、認知アーキテクチャやマルチエージェントフレームワークにあまり注目してなかったんです。OpenAIの内部の人から直接聞いた話なんですけど、その理由は「モデルが全てをこなせるはずや」って信じてたからなんです。
モデルができへんことは、モデルができるようになるべきやって。例えば、「数学の計算は数学ソルバーに任せたらええやん」って考え方があるでしょ。でも、OpenAIは「いや、言語モデルが数学もできるようになるべきや」って考えてたんです。
この考え方は、たぶんイリヤから来てたんやと思います。はっきり覚えてへんけど、直接聞いたか、ほのめかされたか、推測したかのどれかです。
基本的に、イリヤは「モデルは全てをこなせるはずや。計画立てもできるし、数学もできるし、メタ認知もできるはずや」って信じてたんです。これってすごい考え方ですよね。
モデルが全てをこなせるっていう考えは、まだまだ革命的なんです。ゲイリー・マーカスとかヤン・ルカンとか、AIに懐疑的な人らは「AGIなんてまだまだ遠いし、ASIなんて起こらへんかもしれへん」って言うてるわけですよ。
私はその人らに同意せえへんけど、でも同時に、「モデルが全てをこなす」っていうのは、ちょっと...「傲慢」っていう言葉は使いたくないんですけど、寝不足の頭やから他の言葉が出てこーへん。
めっちゃ...「大胆」っていうか。モデルが全てをこなすって言うのは。他のソフトウェアやシステムアーキテクチャまで置き換えるって。
でも、別の見方をすると、モデルがどれだけ賢くても、他のシステムとつながる必要があるんです。エコシステムの中に存在せなあかん。だから、前回の話で、マーケットプレイスの重要性について話したんです。DAOやブロックチェーン、暗号通貨、マルチエージェントフレームワークとか、そういうものも含めて。
天才をビンに閉じ込めても意味ないでしょ。それをどっかに組み込んで、何かとつなげんとあかんのです。ロボットに入れるとか、APIにするとか、APIにアクセスさせるとか。
私が使う比喩は、言語モデルやトランスフォーマーは、フェラーリのV12エンジンみたいなもんやって。でも、フェラーリの残りの部分も必要なんです。あるいは、F22戦闘機のジェットエンジンみたいなもん。確かに、F22を動かすにはジェットエンジンが必要やけど、F22の残りの部分も必要なんです。
これが、私の重要なポイントの一つにつながるんです。OpenAIは一発屋なんです。一発屋っていうのは、こういう意味です。
マイクロソフトやGoogle、メタが提供してるソフトウェアのポートフォリオを見てください。ビジネス向け、消費者向け、その他の製品やサービスの巨大なポートフォリオを持ってるんです。Googleもそう、サービスの星座みたいなもんを持ってる。アップルもそう。
これらの会社は、それぞれ独自のエコシステムを構築してきました。でも、OpenAIを客観的に見ると、彼らのビジネスは単一の製品、つまりChatGPTだけなんです。
確かに、APIもあるし、消費者の利用という点では、ビジネスのリーダーの一つです。でも、GoogleはOpenAIより多くのトークンを売ってるんです。メタもそれほど遅れてへん。マイクロソフトだって、Azure AIとか、そのパイプラインを作ってる。
OpenAIは一発屋なんです。OpenAIに賭けるってことは、彼らの研究がより良くなるって仮定してるだけなんです。でも、彼らは全ての研究者を失ったんですよ。イリヤもヤンも、ミーラも失った。そして今、ボブとバレットも失った。
もちろん、「リーダーシップが一番大事ってわけやない。現場の天才が必要なんや」って言う人もおるでしょう。でも、OpenAIにはもうそんなに天才は残ってへん。ゴーメ・ブラウンが最後の社内の天才の一人やと思います。
マネジメントも大事です。マネジメントの必要性をバカにする人もおるけど、悪いマネジメントじゃ何もできへん。良いマネジメントが必要なんです。そして天才も必要。組織の全てのレベルで必要なんです。
でも、OpenAIはどんどん人材を失ってる。
テクノロジー業界では、こんな現象があるんです。技術者に聞くと、みんな自分の領域が一番大事やって言うんです。データの人に聞けば、データが一番大事やって。だってビジネスはデータなしじゃ成り立たへんからって。
開発者に聞けば、ソフトウェア、つまり彼らが書くコードが一番大事やって。だってアプリケーションは彼らなしじゃ存在せえへんからって。
インフラの人...私みたいな人間に聞いたら、インフラが一番大事やって言うでしょう。だってデータセンターがなきゃ何も動かせへんからって。
技術の全ての部門や下位カテゴリーが、自分たちが一番大事やって信じてる。このディーバみたいな態度は、シリコンバレーの文化や精神によって助長されてるんです。
個人の重要性を過大評価して、全てのチームや、チームの各メンバーが、自分が最も重要な要素やと信じてしまう。これが、おそらくあの考え方につながってるんでしょう。
OpenAIが一発屋で、モデルしか持ってへんっていう事実。OpenAIのビジネスの心臓部を見ると、今はGPT-4とGPT-5の約束だけなんです。それだけ。
だから、価格設定や製品提供の面では、必死に守らなあかんのです。Chain of Thoughtの推論を探ろうとする人をBANすると脅したりするんです。秘伝のタレを明かしちゃったら...もし秘伝のタレが漏れて、他社に真似されたら、もう終わりですからね。
だからこそ、メタの話を以前したんです。マーク・ザッカーバーグは事実を見て、こう考えたんです。「全てのデータは公開ソースから来てる。我々は全てのデータを消費し尽くした。それにメタには独自のデータもある」って。
RedditやTwitter、マイクロソフト、Google、みんな独自のデータを持ってる。マーク・ザッカーバーグだって、Facebookを通じて大量のデータを持ってる。InstagramやWhatsAppなんかもあるしね。
データはもう十分すぎるほどある。他に必要なもんなんてない。それに、全ての研究はオープンソースや。だから、マーク・ザッカーバーグはこう言うたんです。「基盤モデルで競争しようなんて思てへん。どうせすぐに商品化されてまうやろ」って。
ちなみに、NVIDIAとMicrosoftも同じこと考えてるんちゃうかな。言語モデルでもマルチモーダルモデルでも、基盤モデルはすぐに商品化されてまうって。
そういうわけで、OpenAIはもう輝きを失ってしもたんです。
ビジネスの観点から見たら、これはどういう意味を持つんでしょうか?製品の観点から見たら?研究の観点から見たら?
サム・ブーアっていう人がおるんですけど、地政学のコンサルタントとか色んなことをしてる超頭のええ人なんです。この間のポッドキャストで彼が言うてたんですけど、ChatGPTはAI研究にとってマイナスやったって。
ChatGPTが出る前は、みんな基礎科学に集中してたのに、今はゴールドラッシュみたいになってもうたって。
でも、私はサムの意見に全然同意できへんのです。確かに、ゴールドラッシュにはなりました。でも今、AI研究にもっと多くのお金が流れ込んでるんです。基礎科学にも、安全性の研究にも。
ChatGPTのブレイクスルーのおかげで、必要な注目を集められたんです。確かに、スピードは速くなりました。でも同時に、安全性だけじゃなく、製品にとっても、人類全体にとってもプラスやと思うんです。
ChatGPTが「蓋を吹き飛ばす」ような動きを作り出しただけやないんです。これは何か壮大な計画やスキームやったわけちゃうと思います。ただ、結果として起こったことを見てみると...
サム・アルトマンは権力を求める人間やったんですけど、その権力を求める行動が、みんなを会社から遠ざけてしもたんです。OpenAIの最大の競合企業の多くが、元OpenAI従業員によって設立されたんですよ。特にAnthropicなんかがそうです。
今や、イリヤ・サツキーヴィチはSafe Superintelligence(SSI)Inc.を立ち上げました。この行動が、実は人類にとってさらに大きなプラスになるんです。
ミーラとボブとバレットが何をするにしても、ヤンとイリヤが何をするにしても、我々はあらゆる方向に研究を広げてるんです。この研究をどうやって安全にやるか、色んなモデルや研究の可能性を探ってる。
結果として、ChatGPTの登場は確かにごちゃごちゃしてましたけど、注目を集めて、目を向けさせて、投資のお金を呼び込んだんです。これはプラスやと思います。
なぜかって?多くの人々...私も含めて、そして安全性にこだわる人たちも、ただAIとAIの安全性について研究してただけやったんです。でも今は注目を集めて、プラットフォームができて、みんなが見てくれるようになった。
これはええことです。なぜなら、今はメッセージを伝える機会があるからです。
...あかん、ちょっと同じことを繰り返してもうたかもしれませんね。
他にあんまり言うことはないんですけど、みんなからミーラが辞めたことについて意見を聞かれたんで。
ちなみに、ミーラだけやないですからね。主要な人物をたくさん失ったんです。トップの研究者やリーダーも含めて。
最後にこれだけ言わせてください。もしあなたがAGIを作ろうとしてる会社にいるとか、ASIへの道筋がある会社にいるなら、辞めへんはずです。辞めるってことは、クビになったか、それともそんなに近づいてへんってことです。
「ただ波に乗ってるだけや」「もう解決したから楽してるだけや」って言う人もおるでしょう。でも、私から言わせてもらうと、それはただの負け惜しみです。
特に、01プレビューを見てみ。確かにベンチマークはすごいし、使いやすくなってる。UIもちょっと良くなった。でも、マルチエージェントフレームワークを使えば、もっといい結果が出せるんです。しかも、もっと安く、もっと早く。
まあ、そんな感じですわ、OpenAIの今の状況は。私の予測は当たってると思います。トップの人材がどんどん出て行ってる...沈みかけの船みたいなもんです。
私のキャリアを通じて見てきたことですけど、スター選手が出口に向かい始めたら、その会社は下り坂に入ってるんです。こんなにたくさんのトップ人材が出て行くのを見ると、その会社は炎上してるってことです。
ここで、ゲイリー・マーカスの意見に賛成しますわ。
はい、これで終わりにしましょう。聞いてくれてありがとう。では、また。

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